株式会社テレコムスクエア

携帯電話での連絡や、インターネットでの情報収集が当たり前となった今、出張や観光で訪れた海外でも国内と同じような通信環境でモバイルを使用したい、というニーズが増え続けている。

株式会社テレコムスクエアは、25年前から日本から海外、また海外から日本という二つの流れに対応したモバイル通信機器レンタル事業を展開。成長著しい通信分野において、業界のパイオニアとして様々なサービスを創造し続けてきた。

同社は、主力のレンタル事業において、世界100か国以上の現地の通信回線を保有し、現地回線を使用した携帯電話やモバイルWi-Fiルーターなどのレンタル、販売、コンサルティングサービスを展開。個人、法人共に様々な目的をもつ渡航者の用途にあった最高品質の通信環境を提供している。

特に法人向けソリューションにおいては、大手優良企業、官公庁などを中心とした多くの企業の海外出張をトータルサポート。豊富な経験に基づいた安定したサービスで高い信頼を集めている。そのほか、オリンピックやサッカーワールドカップなどの様々な国際イベントなどにおいても、報道機関を陰で支える重要な役割を果たしている。

個人向けサービスにおいては、レンタル業界で唯一、国内7つの主要国際空港全てに専用カウンターを設置。空港カウンターで自由に受取、返却が可能という柔軟なサービスが人気を集めている。

又、2020年に開催される東京オリンピックに向け、訪日外国人という新たなマーケットの開拓を進めている。
昨年は1,900万人と、ここ数年で日本に訪れる海外の観光客が急激に増加。
通信は、いまや生活に欠かせないライフライン。携帯電話やWiFiルーターなどの通信サービスの提供、
そして同社が自社運営をする多言語コールセンターでの通訳サービスの提供など
海外から日本に来る観光客が、自国と同じように、何不自由なく旅を楽しめる。
そんな日本を実現するために、様々な視点からサービスの向上を図っている。

“モバイル×グローバル“—現在どの企業もキーワードとして掲げるこの二つのソリューションに24年前から取り組み、ノウハウを蓄積してきた同社。時代の流れを追い風に、更なる飛躍が期待される。

吉竹氏は同社の強みについて次のように語る。
「当社がここまで成長してきたのは、お客様が求めるものをきちんと定義し、愚直ともいえるほどに真摯にお客様の満足を追求してきたからだと考えています」。

最大の強みは顧客のサポート体制。同社は24時間365日稼働のコールセンターを設置し、専門スタッフが顧客からのあらゆる問い合わせに、多言語で対応している。また、故障や紛失、盗難の場合には、海外主要都30ヶ所に設置された最寄りの在庫拠点から48時間以内に代替品を届けるなど、他社の追随を許さない充実したサポート体制を構築しているのだ。

「我々のようなベンチャー企業が世界各国の拠点で在庫を抱え、年中無休の24時間サポートを提供するというのはコスト面で非常に負担が大きいことです。世界中の大手携帯キャリアでもここまでのことはしていないのではないでしょうか。我々はただ単にお客様に『ハード』を貸しているのではありません。海外での貴重な『時間』を提供しているのです。どんな理由があったとしても、お客様が肝心なタイミングで通信機器を使えなくなってしまうのは我々の本意ではありません。その日その時使えることが最も大切であり、そのためにサポートするのです」（吉竹氏）。

ビジネスを始めたときから、サービスのあるべき姿を描き、それに向かって着実に歩を進めてきたという同社。本質を貫き、顧客の高い要求に応え続けてきた企業努力が今の同社を作り上げてきたのである。

「敢えて当社が抱えている課題を挙げるとしたら、それは『これまでの成功を良い意味で捨てられるかどうか』だと思っています。過去の成功体験にとらわれず、新しい自分を作っていくのは、ゼロから成功するよりも難しいことかもしれません。しかし、ここからまた新しいサービスに積極的に挑戦し、新たな会社の存在意義を見つけていきたいと考えています」と吉竹氏。

ITソリューションを提供しながらも、そこにサービス業として培ってきたホスピタリティを付与し、新たな付加価値とする—これを今後の事業コンセプトし、更なる進化を遂げていく構えである。

“エクセレントベンチャーをめざして”という企業理念を掲げる同社。ただの”ベンチャー”ではなく”エクセレントベンチャー”であることがポイントだと吉竹氏は語る。

「”エクセレント”であるためには様々な条件がありますが、企業の継続性も重要です。当社は無借金経営を続けており、新規事業は既存事業の利益のなかから投資するようにしています。大きな夢を語るものの、実際は借金だらけでいつの間にか潰れてしまった、というのではなく、勝てる勝負をしっかり勝ち続けることが経営者の責任だと思っています」（吉竹氏）。

また、一人ひとりの社員に対しても”エクセレント”であることを求めるという同氏。
社員にはとにかく誇りをもてる仕事をしてほしい、そして、その仕事を通して働く喜びを実感してほしいという。

吉竹氏はこれから同社を目指す人に対し、次のようなメッセージをくれた。
「ベンチャー企業の役割は、世の中に新しい価値を提供することです。売上や会社の規模を大きくすることのみが目標ではないと思います。決して一人では成し遂げられない前人未踏のことに、仲間と協力し、尊敬しあいながら挑戦していく--それがベンチャーで働く魅力ではないでしょうか。誇りの持てる生き方を模索し、大切な人に胸を張って自分の仕事を語ることができる、そんな企業でありたいと思っています。」

問題を課題に変え、主体的に取り組んでくれるような人材、自分の目標を実現するためなら努力を厭わないという人材、また、「試練があるときこそ燃えてしまう」というような前向きな姿勢をもった人材の参画を同社は待ち望んでいる。