ASU BRAND株式会社

ASU BRAND株式会社は、日本で唯一エルメスに特化した買取販売専門店『GINZA XIAOMA（ギンザ ショーマ）』を運営する。『GINZA XIAOMA』のショールームは常時400点以上のアイテムを揃え、その規模は日本最大級。専門の鑑定士による確かな査定とグローバルな販売ネットワークにより、顧客から支持されている。2024年秋には銀座に新たな旗艦店をオープンする予定。エルメスをはじめとしたハイブランドを体感する空間を作り上げ、ライフスタイルを彩る提案サービスを提供していく考えだ。また、富裕層向けのビジネス知識と経験を生かした新規事業も進行中である。次なるフェーズへと進む同社は、成長の原動力となり得る人材を求めている。

エルメスのバッグは最高品質の素材を使用し、熟練の職人によって全ての工程が手作業で行われている。その希少性から、最高級のファッションブランドとしてだけでなく、資産としても高い価値を保ち続けている。
取締役社長CEOの馬笛（ま てき）氏は、そんなエルメスの魅力を知り尽くす人物である。日本での生活が長く商習慣にも精通する馬氏は、2012年に同社を設立し、2015年に『GINZA XIAOMA』を開店。その後、香港とシンガポールにも出店し、国内外の実店舗とECサイトでエルメスの買取・販売事業を展開してきた。

同社の買取サービスは充実した販路と、海外での需要に対応した高価な査定額が特徴。日本国内で買い取った商品を、海外顧客や訪日客へ向けて販売するビジネスモデルで成長を遂げてきた。一方で、外国人向けの販売事業に注力してきたため、日本市場での販売比率は低かった。今後は日本市場の開拓にも力を入れていく考えだ。

ジャパンマーケティングディレクターのブルシエみゆき氏は、背景を次のように語る。
「世界的にも、また、CtoCフリマアプリの普及により日本でもリユース品に対する抵抗が無くなり日常的に使用されるようになっています。リユース市場は年々拡大しており、2025年には国内だけでも約3.5兆円の市場規模に達すると予測されています。特に市場の1/4を占めるファッション・ブランド品の拡大が期待されています。リユース業界には時代の潮流が押し寄せており、日本マーケットを広げる絶好の機会だと捉えています」
2024年秋の旗艦店オープンは、新展開の第一歩となる。

オープン予定の旗艦店は銀座一丁目に位置し、エルメスを中心に、ラグジュアリーライフスタイルを体感できる店舗づくりを目指す。「バッグそのものを見ていただくショップというよりは、『ハイブランドの価値を伝える場』『質の高いライフスタイルを味わう空間』を作り上げていきます。当社の方向性として、今後は小売業ではなく、感動経験を提供するサービス業に近付いていくでしょう。ブランドをつくる事業になっていくため、新しいことを創造したい方にぜひ参画してほしいと考えています」（ブルシエ氏）。
同社は急速に拡大する日本のリユース業界で、新たな価値提供に挑む。ダイナミックな躍動感を味わうのに絶好のタイミングだと、ブルシエ氏は力を込める。

同社はエルメスを特化して扱ってきたことで、ハイブランドの色褪せない価値や世界観に対する知見、富裕層の嗜好・ライフスタイルに関するデータ等、多くの事業アセットを蓄えてきた。その強みを生かし、新店舗だけでなく新たな事業も積極的に展開していく。例えば、オリジナルブランドの立ち上げやテクノロジーを活用した新しいプラットフォームの開発など、現時点では具体的に開示できない計画ばかりだが、新規事業は現状の同社からはイメージしづらい領域にまで広がっている。
いずれにしても、日本市場で同社サービスの存在感を高めていくためには、新たな人材の力が必要不可欠だ。

「当社には、様々な分野で経験を積んだプロフェッショナルな人材が集っています。中国籍をはじめとした、多国籍な人材で、彼らは中国・北米・ヨーロッパのマーケティングをリードして、成果を上げてきました。しかし今後日本マーケットを拡大していくに当たっては、日本の顧客層の好みやトレンドを把握し、日本語の細かなニュアンスを理解できる能力も必要です。文章の言い回し一つ取っても、どのような言葉をチョイスすれば強い印象を与えられるのか、魅力を感じてもらえるのか、価値を伝えていけるのか。そうした考察が必要になってきます」（ブルシエ氏）。

社内での会話は中国語や英語がメインだが、多くのメンバーは日本語も話す。そのため日本人の参加も支障はない。
「異文化への理解があり、違った考え方を学ぶことで成長したいと考える意欲的な方には、とてもいい環境です」とブルシエ氏は話す。

組織は縦割りではなく、横の繋がりが密接。職域をまたいで活躍できる柔軟性も特徴だ。
「例えば、デザイナーとして入社しても、店舗スタッフとしてお客様との対話を経験したいと希望すれば、それが叶います。望めば望むだけいろいろな経験ができますし、個人の成長が期待できます」とブルシエ氏。明確な意思表示があれば、担当領域の拡大はすぐに検討すると話す。

そして最も特徴的なのは、スピード感に溢れたカルチャーだ。組織の階層が浅く、経営層からダイレクトにタスクのゴールが示される。逆にアイデアの提示や改善提案等のボトムアップも歓迎される。大枠以外は各人の判断に委ねられ、裁量が大きい。基本は出社するワークスタイルのため、対面のコミュニケーションがメインだ。ワンフロアにメンバーが揃い、分からないことや確認事項があればすぐに直接声をかけて会話を交わす。多国籍のメンバーが多いため、日本企業にありがちな煩わしい人間関係の気遣いは不要だ。
このような環境下でフラットかつ率直な対話がなされ、即断即決に近い意思決定が日々行われている。そのため、かなりの速度で物事が進んでいく。
「閉塞感がなく寛容な風土で、私はとてもやりやすいです」とブルシエ氏は笑顔を見せる。多様性に溢れる組織だが、共通するのはスピード感へのプレッシャーも含めてメンバー全員が仕事を楽しんでいる点だ。

ブルシエ氏は次の通り、Greenに向けて力強いメッセージを発信する。
「社員数だけを見ると小規模に見えますが、動かしている金額はかなり大きいです。さらに今後は急拡大中の日本マーケットで革新的なサービスを展開していき、一気に飛躍するタイミングを迎えます。会社のブランドイメージも規模も大きく変わっていく。とてもダイナミックで面白い会社だと自負していますので、ぜひ話を聞いてみてください」
社内はオープンな雰囲気で活気に満ちている。伸びゆく勢いを体感してはどうだろうか。カジュアルな面談や問い合わせも歓迎だ。