株式会社デファクトスタンダード

今、中古ビジネスはますます注目の業界だ。

株式会社デファクトスタンダードは、『ブランディア』を通して不要になったブランド品を買い取り、ネットオークションで販売するビジネスモデルを展開する。不況期に強いビジネスモデルで業績を伸ばし続ける同社。特に、2009年以降は前年比200％以上の成長率をみせている。

同社が提供するサービスの概要は以下の通り。


【インターネット活用による買取サービス】

宅配買取サイト『ブランディア』（PCサイト・スマホサイト）を通じ、ブランド品等を買い取るサービス。インターネットとブランド品に特化していることが最大の特長だ。
査定、送料、キャンセル料は全て無料、申し込みから最短3日のスピード査定など、自宅にいながら簡単に手続きが出来る手軽さから、リサイクルショップや質屋を使ったことのない層のニーズを掴みユーザー層を拡大中。ユーザー数は2015年●月に100万人を超え、ネット買取宅配数もトップクラスの実績を誇る。現在は毎月約1億円を買い取っている。

【インターネットオークションによるブランド品・時計・アパレル・アクセサリー等の販売】

ブランド専門オークション『ブランディアオークション』は、ネットオークションサービスの中でもブランド品に特化したオンリーワンのサービス。ヤフオク！では、トップランクの評価を獲得しており、7年連続でベストストア総合グランプリを受賞している。

同社の強みは、スピードと低コストを徹底的に追求したシステムにある。それが送料と査定を無料にし、最短3日の査定を可能としている。そのシステムは主に3つ。

まず、同社には、最も効率良く高い価格で落札される出品価格や出品時間のデータが蓄積されている。このデータを活用することで、ロスが少なく、在庫の回転率を高めることができる。さらに、オークション運営の効率が高まることで、高級ブランドだけでなく、若者向けのセカンドラインブランドまでを買い取り対象の範囲に広げることが可能となった。

同社が取り扱うブランド数は、6,000種類以上（2016年2月現在）に達している。幅広いブランドを取り扱うことはリスクの分散にも繋がり、リーマンショック以降、高級ブランドの取扱いが激減した時期でも打撃を受けずに済んでいる。

次に、鑑定作業の完全マニュアル化による、アルバイトでも査定作業可能な仕組みである。同社は、ブランドや商品の種類、商品の状態を入力すると過去の取扱い実績をもとにプログラムが自動的に判断した金額を表示するシステムを構築している。このシステムにより、高額な人件費が発生する目利きの鑑定士を使う必要がない。さらに、このシステムでは、同時にオークションの値決め、サイト構築も自動的に行える。

3つ目は、査定スタッフのモチベーションを向上させるポイント制の導入だ。商品の状態を見極める経験を積んだスタッフに、作業スピードや質の向上に対する評価を5段階に分けて見える化するシステムを構築。キャリアパスを見せることで目標が明確となり、モチベーションとスキルの向上を後押しする。それが査定のスピードアップにもつながるという循環が生まれている。

徹底してコストダウンを追求するこれらのシステムによって、送料無料、査定無料でも十分に利益が得られるビジネスモデルが実現しているのだ。

同社は、2015年5月にTRC東京流通センター（東京都大田区）から山九平和島ロジスティクスセンター（東京都大田区）へとオフィスを移転。現在、商品の在庫は25万点を超え、新オフィスの敷地面積は前オフィスの1.6倍、創立当初の2004年と比較すると228倍に拡大した。今後の在庫管理や作業効率、メンバー増員を鑑み、さらなるステージへの第一歩を踏み込んだ。また、当社の理念である「新たな価値の創造」をテーマとし、コーポレートロゴデザインも一新。届いたお品物がすぐに査定を行えるよう、搬入場所と査定部門をつなげたり、お問い合わせの詳細をすぐ確認ができるよう、企画部門（マーケティング）とカスタマーサポートの導線を短くしたり、とにかく業務効率・モノの流れを重要視、極力無駄のない導線のレイアウトにこだわり抜いた。

景気低迷、リユース・リサイクル意識の高まりにより「使わなくなったブランド品や貴金属品を売りたい」といったニーズは増えている。ブランド品リサイクルの市場規模は1.4兆円とも言われる（2013年時点）。その中で、インターネットに特化した企業はごく一部で、同社の事業はさらなる成長が見込まれる。

コンビニや百貨店などのリアル店舗との連携などにも着手し、サービ業容を拡大し続ける同社。この拡大期を支える人材の採用にも大きな力を注ぐ。
求めるのは、既成概念に捉われず、今の組織を壊しながら次の展開を考える経営者視点を持った人材だ。将来はコアメンバーとして活躍できるチャンスもある。成長企業で力を発揮したいという意欲的な人材の参画に期待がかかる。