株式会社フォー・クオリア

フォー・クオリアの魅力はなんと言っても、『自社内』でサイトの企画・開発から、UI・UX設計・デザイン、デバッグ、運用まで、Webビジネスに関連する全てを完結し、顧客のニーズに対してワンストップで応えることが可能な点。社内には、開発チーム、UI/UXチーム、デバッグチームがあり、それぞれの知識やノウハウを社内に構築しています。

特に弊社のアプリ開発の強みは、SwiftやObjective-Cを用いたiOSアプリの開発、KotlinやJavaを用いたAndroidアプリの開発、
また、短期間で高品質なアプリケーションを提供できる「Flutter」を使ったクロスプラットフォームでの開発も提供しています。

顧客のニーズに合わせ、PCのみならず、iPhone、Androidを含むスマートフォンや、クラウド、SNSへの対応など、Webソリューションサービスの幅が広げ、多種多様なニーズに対応をしていることも同社の強みと言えるでしょう。これらの受託案件で培った知識やノウハウを活かし、顧客への提案につなげています。

このように同社が受託開発を中核事業に据える背景には、代表取締役社長 松永氏の堅実な経営思想があると言います。
「今後は自主事業、自主サービスも増やす予定ですが、それだけになってしまうとその保守作業や改善に終始してしまい、開発力の発展性が失われ兼ねません。受託開発事業では、顧客の多様なニーズに対応し続けることが求められ開発力の研鑽・工夫を生み出します。そこで生まれる様々な経験がエンジニアを鍛えます。時代に必要なスキルを持ち、高く評価されるエンジニアを育てることが重要なのです。

上場企業のグループ企業として事業展開する理由も、このような考えとリンクしています。中小企業が良質かつ先端的な開発案件を独力で受注し続けることは困難であり、安定性に欠けます。上場企業とのアライアンス関係があれば、大手クライアントのチャレンジングな案件情報が流入しやすいです。また、従業員が安心して仕事に取り組める経営も実現しやすい。このように、上場企業の傘下で事業を展開することには、従業員にとって多くのメリットがあるのです。」（松永氏）

フォー・クオリア社の創業者の松永氏は、1990年大学卒業と同時に大手金融機関系のシステム開発会社に就職しシステムエンジニアとして勤務。官公庁の年金システムなどの開発に従事した後、2000年9月、IT技術者派遣会社の取締役副社長に就任しました。そこでフォー・クオリア社の前身となる受託開発部門を立ち上げ、事業の発展を牽引しています。

派遣会社の中に受託開発部門を持つことは、エンジニアを確保する上でもクライアントとの関係性を強化する上でも有効に働き、派遣事業と受託事業の相乗効果によって、就任当時20名だった会社が、6年後には社員数120名、年商30億円の会社へと飛躍的に成長しました。

松永氏が率いる受託開発部門が成長するきっかけとなったのは、同年11月にスタートした携帯サイトの受託開発。金融機関系のシステム会社で年金システムなどの開発に従事していた松永氏自身にとっても、会社自体にとっても未知なる分野への挑戦でしたが、i-modeのサービスが始まった1999年直後からモバイル向けのWebサービス開発を行っていた日本エンタープライズ社から開発案件を受託したことをきっかけとして、ノウハウ、実績を蓄積していくこととなりました。2000年11月の事業開始以降、キャリア公式サイトだけで200サイトを超える実績を築いています。

その一方で派遣事業部門も、常時400名のエンジニアを派遣するまでに成長しており、会社全体が持続的な成長を遂げる中で、それぞれの事業分野を集中的に成長させるために、受託開発部門を約40名のエンジニアごとスピンアウトさせて独立しました。松永氏を代表取締役社長としてフォー・クオリア社を設立し、現在に至っています。

受託開発を中核事業とし顧客企業のニーズに応えながら業容を拡大してきた同社が社員に求めるのは、顧客が抱える課題やニーズを的確に捉えながらプロジェクトをより良い方向性へと導けるようなコミュニケーション力や誠実さ。既に在籍する社員らのこういった資質によって、顧客との良好な関係を築き、顧客と共に成長してきました。例えば、MVP表彰式に顧客からのコメントが寄せられたり、顧客から飲みに誘われたりするなど、顧客と固い信頼関係を築いている社員が多いのが同社の特徴。

その背景には、松永氏が目指してきた組織作り、それは、“笑顔が多い組織作り”です。フラットな組織の中、社員一人ひとりが一所懸命仕事に打ち込み、力を発揮できる環境作りに力を入れてきました。社員同士の仲も良く、仕事帰りに仲間で飲みにいくことも少なくはないそうです。部門間の垣根を取り払い、会社一丸となって切磋琢磨し合いながら、各自が主体となって顧客のためになる仕事を遂行する、そのような組織風土が育まれてきているのです。

松永氏も、同社の働く環境について次のように語っています。
「設立当初から、利益率がものすごく高い、少数精鋭の部隊を作るつもりはありませんでした。大勢の人間が集まってワイワイやっている感じが良い。社会人にとっては、職場にいる時間が一日の中で最も長い時間です。職場での達成感や充実感が人生の幸福と直結しています。だからこそ会社を楽しく充実した場にしたい」（松永氏）

現在、東京本社と大阪オフィス、山口オフィスの3拠点に、総勢160名の社員が在籍中の同社。メンバーは、安定した経営基盤の上で、常に新鮮な技術情報に触れ、そこで力を発揮すべく努力をすることで達成感や充実感を味わっていることでしょう。そして、フォー・クオリアが第3創業期ともいえる時期を迎えた現在、新たな成長フェーズの入口に立ち、新しい仲間の参画を待っています。