株式会社プロモスト

株式会社プロモストは「すべての人の幸せを追求する」を企業理念に掲げ、MEO（Map Engine Optimization）対策、SNS運用等を中心としたウェブマーケティングサービスを展開する会社だ。創業は2016年。Google Mapの地図検索エンジン向けにウェブサイトを最適化するMEOは、創業時からの主力事業だ。プランによって違いはあるが、概ね月3～4万円で「地域名×キーワード（「イタリアン」等）」で上位表示されるようにする。MEOの取り扱いでは先駆け的な存在で、その目の付け所の良さと卓越した営業力で集客に悩む多くの店舗を取り込み、今日まで右肩上がりで成長してきた。

創業メンバーの一人で取締役を務める坂下大地氏は、その背景を説明する。「営業先の皆さんは大抵、元々広告はやっているのです。ただし、既存の媒体でいい場所に広告を掲載するには1カ月に数十万円とかかり、それでいて成果は分かりにくい。『そのうちの3万円を当社のサービスに充ててくれたら集客を伸ばします』、『成果報酬のプランならノーリスクで始められます』と言ってアプローチし、実際に成果を出すことで満足していただき、契約更新へと繋げてきました」

顧客は飲食、物販、レンタカーやカラオケ等の各種サービス、宿泊施設、病院等幅広い。単独の店舗から、チェーン店で一括導入している大規模顧客まで様々だ。効果を出すことで契約更新のみならず紹介や横展開に繋げ、コロナ禍もものともせずに成長を続けてきた。

ただし、元からMEOで成功しようと考えていたわけではない。インターネットインフラ事業等を手掛ける会社出身の瀬戸口健氏が同社を創業した当初は、街中に設置するデジタルサイネージの事業を考えていた。初期投資が必要なことから、資金を稼ぐためにMEOを始めたらヒットし、いつしか主力サービス化したという経緯だ。

坂下氏は言う。「正直に言うと今もたまたまメインになっているだけで、MEOを売ることを目的にしているわけではありません。我々の目標はあくまでも理念にある、『すべての人の幸せを追求する』こと。その手段は問いません。極論を言えば商材は何でもいいのです。メンバーが『こんな商品を扱いたい』と声を上げればやりますし、実際にトライアンドエラーもしながら、常日頃チャレンジをしている組織です」

たまたま始めたMEOは、それまでデジタルの恩恵を十分には受けていなかった店舗ビジネスに価値提供した。言い換えれば「幸せ」をもたらした。理念に沿う事業だが、価値提供の手法は社会の変化とともに変わる。「当社の一番の強みは商品。外部に委託しているわけではなく、自分達の企画で思い描いた商品を形にして販売、運用しています。商品の内容も金額も柔軟に変えられます」と坂下氏。実際、テクノロジーの進化や社会情勢、マーケット、顧客の動向を見ながら柔軟に提供するサービスを進化させ、現在に至る。現在はメインのMEOにSNS運用代行を組み合わせ、さらに集客・認知度向上の効果を上げている。

コンテンツの制作や運用も含めて全て社内で、一気通貫でできることも強みの一つだ。坂下氏は言う。「他所の会社は、部分的にIT企業、ウェブマーケティング会社、広告会社等に外注するパターンが多いですが、当社は全て内製。売上イコール粗利です」財務面の健全性に加え、顧客に対してはリーズナブルでスピーディー、そして柔軟にサービス提供ができるということでもある。もちろん、クオリティー面も専門的に扱う外部の会社とそん色ない。

自信を持って提供できる商品を、テレアポによるインサイドセールスと既存顧客へのクロスセールス、顧客からの紹介等で広げている。運用型の商品なので、当然既存顧客の継続も重要だ。同社では更新率を最重要視している。結果的にクライアントファーストで成果を上げ、契約継続に繋がり、さらなる展開へという好循環を実現する。とことんお客様に向き合ってサービスを提供できるという点で、社員のやりがいにも繋がっている。

「当社のクリエイティブ能力、検索エンジン周りのマーケティングスキルは高く、さらに言えば営業部のセールス力はメチャクチャ強いです」と坂下氏は自負する。坂下氏は、瀬戸口氏と同じインターネットインフラ事業等を手掛ける会社の元トップセールスだ。その坂下氏が一目置くほどの凄腕のメンバーが本気で取り組み、事業を拡大しているところだ。既に一店舗からチェーンの加盟店を総取りする等、点が線、面になって加速度的に顧客数が拡大し、業種も多様化している。この勢いで中小メーカー等BtoBの業種にもサービスを提供し、スモールビジネスのウェブ集客で国内No.1の地位を目指す。夢物語ではなく、現在、着実に歩みを進めている状態だ。

代表取締役社長の瀬戸口健氏はインターネットインフラ事業等を手掛ける会社で活躍後、MBAを取得して同社を創業した。その際にトップセールスだった坂下氏に声をかけた。坂下氏は、瀬戸口氏が掲げる「すべての人の幸せを追求する」という理念、そしてそれを本気で実現しようとしている瀬戸口氏の人柄や行動力に共感し、入社を決めた。今も採用で重視するのは理念への共感、および「いい人」であることだ。ちなみに瀬戸口氏は、世界の恵まれない子供のために学校をつくろうと、社業の傍らで海外を飛び回っている。「幸せの追求」は形ばかりの理念ではない。この本気度合いを含めて同社を理解し、共感する人に来てほしい。

一方で、ほんわかした会社では決してない。実力主義であり、挑戦を推奨し成果を上げた人を抜擢する。数字に加えて、リーダーシップや仕事・仲間・お客様に対する姿勢等も含めた360度評価で評価し、ポジションと報酬で報いる。活躍し、リーダー、マネージャー、部長と一気に駆け上がるメンバーも珍しくない。

「入社2年目で管理職、3年目に部長になって給与も1,000万円を超えているメンバーもいます。入社数カ月でリーダーに上がり、周りをまとめて活躍する人、アルバイトから入って3年で部長まで上がった人も。一方でリーダーに上がって、またメンバーに戻る人もいます。それは決してネガティブなことではなく、失敗したなら経験を積んで再チャレンジすればいいし、実際にまた上がる人もいます」と坂下氏。

このようなみんなの活躍により、MEOからSNS運用へと事業が広がり、最近はこのノウハウを活用して採用支援事業にも乗り出している。人手不足が社会問題化する中、特にスモールビジネスにとって人材採用は喫緊の課題だ。そのニーズに応える。自社の採用で効果は実証済みだ。世間的には決してメジャーではない同社だが、SNSを駆使して直近の新卒採用で600人の応募を集め、10人余りの採用に成功している。このノウハウを広げていく。

株式上場も視野に入れている。順調な事業拡大により当初の見通しから早まり、数年後には実現できそうなところまできた。成長、上場を実現するには人材を増やし、組織を強くし、売る力も作る力もさらにアップする必要がある。「今いるメンバーとこれから入る方達で強い組織をつくり、同じ船に乗って最短で上場を実現し、理念『すべての人の幸せを追求する』を達成しましょう」坂下氏からのメッセージだ。これから仲間になる人達は、会社が上場に向けて一気に駆け上がる、最高にワクワクするフェーズに参加できるということだ。困難も多いだろうが、ほかでは得難い経験もできるはずだ。共に挑戦する仲間を待っている。