株式会社 エルモ社
映像情報コミュニケーションのパイオニア
世界に選ばれるコアコンピタンス
エルモの技術が集結した主力製品
「書画カメラ P30S」百聞は一見にしかず。この諺(ことわざ)が表す通り、ビジュアルインフォメーション(視覚情報)が、言葉を尽くした説明にあっさり勝ってしまうという経験は、誰もが身に覚えのあることではないだろうか。
同社の主力製品は「書画カメラ」である。製品の写真を見て頂くと、なんとなく見覚えがあるフォルムだと思う人もいるだろう。そう、書画カメラは学校教育の現場で多用されていたOHP(オーバーヘッドプロジェクター)の発展型なのである。今ではPowerPointのプレゼンテーション機能に取ってかわられた感のあるOHPだが、実は書画カメラは、PowerPointのプレゼン資料と競合しない。
それは、書画カメラの別名である「実物投影機」に表される通り、目の前にある実物を写真に撮るなどの加工を一切することなく、そのままスクリーンに映し出すことができるからである。また、書画カメラのアームは可動式なので、対象物を上からだけではなく、斜めや真横など様々な角度から捉えることができる。そして、光学ズームとデジタルズームの併用で、P30Sは最大64倍まで対象物を拡大して見ることができる。今、目の前にあるものを、多数の人間が瞬時にリアルに共有する。それを可能にしたのが、同社の書画カメラなのである。
−Put it on the ELMO. 「それを、エルモの上に置きなさい。」
O・J・シンプソン事件の裁判の際、裁判官が証拠品の提示を指示した時の台詞だ。陪審員が12名いるアメリカの裁判では、ひとりひとりが証拠品を手に取って見ていると大変な時間を要してしまい審理が滞ることになる。しかし、書画カメラを使用すれば、そこにいる人すべてが同時に実物を確認することができる。実物ありきのアナログな部分と高度なデジタル画像処理の融合は、様々な場で画期的な変革を起こしている。
裁判官が書画カメラの名称を「エルモ」だと勘違いしたことからも予想できるように、同社の書画カメラは海外で40%という高いシェアを誇っている。国内ならばそれは60%にもなる。国内外の教育現場や企業の会議室をのぞいて書画カメラがあったら、おそらく「ELMO」のロゴがついているだろう。
エルモの書画カメラが選ばれる理由のひとつは、特殊なレンズにある。
人の目は、無意識に画面の中央を見るようになっている。そのため、監視カメラなどのレンズは中心が鮮明に映り、端へ行くほどぼやけたり暗くなったりすることが多い。しかし、同社の書画カメラはセンターも端も変わらず、鮮明に明るく映し出すことができる。また、レンズが小型であるにも関わらず、A3サイズの書類全体を捉えることができるモデルもある。これほどの高機能・高性能のレンズを装着できるのは、自社でレンズ工場を持ち、プロダクト毎に最適なレンズの開発・製造を行うことができる同社ならではである。
取締役 執行役員
経営管理本部長 渡辺 毅 氏「レンズを開発・製造してくれる外注先のなかったフイルム映写機時代からのレンズの基盤が電子映像の時代になっても高性能で他社とは異なる業務用カメラの基となります。」と渡辺氏は言うが、同社のコアコンピタンスであるレンズの設計・製造をはじめ、機械設計、電子回路設計、ソフトウェア設計のすべてを、トータルして自社内で行う企業は、同社と同規模では他に類を見ない。
コンセプトに合わせて全社でインテグレーションを図り、オリジリティ溢れる製品を生み出す。決して大きな会社ではないが、その分製品全体を見ながら皆で一緒にモノを作るおもしろさがあると渡辺氏。そんな環境の中で、今まで培ってきた自身の力を試したいという意欲のある人材を、同社は求めている。
監視からコミュニケーションへ。映像インフラの未来像。
PTZカメラ。セキュリティの分野を超えた
広がりを見せ始めている。
同社は戦後「8mmのエルモ」と呼ばれ、8mmフィルム映像機器の分野において富士フィルムとシェアを2分していた。後に8mm、16mm、35mmなどのフィルムはビデオへと世代交代を遂げ、カメラメーカーではなく大手家電メーカーの製品がコンシューマー向けの市場を寡占していったわけだが、当時の同社の技術は監視カメラに脈々と受け継がれている。
パンチルトズームカメラ(PTZカメラ)と呼ばれる同社の監視カメラは、最大350°のパン(水平方向の振れ)、最大210°のチルト(垂直方向の傾き)、最大192倍の高倍率(拡大)で、死角のない監視が可能である。遠方からネットワークを介して、カメラ部を自在に動かせるPTZカメラだ。
このPTZカメラは、遠隔操作機能と双方向の音声機能がついているため、ここ最近ではセキュリティの分野を超えて様々なシーンに導入され始めている。
