株式会社ウィルズ

代表取締役CEOの杉本は、IRコンサルタントとして20年間活動してきた実績を持ちます。
その間、日本の資本市場は大きく変貌を遂げ、間接金融依存型の日本型経営は直接金融へと移行し、資金調達方法はより多様化、ボーダレス化が進展しました。
一方“日本株式会社”の株主構成において、外国人投資家と個人投資家はその存在感を高め、発行体である企業は多様化するステークホルダーとの対話を求め始めました。

このような環境下で、「企業」「個人投資家」「機関投資家」を結び、それぞれがインタラクティブな情報交換を行う金融情報インフラを提供することを通して、『効率的な資本市場の実現』を目指し、2004年10月同社が設立されました。
社名の「（WILLs）ウィルズ」には、当社が、未来に向けて大きく成長しようという「意志」を持った集団でありたいという願いが込められています。

同社のビジョンは、「初めて株式投資を始める方」、「多くの企業に投資している方」、「アクティブに企業に関わっているファンドマネジャーやアナリストの方々」、これら全ての投資家が株式投資を通じて企業の成長を応援し、企業が得た利益を社会に還元することで、より豊かな社会を形成することです。
そのために、同社は企業と投資家を支援し、理想的な資本市場の形成に向けて取り組んでいます。

同社の主な事業内容は、プレミアム優待倶楽部およびプレミアム優待倶楽部PORTALの運営、IR-naviの運営、ESGソリューション（統合報告書・アニュアルレポート等の企画・制作）、バーチャル株主総会、オンライン決算説明会の実施です。

主力事業と位置づけている『IR-navi』は、国内外の機関投資家が国内全上場企業及び海外主要企業約32000社の株式保有状況を確認できるシステムで、決算説明会や投資家ミーティングの運営・管理機能も搭載しています。

また、事業会社と個人株主を結ぶ架け橋となることを目指して開発した『プレミアム優待倶楽部』は、株主優待をポイント化し、400種類以上の商品から選べるようにしています。また、会員登録した個人株主に対して、ニュースリリースやIR情報の配信、アンケートや調査の実施が可能となり、株主との直接的なコミュニケーションを活発に行うことができ、企業が「個人投資家を増やしたい」というニーズに応えるサービスとなっています。

IRコンサルタントとして長いキャリアを持つ杉本氏。1990年代後半から起こった金融ビッグバンを目の当たりにし、銀行が日本の企業の株を持って支える「持ち合い」という仕組みの崩壊と外国人投資家の台頭を目の当たりにする。

「外国人の持ち株比率が2桁に突入するといったことは、それまでは考えられませんでした。これを機に、『うちの株をどういう人が買っているか調べられないか？』という相談が増えたのです。これが、『IR-navi』の開発と当社設立の大きなきっかけとなりました」（杉本氏）

最初は地道に一社一社調べていたが、効率的にデータベース化できないかと思い立った杉本氏。当時はITバブル前夜で、インターネットを使ってASPサービスとして始められたら面白いんじゃないかというワクワク感が背中を押す。

情報収集による具現化のめどが立った2004年に創業。初年度にコンサルとして立てた売り上げ1億3000万円を元に、約3000万円かけて開発をスタートさせた。

「完成まで1年かかりました。その時の喜びは何にも変え難く、自分の子供のようなものでした。しかし、営業先でどれだけ評価されても、『導入実績がないから』という理由で見送られ続けました。ならば影響力のあるところに導入してもらって実績を作ろうと、必死の営業で関西の大手電気機器メーカーに導入していただいてからは、一気に契約数が急上昇。3年間まったくとれなかった契約が、4年目には一気に200社を突破したのです」（杉本氏）

杉本氏のコンセプトは、「マーケットが望むものをつくる」ことだ。「IR-navi」の開発のきっかけも、企業のIR担当者のニーズがきっかけだった。さらに、「IR-navi」の素晴らしさに気付いた競合が類似商品を出すようになってからは、「個人投資家を増やしたい」という新しいニーズに応えるかたちで「プレミアム優待倶楽部」をリリース。

「世の中が望むサービスを、マネではなく、オリジナルのビジネスで勝負したい。そこにこだわっています。今後も『IR-navi』と『プレミアム優待倶楽部』の2本柱を軸に、さらなるバージョンアップをして日本初・世界初のものにしていきたいと考えています」（杉本氏）