株式会社ネットアシスト

サーバー管理やネットワーク整備等、ITインフラ環境の構築とMSP（マネージドサービスプロバイダー）業務をメインの事業として活動を続ける株式会社ネットアシスト。2000年設立の同社は、大阪を本拠地とするWeb開発企業・株式会社ソウテンにおいて、インフラ事業を担当していた技術部門が独立・分社化した企業だ。現在は本社機能を東京に移し、クラウドサーバーの選定や構築、システムサーバーの設計、運用、保守といった業務に加え、SSLサービスや各種ライセンス製品の提案を行い、クライアント企業の要望に応えながら事業規模を拡大させている。

同社の最大の強みは、MSP事業を専業とする企業として、24時間・365日の完全な運用・監視体制を提供できること。また、専門的な知識・スキルを有するエンジニアとの直接コンタクトや、電話によるサポートが可能となっているサービスの提供スタイルによって、クライアント企業からの高い満足を生み出していることも、同社の成長を支える要因になっているといえるだろう。自社の事業における特徴について、同社の営業部・部長を務める浅井亜由弥氏は次のように語っている。

「クライアント企業のPCやネットワーク、システムの運用・保守・監視を行うMSP事業については、それを専業とする企業は決して多くありません。その専門企業としてお客様のニーズに応えられる体制があること、そして細かなサポート内容や柔軟な対応が可能という特徴によって、当社は多くのお客様から高い信頼を寄せていただいていると実感しています」（浅井氏）。

現在、同社の技術部門には23名のエンジニアが在籍し、そのうちの17名が3チーム体制を組んでクライアント企業のインフラに関する監視・運用・保守を行っている。現在、人員体制の強化を図っている同社では、その技術部門における設計・構築担当スタッフの増強に注力しているという。その狙いについて、同社の代表取締役である伊藤誠史氏は次のように語っている。

「今後の事業展開については、既に取り組みを始めているセキュリティ関連サービスの拡販に力を入れていきたいと、私達は考えています。その取り組みに加えて、新たに基幹システムのクラウド化に関連するサービスにも積極的にチャレンジしていきたいと思っています。そのチャレンジを牽引していく人材を広く募っていきたいというのが、当社の考えなのです」（伊藤氏）。

これまで同社では、サーバー関連事業においてはLinuxの取り扱いをメインとし、クラウド化事業を推進する中ではAWS（アマゾンウェブサービス）の導入をテーマとする案件が中心となっていたという。しかし、AWSにまつわるサービス市場が“レッドオーシャン化”している現状においては、競合他社に打ち勝つビジネスモデルの構築に大きな困難が伴うことは想像に難くない。そこで同社が着目したのが、WindowsベースのクラウドサービスであるMicrosoft Azureのサービスである。

「現状、企業における基幹システムのクラウド化はまだ途上にある状況だと思います。その意味では、今後も継続してサービスに対する需要が見込めますし、基幹システムに関するサービスは長期契約が可能となり、事業としての安定性を高められます。その考えから、当社ではMicrosoft Azureを活用したサービスの展開に注力し、導入後の運用・保守も含めたソリューションを提供していきたいと考えています」（伊藤氏）。

企業のインフラを管理する従来のMSP事業により、安定した経営モデルを構築した同社。その安定性を高めるために、基幹システムのクラウド化を推進するWindows系の案件にも積極的に取り組んでいくというのが、今後の同社の事業展開ビジョンなのである。そのために必要となる人材について、伊藤氏は次のような考えを聞かせてくれた。

「これまで当社のエンジニアは、オペレーション寄りの業務を担う人材が中心となっていました。その役割を担う人材に加え、今後はサーバーレスのサービスを展開する中で先端技術を追求し、新たなアイデアを出しながら事業を牽引していくような人材にも加わっていただきたいと、私は考えています。営業担当と一体となって、お客様の環境を踏まえながら新たな価値を生むような提案を行う。そういった業務で自身の技術力を発揮したいと考える前向きなエンジニアに、是非来ていただきたいですね」（伊藤氏）。

企業規模としては決して大きくないものの、同社では業界を代表する大手企業を数多くクライアントとしている。そうした名だたる企業とダイレクトにやり取りをしながら、そのビジネスを支えるシステムを手掛けられるのも、同社のエンジニア職で感じられるやりがいの一つになるはずだと、営業部長の浅井氏は語っている。

「インフラ系やネットワーク系のエンジニアは、お客様先に常駐するスタイルで仕事をすることが多いかもしれませんが、当社では基本的に自社内での勤務になります。また、エンドクライアントと直接コミュニケーションを取りながらご要望をお聞きすることができますので、その業務スタイルに魅力を感じる方には、是非当社の環境で力を発揮していただきたいと思っています」（浅井氏）。

安定した経営モデルの中で業務に取り組み、そして新たな事業にも積極的にチャレンジできる環境がある同社。その社風については、伊藤氏は「とにかく自由」と表現している。

「目指しているのは“自由に、楽しく”仕事をするということ。もちろん、各メンバーが自身の行動に責任を持つことも同時に求められますが、その意識があれば自分らしく働くことができる環境だと思います。有給休暇も自由に取得できますし、残業もほぼ発生しませんので、ワークライフバランスを大切にしながら日々過ごすことができるはずです」（伊藤氏）。

自分の時間を自由に使うことができるという意味においては、その時間を自身の成長のために費やすことももちろん可能である。積極的に学びを得ながら自身の向上を目指す社員に対しては、セミナー受講料金や参考書籍の購入代金を会社が負担する等、その意欲に応えるために惜しみないサポートを実施するのも同社の特徴だ。近年増えている“難易度の高い”案件にも高いサービスレベルで対応できているのも、そのサポート体制の中で各社員が知識・スキル伸ばしていることの証左といえるだろう。

「最近の傾向として、ご相談いただく内容や求められる技術のレベルが上がってきているという印象があります。そのニーズにも応えられるほどに、営業部門のスタッフの力も上がってきていますし、今後も会社全体で技術力・提案力を向上させていきたいと思っています」（浅井氏）。

最後に、代表の伊藤氏に転職を目指す方々に向け、メッセージを送ってもらった。

「現在、当社の技術部門で必要としているのはリーダーシップを発揮しながら事業を牽引していけるような人材です。これまでの経験を生かしながら、現場での業務で技術力を発揮していただくのはもちろん、管理職経験のある方にはマネジメント力を発揮しながら組織を引っ張っていってほしい。新たなチャレンジに取り組む当社で、組織を作り変えるほどの突破力、推進力がある方に活躍してほしいと思っていますので、意欲ある方に是非当社の事業に参加していただきたいですね」（伊藤氏）。