M-TEC株式会社

M-TEC株式会社は、システムエンジニアリングサービス（SES）を提供している。SES会社として同社の特色は、コンサルフェーズからインフラ構築、開発、運用まで幅広く人材を供給している点だ。クライアントの多くは、日本を代表する大手SIer。エンドユーザーも大手企業が大半を占めている。

SI業界で働くエンジニアには、プログラミングやシステム運用・保守といった「下流工程」と呼ばれる業務を経て、要件定義・設計等「上流工程」へステップアップするキャリアを歩む者がいる。「上流工程」を担当できるエンジニアは一般にハイスキルとされ、SI業界でも「エンジニア単価」が高い。“稼げるエンジニア”になるには「上流工程」を担当できるスキルを身に付けるのはもちろん、「上流工程」の案件を選べる会社に所属することが重要。同社には、大手企業の開発における「上流工程」の仕事が豊富にある。

「上流工程へのチャレンジは難しく、座学で学べるものではありません。実際に上流工程の業務に携わりながら、肌感覚で身に付けていくものです。当社には上流工程の案件が多く、エンジニアが経験を積むのに適した環境があります。上流工程の中でも最上位といえる『コンサルフェーズ』の仕事も豊富です」(営業部長 佐々木氏)。

同社に大手企業の開発における「上流工程」の仕事が集まるのは、同社の創業メンバーがSI業界で長く活躍してきたエンジニアや営業の人材だから。大手SIerの担当者と信頼関係を築くことで長期にわたって案件が続き、「上流工程」や「プロジェクトマネジメント（PM）」「プロジェクトリーダー（PL）」といったシステム開発の中でも重要な役割を任せてもらえるのだ。

「SI業界というのは、案外ウエットな人間関係で繋がっているもので、優秀なエンジニアはどこの現場も手放したがりません。クライアントに対して十分な価値提供をしていれば、一つの現場で腰を落ち着けて働けます。SESは短期間で現場を動くことも多い仕事ですが、当社のエンジニアはたいてい長期間にわたって同じ現場で異なるプロジェクトに参画しています」(佐々木氏)。

同社で「上流工程」「PM/PL」のスキルを磨くことによって、単価の高い“稼げるエンジニア”へのキャリアパスが築ける。加えて、同社ではエンジニアへの積極的な還元をモットーとしており、エンジニアが豊かになる道が整っている。

「エンジニアの不満解消を目的に設立された会社ですから、会社の利益は積極的にエンジニアへ還元するスタイルです。エンジニアという職業は、キャリアの築き方で生涯年収は大きく変わります。当社は可能な限り、エンジニアが豊かになる経営を続けていきます。エンジニアへの還元は、給与だけでなく福利厚生や新規事業等、多面的に行っていく計画です」（佐々木氏）。

同社は、2013年8月の創業からエンジニアが豊かになれるキャリア構築をテーマに経営を続けてきた。これまで無理な増員はせずに、現場で知り合ったエンジニアが合流して少しずつ組織は大きくなってきた。12期目を迎えるに当たって、積極的に事業、ならびに組織を拡大することを決定。

「約10年間、エンジニアがリラックスして働ける組織作りに専念してきました。次世代に向けての若手エンジニアの採用に踏み切りました。一方で、ベテランエンジニアが多数在籍している会社なので、上流工程のスキルをマスターするチャンスだと思います。加えて、今後の展開として、SES以外の事業も視野に入れています」（佐々木氏）。

エンジニアへの高還元を基本としおり、利益をとことんまでエンジニアに還元するのが同社のスタイルなのだ。

「エンジニアはモノづくりが好きな人達です。受託開発だけでは物足りず、自分でプロダクトやサービスを開発している人も少なくありません。当社では、エンジニアのモノづくりへの情熱を大切にしたいと考えています。他のメンバーとの兼ね合いもありますが、有望なアイデアは積極的に拾って、自社プロダクト・サービスの開発も進めたいと考えています」（佐々木氏）。

作ってみたいサービス、開発したいシステムがあるエンジニアにとっては、同社に所属することで夢や可能性が広がる。

エンジニアが働きやすい会社を目指して、組織作りを進めてきた同社。現在社員は21人。年功序列や職制の縛りが薄く、とても自由度が高い。個人の意志を最大限尊重し、評価するといった社風で、頑張った分はインセンティブで還元する。

「人間関係が良好な会社です。代表を筆頭にフランクな人が多く、気兼ねなくコミュニケーションを取ることができます。お客様先に常駐、あるいはリモートワークで働くメンバーが大半を占めるため、2021年9月に赤坂のマンションの一室に事務所を移転させました。昭和レトロな佇まいの建物で、隠れ家みたいでみんな気に入っています」（佐々木氏）。

同社のエンジニアはエンジニア経験だけでなく、人生経験が豊富なメンバーが多く、一緒に働いていると安心感を得られる。実際、クライアントから絶大な信頼を寄せられているエンジニアは、長く同じ現場で働いている。

「長期にわたって安定した環境で働きたいなら、大手企業で働くかクライアントが手放したがらない“強いエンジニア”になることです。それにはスキルだけでなく、コミュニケーション力も磨く必要があります。当社は自社エンジニア同士、あるいはお客様先とのコミュニケーションを大切にしており、“強いエンジニア”になる環境があります」（佐々木氏）。

同社は、エンジニアのコミュニケーションをバックアップするために「飲み会」の文化を大切にしている。仕事を離れて集まり、みんなであれこれ語り合うことで、連帯感や会社への愛着が湧き、同社の一員として共に成長しているのを実感できる。

「飲み会でコミュニケーションを深めることで、先輩からいろんなことを教えてもらうことができ、反対に後輩からあれこれ学ぶことがあります。もちろん強制ではありませんが、飲み会がある日は、残業代を支給しています。当社の飲み会は、業務の一環です（笑）」(佐々木氏)。

プロジェクト先は、19時には業務を終えるところが多く、残業時間の平均は2023年の実績で月9時間程度。夏季や年末年始には連休も取得でき、年間休日は125日以上ある。プロジェクトによってはフルリモートで働くことも可能で、ワークライフバランスも実現できる。反対に稼ぎたいメンバーは、頑張りを正当に評価してもらい、インセンティブも含めて年収アップが図れる。年収1,000万円以上を達成している社員もいるという。自由にキャリアデザインができる会社。それが同社だ。