高齢化社会が急速に進む中、入院日数の短縮化などの医療を受ける患者を取り巻く環境は大きく変化しており、これに伴って在宅で治療を受ける患者の数も増えている。また、2000年から始まった介護保険制度により医療と介護の融合が進む中、薬局は介護支援専門員(ケアマネージャ)を中心に居宅介護支援事業者として、また各種のサービス提供者として在宅医療・介護の分野にも取り組んでいる。
そんな環境の中、同社が特に力を入れているのが在宅治療患者への訪問服薬指導。府中市全域、調布市・小金井市のほぼ全域、狛江市、三鷹市、武蔵野市、国分寺市、国立市、日野市、多摩市、稲城市、川崎市の一部をエリアにおいて活動している。
在宅治療を行う患者には高齢者も多く、彼らは体力も低下しており、複数の病気を抱えていることも少なくない。適正な薬物治療には服用している薬の種類や数、保管状況の確認が必要であり、日常生活をきめ細やかに観察することも大切だ。そのような状況の中で同社の薬剤師には、患者一人ひとりの声に耳を傾け信頼関係を構築し、不必要と考えられる薬の変更や中止の提案、副作用と考えられる症状の早期発見など職能を最大限に発揮することで、在宅医療・介護の分野で活躍することが期待されている。
訪問服薬指導を希望し、実際その職務に就いているという薬剤師の一人は「患者様からの感謝を直接感じることができ、とても充実している」と、仕事のやりがいを語ってくれた。
進歩し続ける医療の現場では、常に新しい知識を身に付けるための努力が必要となる。同社では幅広いサービスに対応するために様々な研修制度を設けている。
1つ目は「社内研修」。原則として日中の時間帯(13:00~14:30)に定期的に大学教授や近隣の医師、MR、社内薬剤師による研修を実施。その内容も最新の知識の吸収やスキルアップセミナーなど様々だ。
2つ目は「地域の薬剤師会による勉強会」。毎月実施される地域の薬剤師会研修会に参加。これは日本薬剤師研修センター集合研修会実施機関として登録された研修なので、確かな知識を身に付けることが可能だ。
3つ目は「学会・学術大会・講演会への参加」。各種の学会や研究会の会員として、学会、学術大会、講演会へ参加が可能だ。同社社長の鏑城氏はいくつかの講演会で演者や座長を務めるベテラン薬剤師でもあるという。
その他にも、薬学にこだわらず様々な自己啓発セミナーへの参加することができるなど、社員のスキルアップ支援に積極的な同社の姿勢が窺える。
充実の研修制度は、「患者と接する際の自信につながる」と社員にも好評だ。