からくり株式会社

あらゆる情報の入出力のインターフェースが生まれ続け、人が接触する情報量はここ何十年かで、これまでの数千倍以上となっている。

「情報洪水社会を治水し、人の意思決定を手助けすること」

この目標に向け、現在人々が最も日常的に利用する、iOS/Androidのネイティブアプリケーション開発で注目を集めているエンジニアリング集団、それがからくり株式会社（英語表記：Caraquri Inc.）だ。

代表を務める中本悠太氏は高い技術力を誇り、20代前半に異例のスピードで金融機関向けシステム開発企業の執行役員を務め、24歳の時（2010年12月）に同社を設立した。

現在は主にスマートフォン（iOS/Android）アプリ・サーバーサイドの開発や、受託開発事業を行っており、ゲーム以外のアプリを手掛ける。クライアントとは単なる受発注の関係を越え、技術上の課題に対する開発サービスに加え、経営課題に対する開発サービスも提供できるパートナー組織を目指している。

社内は全社員が日本人エンジニアで、ディレクターを介さずエンジニアと直接やり取りできるため、SES/オフショア開発よりも、スピーディーかつ、きめ細かい成果物を提供をできることが特徴。
「技術力を高めること」→「信頼を高めること」をモットーに、高品質、高スピードのリソース提供を可能にしている。そして比較的小さな組織のため、エンジニアの専門領域が分かれておらず、アプリ側、サーバー側、インフラと、さまざまな領域をまたがる仕事にチャレンジできる環境だ。

「想像できないことを創造する」という社是のもと、技術力、開発力とも優れたエンジニア集団が、これまでにないオモシロいもの、世界をより良くする“からくり”を、これからも世の中に創り出していく。

これから手掛けていくビジネス領域は、次の３つの軸にある。

（1）インターネットに接続できるデバイスの断片化に伴う情報の統合化
（2）専用デバイスから汎用デバイス（スマートフォン/タブレット）への置き換え
（3）数多ある情報の中から価値ある情報の発見を促進

現在は、店舗向けO2Oアプリの開発や、ニュースアプリ、動画視聴アプリ、電子書籍アプリなどの開発に携わっている。また、一般的なiOS/Androidアプリケーション開発のほか、下記の機能（※）を駆使したアプリケーション開発も行っている。
※ 位置情報、Bluetooth、加速度センサー、ジャイロセンサー、QRコード、顔検出、アプリ内課金、プッシュ通知、Wi-fi、音楽データ、電話帳、カレンダー、写真フィルター、Geofencing、アプリ内キャッシュ、AR

株式会社ジンズが運営する「JINS」（2017年）では、iOS/Androidアプリ/管理画面/サーバーサイド/インフラの設計・開発を担当した。電子保証書管理、メガネのバーチャル試着、店頭/ECクーポン、マイレージ、ショッピングバックの追加によるECへの送客が特色のアプリで、マーケティングオートメーションツールの導入も行ったところ、2017年Googleアプリ「隠れた名品」賞を受賞。

また、導入事例の一つ、新聞会社の社会見学アプリは、主に小・中学生に向けてジオラマ上にARで人物を投影し、記者の体験ができるアプリ。そのほか、カーディーラー向け販促アプリでは来店やミニゲームを通じてポイントが溜まり、店舗への来店を促進。ニュース動画プレイヤーアプリは某ニュースアプリをリファクタリングしたもので、ニュース動画を“ながら視聴”できる。

そのほか、「Snapmart」（2016年）はスマホの写真がフリマのように売れる/買えるアプリ。運営はスナップマート株式会社で、からくりはiOSアプリ/Webサイト/管理画面の設計・開発を担当した。Redish株式会社が運営する「レストランアプリ by Redish」（2016年）では設計・開発を担当。株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインが運営するゴルフニュース速報アプリ「ゴルフニュース速報-GDO（ゴルフダイジェスト・オンライン）」（2014年）では、Android版の開発を担当した。

これからの事業の方向性としては、オムニチャネル戦略の一端を担う店舗向けO2Oアプリの開発や、AIの分野で事業展開することも見据えている。今後は、受託開発で一定の売上を確保しながら、自社サービス開発を増やしていく方針で、自社サービスを「TechCrunch Disrupt」や「SXSW」に出展した実績もある。個性あるメンバーが意見を出し合い、これからも魅力あるサービスの提供を目指していく予定だ。

からくりの特徴は、現在社員全員がプログラマーであり、契約の多くが継続的な人月契約であるため、クライアントの状況に応じて、必要なリソースを柔軟に提供することができることだ。また、アプリ開発とサーバーサイド開発の両方に対応可能なことも強みだ。

代表の中本氏自身がテクノロジーへのキャッチアップ能力が高く、社員各自が勉強会やイベントに積極的に参加し、そのレポートをビジネス向けチャット「Slack」やプログラマー技術情報共有サービス「Qiita」を使って、全員で共有している。また、毎日16時から社内ミーティングを行い、誰が何に取り組んでいるか、困っていることや悩んでいることなどを共有するようにしている。

社員数は30名（2020年11月4日時点）で、平均年齢は28歳。新卒・中途の割合は、新卒30％、中途70％。

これまでに採用され活躍しているメンバーのキャリアは、前職で古いシステムの運用保守を行い、新しい技術や機会を求めて入社した元業務システムエンジニア（29歳）や、開発工程や開発領域が限定されずに、色々な仕事を任せてもらえる職場環境を求めて入社したAndroidアプリエンジニア（30歳）、ディレクターの領域を超えてプログラマーに挑戦したいという思いで転職した元WEBディレクター（31歳）などがいる。

福利厚生は社会保険完備のほか、交通費支給（月3万円まで）、自社からの距離に応じた住宅手当、1人1台27インチモニタ、HermanMillerの椅子の支給などを導入。オフィス内にはほっと息抜きのできるリフレッシュスペースもある。社内行事は花見やBBQ、開発合宿などがあり、技術書や便利ツールについては全額会社補助など、自己啓発支援も充実している。

高い挑戦志向、顧客志向を持ち、部分最適ではなく全体最適を考えられる人。また、会社の中の自分の役割を理解し、一緒に会社を作っていける人。そして、登山チームの一員として“大きな岩”をよけてくれる人。
何かに一生懸命時間を費やしたことがある「努力の仕方」を分かっている人が、活躍できる職場だ。