株式会社キャンバス

株式会社キャンバスは、企業の課題をデジタルで解決するビジネスソリューション企業。「マーケティングとクリエイティブで顧客の企業価値を最大化させる。」をミッションに掲げている。

デジタル領域において幅広いソリューションを提供できるのが、同社の強み。デジタルマーケティングからWeb制作、アプリ開発、動画制作、システム開発まで、クライアントの課題に合わせて、バラエティーに富んだソリューションを実現する。コンサルティングやブランディングにも精通しており、デジタルシフトの課題を抱えている企業に対して、一社で大きな価値提供ができる。

「社名のキャンバスには、顧客と力を合わせて白いキャンバスに大きなビジネスを描く、という当社の思いを込めています。創業から12年、立ち止まることなく、新しい領域にチャレンジし続けてきた結果が、現在の幅広いソリューションに繋がっています。VR/ARや3DCG、プロジェクションマッピング等、最先端のテクノロジーには、いち早く飛び付くマインドを大切にしています」（代表取締役・山本博士氏）。

同社の仕事の多くは、BtoBtoCのプロジェクト。マーケティングのノウハウを生かしたアプリ開発やWeb制作を得意としている。アプリ開発では、大学のインフォメーションアプリや観光案内アプリ等を開発した実績がある。

「沖縄県中頭郡嘉手納町の『道の駅かでな』の学習展示室リニューアルに伴い、大型タッチパネルでの学習コンテンツアプリの開発を当社が担当しました。iOS・Android・Windows・Mac、それぞれの環境でアプリ開発、Webシステムやクライアントサーバーシステムの開発も手掛けており、SES（システムエンジニアリングサービス）も提供しています。BtoB向けに月額制でエンジニア、デザイナー、マーケターを時間単位で利用できる「SalesDX」というサービスも展開しています」（山本氏）。

Web制作においては、LP（ランディングページ）の制作に強みを持っている。「売れるLP」をコンセプトに、クライアントのビジネスが成長するWeb制作を心掛けている。

「当社のLP制作において、デザインやコーディングは全体工程の2割程度。その前後の『調査・設計』『解析と改善』が非常に重要な要素です。当社の豊富なデジタルマーケティングの知見を生かしたLP制作は、多くのクライアントから高い評価を受けています」（山本氏）。

同社が提供するソリューションの中でも特徴的なのが「インタラクティブなコンテンツ」。各種センサーによるコンテンツ作成を行い、企画から制作、運用までワンストップで対応する。深度カメラ等が複合されているセンサー「Azure Kinect」、深度計測が行えるDepthカメラ「RealSense」、反射光を利用して光が返ってくるまでの時間を測定して物体までの距離を計測する「測域センサー」、その他にも「赤外線センサー」「モーションセンサー」等を活用する。

「ショッピングモールやデパート、イベント等で行われる体験型デジタルアートの開発も手掛けています。タッチスクリーンを活用したデジタルコンテンツやプロジェクションマッピングを使った空間演出型デジタルアートも得意としています」（山本氏）。

デジタルアートで培ったスキルやノウハウを生かして、パッケージ製品も開発している。

『ぬりえスタジアム』は、昆虫や魚のぬりえをスキャンして、大画面表示してバトルができるコンテンツ。選んだ昆虫や魚によってタイプが異なり、塗った色に応じて「攻撃・防御・素早さ」のステータスが変化。大画面表示した後は、専用コントローラーを持って身体を動かすことで、対戦バトルが楽しめる。

『フォトフォト』は、スマホで撮影した写真をスクリーンに飛ばすことができるコンテンツ。QRコードを読み取って、写真を撮る、またはアルバムから選び、スクリーンに向かってスワイプ（投げる）すると投稿完了。結婚披露宴や二次会、ハロウィンやクリスマス等、イベントを盛り上げるアイテムとして利用できる。

「デジタルアートのコンテンツを使ったイベントが簡単に実施できるパッケージです。スクラッチで開発するとコストがかかりますが、パッケージなら簡単スピーディーかつ低価格でデジタルコンテンツが活用できます。イベントの集客ツール、来場者の滞在時間アップ等の効果が期待でき、スキャナー、制御用PC、コントローラー、モニター等は、自前でも可能。実施に必要な機材のレンタルパックも用意しています」（山本氏）。

その他、Web展示会サイト作成サービス『ウエブ展』もパッケージとして展開している。リード獲得のためのオンライン展示会を簡単に作ることができるサービスで、YouTube動画を活用してオンラインでリード獲得ができる。問い合わせフォームやGoogleアナリティクス等の分析ツールも使える。

「月額3万円のライトコースからプロコースまであり、クライアントのニーズに合わせてアップセールスやクロスセールスで高い価値を提供し、収益力アップに繋げています。当社は創業以来、幅広い分野に進出して、Web業界においてビジネスの種を蒔いてきました。それが実って、クライアントに幅広いソリューションを提供できる現在のビジネスモデルを構築することができました。デジタル総合商社のようなポジションは、当社の強みになっています」（山本氏）。

同社は2024年3月現在、約40名のメンバーで年間300件近いプロジェクトを進めている。エンジニアが参加するプロジェクトもあれば、Webデザイナーや映像デザイナーだけで完結するプロジェクトもある。

富山市に本社があり、東京・恵比寿にもオフィスを構えている。その他、ベトナムに子会社を持ち、日本のチームと一緒に開発を進めている。

「日本とベトナムそれぞれに10名のエンジニアがいます。Webや映像、UI/UX等のデザイナーが全部で6名。セールス、マーケティング等の人材が8名。あとはバックオフィスのメンバーです。富山と東京でクライアントを分けないで、ワンチームでプロジェクトに取り組んでいます。ベトナムの拠点はみんなエンジニアなので、社内で最大の組織はエンジニアチーム。その点で見れば、システム開発会社ともいえます」（山本氏）。

メンバー50名を目前に、同社では組織の改善や再構築を進めている最中。評価制度や福利厚生を新たに再構築している。

「個人の裁量を大きく、メンバーの自由を大切に成長してきた会社です。会社が新しいフェーズに入ろうとしている今、第二創業期に近い位置付けで、これからのキャンバスを作っています。新たに入社するメンバーにも、新しいキャンバス作りに参加してほしいと願っています。富山でも東京でも同じ仕事と待遇なので、富山にいながら東京の仕事ができるため、やりがいを感じられます」（山本氏）。

服装、髪型自由で、クリエイティブな仕事をしたいエンジニアやデザイナー、クリエイターにマッチする仕事が、同社にはある。スピード感があって、自らの意見を積極的に発信しながら全力で仕事に打ち込める環境も備わっている。

「常に変化を続けてきました。時代に合わせてその形を変えながらも、クリエイティブであることを自らに課してきました。Web制作もデジタルマーケティングもアプリ・システム開発も、動画やCG、プロジェクションマッピングも、何でも飲み込んでしまう雑食性が当社の一番の魅力です。個性的なメンバーが揃い、みんな伸び伸びと自由に発言して、お互いを高め合っています。平均年齢32歳、メンバーの大半が20代という、これからの会社です！」（山本氏）。