例えば、飲食店チェーンに設置されたカメラは、数店舗のマネジメントを任されているスーパーバイザーが、各店の業務の状況を把握するために活用されている。利用客や店員の様子はもちろん、商品の陳列やポスター等の掲示の状態も確認できるため、店作りのアドバイスを店頭に出向くことなく指示・指導することができる。工場では各工程の状態を管理者がモニターで把握し、適切に人員配置を指示することによって、ライン業務の効率化を図ることができる。商業リサーチや顧客とのコミュニケーションに活用している例もある。
同社はPTZカメラを、「監視カメラ」の範囲を含みつつ、より広い用途でデジタル動画を活用する「モニタリングカメラ」と位置づける。マネジメントツールとして、コミュニケーションツールとして、今後広く普及させていく分野である。
未来にフォーカスし、変わりつづける企業であるために
Electronics Light Machine Organization同社のロゴは、3年前に刷新されたものである。EとOの横に突き出ている線は「未来へのアンテナ」。そして、FOCUS ON THE FUTUREとは、このロゴとともに生み出された同社のキャッチコピーで、「未来に向けて焦点を合わせる」という意味である。
その意味の通り、同社は未来に向けての変化のまっただ中である。
「同じことをやっていてはいけない。変わりつづけることが大切」という社長の考えの元、昨年から社員教育に力を入れ、より強い組織になるための体質改善を始めた。組織体制も変えた。今まで製造本部の中に位置していた品質保証部を品質保証本部として独立させ、より一層の品質向上を目指す。そして、高品質の製品で今以上のグローバル展開を図るため、社長直下にシステムソリューソン推進室を置いた。市場開発本部は、SUV-Camという小型CCDカメラ(録画まで行うマイクロビデオカメラシステム)で、プロシューマー(Pro-Sumer)向けサービスにも取り組み始めた。
総務部人事グループ長 尾藤 進恒 氏新しく考えて、生み出し、動いて行くことは、企業規模に関係なく必要なことで、企業規模の大小はないと、総務部人事グループ長の尾藤氏。組織改編をし続けている今、これが完成形ではないので、今後も様々なトライ&エラーを繰り返しながら、同社の未来を築いていくことになる。映像メーカーとしてのDNAを受け継ぎつつ、異なる新しい血を入れることで会社全体の力量と質を向上させたい。尾藤氏は、中途採用にそんな可能性を期待している。
| 会社名 | 株式会社 エルモ社 | ||||||
| 資本金 | 5億69百万円(2008年2月末日現在) | ||||||
| 業績 |
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| 設立年月 | 1933/5 | ||||||
| 代表者 | 代表取締役社長 竹内 清 | ||||||
| 事業内容 |
光学機器、電気機器、精密機器の製造および販売
監視カメラ設備、視聴覚設備の設計、施工、請負および監督 |
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| 株式公開 | JASDAQ | ||||||
| 主要株主 | 株式会社タイテック | ||||||
| 関連会社 |
連結子会社 American Elmo Corp. ELMO USA Corp. Elmo(Europe)G.m.b.H. Elmo Industry(Thailand) Co.,Ltd. (株)サンヨーオーエー新潟 (株)サンヨーシステムビジネス (株)サンヨーオーエー中部 (株)サンヨーオーエー徳島 (株)サンヨーオーエー九州 (株)サンヨーオーエー近畿 |
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| greenに掲載中の関連企業 | ― | ||||||
| 従業員数 | 424人 | ||||||
| 平均年齢 | ― | ||||||
| 本社所在地 | 愛知県 名古屋市瑞穂区明前町6番14号 | ||||||
| 交通案内 | 名鉄名古屋駅より名鉄金山駅(又はJR名古屋駅よりJR金山駅)まで行き、その後 ⇒地下鉄金山駅で地下鉄名城線(地下鉄循環線、左回り)に乗り、地下鉄堀田駅で降車。4番出口を出ると南北に高架高速道路が見えますが、そのまま南下し、歩道橋を渡って更に南下すると、3分程で7F建ての明白色のエルモ社本社1Fロビーへ到着します。 |

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