株式会社Masso

株式会社MassoはSAPパッケージ導入支援、システムの提案、システムの導入及び導入支援、システムの設計、開発、コンピュータによる情報処理といった上流から下流に渡り幅広く事業を展開している。2017年10月、大阪で設立されて以来、着実に事業規模を拡大してきた。現在は東京オフィスとの2拠点体制で、パートナーを含むエンジニア30名規模で事業を展開している。

創業から現在まで、同社が注力してきたのは、SAP/ERPシステムの導入支援だ。大手システムインテグレーター（SIer）やコンサルティングファームと準委任契約を結び、各取引先が組織するプロジェクトチームへ、その時々のニーズに応じたエンジニアをアサイン。製造業、建築業、流通、商社等、業種を問わず、首都圏に本社を構える大手企業向けのプロジェクトを中心に、幅広い実績を築いている。

強みは要件定義から設計、製造、本稼働まで一気通貫で支援ができる体制である。同社には、代表取締役・横山益雄氏をはじめ、20年以上のキャリアを持つエンジニアがそろう。製造だけではなくマネジメントスキルを備えたエンジニアも複数名在籍しており、常駐先ではチームリーダーやPM、PMOといった重要な役割を担う。中には、エンドユーザーとの商談段階からプロジェクトに参画し、要件定義のフェーズや、基本設計、導入フェーズに至るまで、一貫してSAPコンサルタント、業務コンサルタントとして活躍するエンジニアも在籍している

同社は、その幅広いニーズに合わせたきめ細やかな対応により、取引先からは「Massoに任せておけば大丈夫」という信頼を獲得し、安定した取引関係を構築するとともに、紹介などを通して取引先を増やしてきた。業績面でも設立からの7年間、外部環境の変化には一切影響を受けず、持続的成長を遂げている。

近年は特にDX推進が活発化する中でSAP/ERPシステムのニーズが急増してきたこともあり、パートナーとの協力関係だけでは、供給が追いつかなくなっている。その問題を解消するため、これまで以上に積極的な採用活動を行っている。

「現在、当社に限らず、業界全体でエンジニアが不足しています。それによってお客様がお困りになっているところを何度も見てきました。その問題を解決するためにも、エンジニアの育成に努めたいと考えています」（横山氏）。

同社は、SAP/ERPの導入プロジェクトに携わっていた前代表が、同じプロジェクトに参加していたエンジニアの雇用を確保するために設立した会社だ。以来、“人と人との繋がり”を大切にするという理念を掲げながら、人づてに出会ったSAP経験者を採用しながら事業を広げてきた。

横山氏もその中の1人だ。長年、大手企業に向けたSAPの導入支援に携わった後、同社の理念に共感して参画。2021年度より、代表取締役に就任し、現在に至っている。

「会社を引き継いだ私達も、当社の原点である“人と人との繋がり”を大切にしています。ITを本業とはしていますが、最終的には人が人のためにしている仕事です。仕事に関わる全ての方が、最終的に笑顔で終われるような仕事ができる。そんな会社でありたいと考えています」（横山氏）。

創業以来、SESの事業形態で、SAP/ERPシステムの導入支援を行い、事業規模を拡大してきた同社だが、長期的な視野で目指しているのは、エンドユーザーとの直取引により、受託開発ができる会社である。特にSAPの導入には手が届きにくい中小企業に対しても、それぞれの事業規模や課題に応じた最適なシステムを提案し、提供できる会社を目指している。

そのビジョンを実現するためにも、現在は自社が得意とし、市場ニーズが高まっているSAPの導入支援に集中し、営業活動を行っているところだ。従来通りクライアントのニーズに応じたキメの細かいサービスを提供し、クライアントとの関係性をより強めながら、自社のエンジニアの経験値を高めるとともに、事業基盤の強化を図る。SAPの経験者や資格保有者はもちろん、これからSAPの知識を身につけたいエンジニアまで広く採用し、育成をしながら組織を拡大し、次のフェーズを迎えたい考えである。

現在の同社にジョインする最大の魅力は将来性だ。市場ニーズが高まるSAP領域を軸に事業を展開しているため、会社自体、成長に向け無限のポテンシャルを秘めている。そしてその成長市場で経験を積むことで、どこに行っても通用するスキルが身につき、エンジニアとしての市場価値も高まる。また、 スペシャリスト志向・ジェネラリスト志向、社員一人一人の志向に合わせたキャリアパスが選択可能だ。

これまで同社は、SAPの経験者を中心に採用を行ってきたが、顧客のニーズを満たすには、若年層の未経験者まで対象を広げて採用し、育成する必要が出てきた。そこでポテンシャルを秘めた未経験者層を積極的に受け入れ、育成する方針を固めるとともに、育成の仕組みも整えた。未経験者に関しては、入社後3か月間、SAP開発者を育てるためのITスクールに通わせ、基礎を身につけた上で、OJT形式で実践を積ませる意向だ。

SESという業態であることに加え、クライアントのほとんどが東京の企業であることから、常駐先は関西以外の地域に散らばっている。アサイン先によってはリモートも可能で、大阪本社や東京オフィスで業務を行うエンジニアもいるが、社員が一堂に会する機会は多くはない。そういった中で社員の意識を統一させるため、チャットなどのオンラインツールで社員同士が交流する仕組みを作るほか、機会を見て食事会などを開催している。

経験の有無を問わず、同社が求めるのは、スキルや知識を獲得する熱心さとともに、素直さや協調性を備えた人材だ。

「昔と違い、現在は情報が溢れていますが、どんなに時代が変わっても、エンジニアには自ら勉強する姿勢が不可欠です。いくらスクールに通っても、やる気がなければ技術や知識は身につきませんし、入社後も長くは勤められません。人によって性格も得手不得手も変わりますので、一人一人の社員に合わせた育成の仕方、勉強の仕方を、みんなと一緒に考えていきたいと思っています」（横山氏）。

エンジニア職の中でも、SAPエンジニアの市場価値は高まる傾向にあり、本人の頑張りと経験次第では高額年収を実現することも可能だ。現に同社に所属するエンジニアの平均年収は1,000万円を超えている（2024年12月時点）。さらに、同社は現在組織拡大を目指すフェーズを迎えているため、将来的には経営幹部として組織運営にも携わるチャンスがある。現役エンジニアでもある社長の下、エンジニアの気持ちを汲んだ管理体制を整えている同社は、新たなステップを踏み出すには、最適な舞台となるだろう。