株式会社システムマネージメント

独立系ソフトウェアハウスとして37年目を迎える株式会社システムマネージメント。社員109名（2024年1月末現在）中、エンジニアが9割以上を占めるプロフェッショナル集団だ。


創立以来、富士通株式会社（以下、富士通）、日本電気株式会社（以下、NEC）をはじめ大手ITベンダー各社とパートナーシップを組み、ソフトウェア開発、インフラ／ネットワークの構築・運用、システム基盤構築、コンサルティング提案、デジタルトランスフォーメーション（DX）など、幅広いプロジェクトを手がけている。

現在は東京・名古屋・札幌と3つの拠点に分かれ、開発・構築・運用などのニーズに対応している。エンドユーザーの業界はエリアによって変わってくる。

◯東京本社：金融、官公庁、外食、アミューズメント、物流、流通など
◯名古屋システム部：自動車、教育関連など
◯札幌システム部：通信、自治体関連など

同社の強みは、ソフトウェア開発・システム基盤構築の要件定義からテスト・運用保守まで一括受託できること。

このように幅広い技術力を持っている同社は、エンドユーザー、大手ITベンダー各社からの信頼がとても厚い。創立以来ずっと取引が続いているエンドユーザーも珍しくない。

エンジニアの資格取得にも積極的だ。
・情報処理安全確保支援士
・データベーススペシャリスト
・AWS Certified Cloud Practitioner
・統計検定2
・Python3エンジニア認定データ分析試験
・DX検定（DXエキスパート）
・ORACLE MASTER Gold
・Oracle Certified Java Programmer, Gold SE
…など、数多くの合格者を生み出している。一括受託できる理由もここにある。

そして、同社がエンドユーザーや大手ITベンダーから最も評価され、信頼を寄せられている点は「プロジェクトをやり切る」という意志と実行力を持っていることだ。

同社は以下のような2つの経営ビジョンを掲げている。

「全社員が仕事を通じて個人のやりがい、意欲を共有し
個人の社会的基盤（経済基盤、地域基盤、家族の絆）を安定させることに価値観をおき
真の幸せを追求できる企業を目指そう。」

「ITC（IT技術&COMMUNICATION）を通じて
お客様に惚れられるサービス（やっぱりSMCでなくっちゃ！）を社会に提供することにより
お客様や社会から信頼される会社を目指そう。」

「お客様に惚れられるサービス」とは、「品質の追求」。専務取締役の北口節氏によれば企業理念として掲げ、社内でしっかり目線合わせができているそうだ。

反面、現場のエンジニアが疲弊して「もうムリ」となっていたら意味がない。そこで同社では、何かあれば必ず社長の吉橋幸二氏へ管理職から相談が行き、すぐにサポート体制を整えるようにしている。

まず吉橋氏が駆けつけてエンドユーザー側の責任者の話をしっかりヒアリング。3拠点の全プロジェクトの進捗をチェックし、サポートに入れそうなエンジニアに声をかけるのだ。文字どおり現場に駆けつける場合もあれば、リモートで“参戦”するケースもあるという。

「社内には、『今日、私の仕事は16時で一旦区切りが付きますから、16～18時まではサポートに入れますよ』と進んで手を挙げてくれるエンジニアがたくさんいます。スケジュール通りに進まないことは、エンジニアであれば誰もが経験すること。だからこそ他のエンジニアのピンチを“自分事”として捉えて手伝ってくれるんですよね」（北口氏）

複数のソフトウェアハウスとのプロジェクトが滞った場合も、同社のエンジニアは他社のエンジニアと一緒になって原因を調べるなど、“自分事”として共同作業を行う。
こうしてプロジェクトをやり切る実行力が、エンドユーザーや大手ITベンダーからの信頼につながっているのだ。

経営理念・経営ビジョンを実行するサポート体制を整え、信頼を獲得している同社のエンジニアは、現場で高いパフォーマンスを発揮している。大手ITベンダーを通じて受けたプロジェクトでも、ITベンダー同席でエンドユーザーと直接レビューを行う。
そのたびにエンドユーザーの業務内容に対する理解を深めている。また、レビュー通じてコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も磨いている。

資格取得によるキャリアアップにも積極的だ。
「エンジニアが『情報セキュリティマネジメントの資格を取りたい』と言えば書籍代も受験費用も補助します。もちろん社外研修の受講料も補助の対象です。TOEICの勉強に励んでいるエンジニアもいます。大切なのは、自分がこうしたいという意志を持っているかどうかです」（北口氏）

いざという時にスムーズにサポートし合えるように、エンジニア同士の横のつながりを強める取り組みも盛んだ。たとえば、ボウリング等の同好会活動へのサポート。申請があれば基本的にはGOサインを出し、活動費を援助している。3拠点に分かれているため、活動は基本的に拠点ごと。

拠点ならではの同好会活動として、名古屋システム部では“鉱石”の同好会がある。レアな石を持ち寄り、磨いたり品評したりするかなりユニークな同好会だが、これも「申請があればOK」。

このほかには全社イベントとして、創立周年記念社員旅行などの周年行事もある。

「これからも社員に寄り添う形で環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。資格取得、同好会、周年イベントのほか、住宅補助にも力を入れています。希望があればメール、チャット、電話、何でもいいから直接教えてほしいですね。できるだけ真摯に捉えて対応しますから」（北口氏）

2028年に創立40周年を迎える同社。エンジニアに寄り添い、仕事や資格取得を通じてキャリアアップを応援する環境で、「プロジェクトをやり切る」醍醐味を味わってみてはいかがだろうか。