キーエンスソフトウェア株式会社

キーエンスソフトウェア株式会社は、ファクトリー・オートメーション総合メーカー「キーエンス」100%出資のグループカンパニー。画像処理システム、PLCやタッチパネルディスプレイといったFA（ファクトリー・オートメーション）機器をはじめ、研究開発・設計で使用される電子顕微鏡やマイクロスコープ、流通・小売の現場で活躍しているハンディターミナル等、様々な機器のソフトウェア開発を担当。キーエンスと二人三脚でものづくりを展開し、世界初・業界初となる付加価値の高い商品を世に送り出している。

1974年に設立されたキーエンスは、全世界に35万社以上の取引先を持つグローバル企業。2024年3月期の連結売上高9,672億8,800万円の超巨大グループを形成する。FA用センサを中心に、測定器や画像処理機器の企画・設計・開発・生産を行い、自動車や半導体、電子・電気機器、通信、機械、化学、薬品、食品等、業界にとらわれることなく事業を展開している。

キーエンスがグローバルカンパニーとしての現在の地位を確立できたのは、単に商品を製造・販売するのではなく、生産現場で働く人々と対話し、その中から課題を発見し、解決に導くソリューションを提案してきたから。その中で、キーエンスソフトウェアが開発するソフトウェアが重要な役割を果たす。

「キーエンスはハードウェアのメーカーですが、機器の開発・設計・製造だけを手掛けるのではなく、お客様の課題を解決するソリューションを提案します。そのソリューションの中には、ソフトウェアのアプリケーションも含まれ、当社が開発するのは、そんなアプリ群です。キーエンスがお客様に提供できる価値の大きな部分を担う仕事で、ファクトリー・オートメーションや企業の研究開発を通じて社会貢献できるやりがいのある仕事です」(事業支援グループ リクルーティングチーム・鈴木秀行氏)。

キーエンスは、各種センサをはじめ、取得した情報を解析する画像処理システム、それらのデータを基にロボットを制御するプログラマブルコントローラ等、ファクトリー・オートメーションに関する全ての商品を取り揃えている。キーエンスは、「グローバルダイレクトセールス」という直販システムを全世界で採用し、お客様からの生の声を商品開発にフィードバックし、商品の改良や新商品開発を続けてきた。販売会社や代理店を通さないため、お客様の生の声が聞ける。

「キーエンスは、お客様の声を大切にしている企業です。キーエンスの製品カタログが分厚いのは、陳腐化しない、価値の高い商品を生み出し続けている証拠。開発に際して、お客様に提供する価値を第一に考える姿勢は、グループ全体に通底するカルチャー。当社でも開発に当たっては、常にエンドユーザーをイメージしています」(鈴木氏)。

創生期のファクトリー・オートメーションは、人の目や手ではできない工程や精度が要求される作業等をセンサでカバーする、補助的な使い方が主流だった。しかし、センサ技術や制御技術のイノベーションにより立場は逆転しつつあり、現在の生産現場ではセンサやロボット等が主役になり、人間がその補助を行うケースも増えている。

「未だに生産ラインには人間が介在していますが、全自動に準ずる生産ラインに進化させることで、さらに2～3割のコスト削減が見込め、生産性や品質の向上等の恩恵も受けられます。日本を含めた世界が求めているファクトリー・オートメーションは、完全自動化。キーエンスグループは、その実現に向けてチャレンジを続けています」（鈴木氏）。

キーエンスソフトウェアでは、現在、ソフトウェアエンジニアの積極採用を進めている。その背景にあるのは、ファクトリー・オートメーションのWEB化。ファクトリー・オートメーションも時代の流れに合わせて進化しており、単純な工場の自動化だけでなく、IoTによる遠隔操作や生成AIを活用した操業の最適化といったテクノロジーが期待されている。

「ファクトリー・オートメーションの分野で常に業界をリードし続けてきたキーエンスとしては、ファクトリー・オートメーションのWEB化でも先陣を切らなくてはなりません。今後のキーエンスの事業展開を鑑みて、キーエンスソフトウェアではWEB開発チームを新設しました。WEBサービスやWEBシステムの開発スキルを生かして、ファクトリー・オートメーションの新展開を切り開いてくれるWEBエンジニアを広く募集しています」(鈴木氏)。

工場ラインの完全自動化、ファクトリー・オートメーションのWEB化。ファクトリー・オートメーションの分野は今後も最新のITテクノロジーで進歩を続ける。キーエンスソフトウェアは、親会社のキーエンスと共にその先頭に立ち、日本の、そして世界の工場をスマートファクトリーへと進化させる。

「WEBエンジニアがファクトリー・オートメーションの分野で活躍するイメージは湧かないかもしれません。けれども、スマートファクトリーやIoTの分野では、優秀なWEBエンジニアを必要としています。ファクトリー・オートメーションや製造業に関するドメイン知識は入社後にキャッチアップ可能。WEBテクノロジーで世界を変えたいと本気で考えているエンジニアのチャレンジをお待ちしています！」(鈴木氏)。

キーエンスソフトウェアは、グローバル企業であるキーエンスの100%出資子会社。そのため、評価制度や福利厚生、企業カルチャー等、多くの部分を共有している。

「キーエンスグループは、上下関係にうるさいことを言わない、フラットな組織形態を好むカルチャーを持っています。新卒プロパー社員が多いイメージもあるかもしれませんが、当社の社員の3分の1はキャリア採用組。今後も継続的に他社で経験を積んだエンジニアを採用していく方針です。技術をこよなく愛し、真面目に商品への要望と向き合って開発に打ち込む。そんなエンジニアが活躍する会社です」(鈴木氏)。

真面目で人付き合いの好きなエンジニアが多いというキーエンスソフトウェア。エンジニアの評価については四半期に一度のワンオンワンで、目標と成果を確認。結果にこだわらず、各エンジニアの仕事の過程を丁寧に評価する。

「成果だけでなくアクションを評価するのが、キーエンスのカルチャーです。結果を意識するのは大切ですが、運悪く努力が結果に結び付かないこともあります。そんな時でもエンジニアのアクションを正当に評価して査定し、エンジニアの努力が収入に直結する給与制度を設計しています。エンジニアが開発に打ち込める環境をつくるには、プライベートの充実が欠かせません。キーエンスは、エンジニアが自らの努力で豊かになれる会社を目指しています」（鈴木氏）。

キーエンスグループでは、福利厚生を整備する上で「平等」を意識している。全国津々浦々に営業拠点を持つキーエンスは、どの地域の社員であっても活用できる福利厚生しか作らない。そのため、福利厚生の充実度合いでは、他のプライム企業には劣るかもしれないが、その分を給与に反映させることで社員の生活をしっかりとバックアップしている。

「当社は大阪と東京にオフィスを構えていますが、関西に保養施設を作っても、東京の社員は利用が難しい。フィットネスジムの割引利用だと、運動を趣味にしない人には何の価値もありません。全ての社員に平等に行き渡る福利厚生だけを用意し、その代わり給与に反映することで、各自の判断に任せる方針を採っています。朝残業の制度を用意して、朝早く出勤した社員に残業代を給する等、社員への経済的な還元を充実させています」(鈴木氏)。