株式会社セプテーニ・クロスゲート

”Your Choice is Happiness　心はずむ「買う」があふれる社会”をビジョンに掲げ、成果報酬型広告プラットフォーム『xmax(クロスマックス)』を中心に、デジタルマーケティング支援全般を手がける株式会社セプテーニ・クロスゲート。社名からもわかるとおり、セプテーニグループの一角を占める企業である。
同社の設立は2005年。株式会社セプテーニでメディアミックスプロモーションを手がけるセクションと、元々、成果報酬型広告サービスを手がけていた企業の合併によって誕生した。その後、社会的な趨勢と軌を一にし、同社もデジタルマーケティングへのシフトを進め、今日に至っている。

同社の陣容は、約34名（2022年2月現在）という規模の中に、営業はじめ、広告運用、制作、システム開発、データソリューション、事業サポートの各担当が揃う。
「小規模ながらさまざまなサービスを提供できるスタッフが在籍しています。現在はデジタルマーケティング事業を中心に業務を行っていますが、顧客が抱える様々な課題に耳を傾け、真摯に寄り添い、より確かな価値を提供しようと、どの方向性にも柔軟に変化していけるところが当社の強みだと思います。」と代表取締役社長の高野真行氏は胸を張る。

さらに、デジタルマーケティング大手のセプテーニ社のグループ企業としても、同社がもつアドバンテージは少なくない。「昨今、グループ内シナジーはますます高まりつつあり、会社横断での取り組みも盛んに行われています。顧客への価値提供のために、優れたケイパビリティをもったグループ企業と積極的に手を取り合うことで、スピード感のあるよりよいサービス展開をしていくことが可能です。」と高野氏は言う。

同社の主力サービスである成果報酬型広告プラットフォーム『xmax』の最大の特長は、“クリーンなアフィリエイトネットワーク”にある。高野氏は「メディアの登録審査が業界でも指折りで厳しい」と言う。

メディアが登録してきたサイト毎に、景品表示法など諸法規に違反していないかどうかなどの観点でチェックをし、審査基準をクリアしたサイトだけをネットワーク化している。さらに、登録後であってもクリーンネットワークの品質維持には手を抜かない。登録メディアの中には審査をとおしていない別のサイトにこれらの原稿やURLを表示させる違反者も存在する。そこで同社は購入に結びついたサイトを定期チェックし、違反があった場合には適宜是正勧告なども行ってきた。その姿勢は、顧客である広告主側に対しても同様だという。同社スタッフによる定期的な関連法規の情報収集及び、社外の審査機関との連携によって、すべての広告表示のチェックを行っている。

「そこまでやっているのは当社くらいかもしれません。成果報酬型のプロモーションは広告主にとってもサイト運営者にとっても高い価値のあるサービスです。ただ、一部の不正のためにグレーなイメージを植え付けてしまうこともあります。当社が介在しクリーンなネットワークを構築することによって、広告主・サイト運営者・当社の長期的なWIN-WIN-WINの関係が築かれています」と高野氏。健康食品通販で有名な大手食品メーカーから成果報酬型のプロモーションを一括して任されているのは、その証といえる。

高野氏はさらに言う。「当社がこだわってきた”クリーンさ”は、事業に関わる全ての人にとって意味があることだと考えていますが、特に”顧客の商品を買ってくれる方”に正しく情報を伝えたい。という想いを強く抱えてきました。それは単純に法律を守るということだけではありません。私たちが届ける広告やコンテンツによって消費が生まれ、消費によって喜ぶ人がいる、そんな喜びが増えるような社会にしたい。私たちの活動を、買ってくださる方にとって意味あるものにしたいという理想からきているのです」

長年、顧客の抱える困り事やニーズに応え、時には、制作、運用代行、メディアコンサルティングといった、ASP事業者という枠に囚われないウェブマーケティング支援を展開してきた同社。ここ数年では、CRM領域へ参入し、顧客と既存ユーザーとのリレーションシップを最適化すべく、LINE公式アカウントの運用支援サービスやプロダクトの提供を開始、直近では新たに広告運用やデータソリューション部門をたちあげ、支援領域の拡大に踏み切ったという。

「当社が達成すべき取り組みとして、”つながりをデザインする”というミッションを掲げています」と、高野氏は続ける。「”つながり”とは、ビジョンに掲げた”心はずむ「買う」があふれる社会”にむけ、買ってくださったお客様との長期の関係構築をデジタルを土台に支援していきたいという意思を込めた言葉です。新規ユーザの獲得のみに留まらない”顧客と消費者のつながり”、成果報酬型広告プラットフォーム事業で長年培ってきた私たちの強みでもある”顧客とクロスゲートとサイト運営者とのつながり”。事業領域を拡大させていくうえでも、様々な”つながり”を私たちらしくデザインしていくことで、ビジョンの実現を目指していきます」

高野氏は、自身のマネジメント・ポリシーについて次のように言う。
「成長したいという意欲のある人には惜しみなく機会を提供したいと思っています」

実際にこんなケースがある。同社は和気あいあいとした社風が持ち味であるが、入社2年目の若手社員が高野氏のところに「もっと成長できる環境に身を置きたい」と申し出てきた。彼のような野心的な人間がチャレンジできる環境が必要だと感じた高野氏は、関西営業所（大阪）の出店を即座に構想し、1カ月後には所長として赴任させることを決めたという。

「前提として、やりたいことではなくても一生懸命に取り組めるということが、組織人として大切だと考えています。目の前の仕事をいかに改善し、成果を上げるかということにまずは真剣に取り組んでほしい。それができて、初めてやりたいことをやれる資格があるのだと考えています」と高野氏は補足する。

同社の組織全体に目をむけたときも、顧客に向き合う姿勢・学ぶ習慣などは過去比較でもっとも強い状態であり、実際の社外パートナーから、「こんなに積極的に学ぼうとする会社は見たことない」と驚きの声があがることもあったという。「よりお客様へ貢献するために学ぼう、業績を上げるために学ぼうなど、みんなで何かをやろうと声が上がった時、特に働きかけなくても自主的に成り立っていく。こういうことが、相対的に見た時に私たちのユニークな強みであるんだろうなと実感しています」

そんな同社の社風は、前述のとおり“和気あいあい”
「以前は、休日に社員がグループで動物園や釣りに行ったりすることも多かったんです（笑）　新型コロナウィルスの拡大防止対策で、現在は在宅勤務に移行していますが、培ってきた一体感を損なわないようと、スタッフ同士で組織づくりにも知恵をしぼっています。みんな穏やかな性格で、年次を問わずとても仲がいいんですよ」と高野氏は目を細める。

もちろん、それはただ“仲が良い”ということではなく、高野氏のマネジメント・ポリシーのように高い成長意欲が評価される、ある意味厳しさとのバランスが取れているということである。したがって、同社が求める人材像は、「周りの人に気持ちよく仕事をしてもらいつつ、高い成果を上げる人」さらに「利他的な考え方を軸に、自身の豊かさを創出できる人」（高野氏）となる。

成果報酬型での広告掲載は、WEBサイトを個人で運営している方とお取引することもあり、提示している条件面などよりも、担当の人間性や信頼感がモノをいう局面もある。「デジタルの世界において、信頼関係を構築するといった人間臭い要素が残っている分野でもあります。組織が拡大しても絶対に失いたくないポイントでもありますね。そういう部分も含め、人とのコミュニケーションに積極的に取り組める人に来ていただきたいです」と高野氏は呼びかける。