株式会社ライノ

ライノは「Webマガジン・フイナムの編集・発行」「編集・広告制作業務」「Webサイト・コンテンツ制作事業」の3事業を主軸に、「クリエーターマネージメント事業」「企画・コンサルティング」「アパレル事業」を手掛けるクリエイティブエージェンシー。ファッション・アパレル業界に特化した形で様々な有名企業・ブランドの制作物を手掛けるクリエイター集団だ。

ライノの魅力は「編集」「Web」「ファッション」の3軸を兼ね備えた事業体を持ち、それぞれの特徴を活かした事業を行っていること。その中でもライノのアイデンティティを最も表しているのが日本で初めてのWEBメンズファッションメディア「HOUYHNHNM（フイナム）」の事業である。

フイナムは2004年10月にスタート。インターネット環境がブロードバンド環境の発達で加速度的に発展していく中で、「新しいスタイルのサイトを作りたい」と代表取締役の蔡俊行（さい としゆき）氏（以下、蔡氏）が当初考えたのが「Webの雑誌」というコンセプトだ。いわゆるウェブマガジンのようなメディアではなく、「Web上に雑誌がある」というスタイルを追求しフイナムは話題を集める。発行から10数年の間に、コンテンツやインターフェイスを日々進化させていく中で、フイナムはWeb上だけに留まらず、紙の「雑誌」を創刊する。蔡氏も自身のブログでこう語っている。「2015年3月にフイナムがついに雑誌になりました。デジタルで始めた媒体が紙業界へ進出。これ有史以来初めてのことだと思います。」Webという世界で、「Webの雑誌」というコンセプトを貫き続けてきたからこそ、成し得た成果といえるだろう。

また創業時は受託事業を中心としていたことから、レベルの高いクリエイターが集結。これまでに数々の実績を創り上げてきた。UNITED ARROWS green label relaxingのカタログ、BEAMSが手掛けるB:MING LIFE STOREのカタログ、NEW YORKER、niko and …、GAPなど大手クライアントのWEBマガジン、様々な有名ブランド・企業へ【Web×ファッション】という強みを活かして価値を提供している。自社メディアとしてのユニークさだけではなく、Web制作事業という側面でも高い実績を兼ね備えるのがライノだ。

蔡氏は、マガジンハウス・ポパイのフリー編集者を経てライノを創業。ユニクロの最初期のフリース関連と原宿店に関わるほぼ全てのクリエイティブ制作や、様々なアパレル、スポーツブランドの制作に携わってきた。しかし、受託制作ビジネスならではの不安定さ、継続していく難しさから、自社メディア事業の可能性を模索し始める。そんな折、盛り上がりを見せつつ合ったのが先に述べたインターネット業界の急成長。そうして始まったのがフイナムというわけだ。

ライノは、ファッション感度が高く、オシャレな街としても人気が高い代官山に拠点を構えている。代表の蔡氏は自ら「代官山通信」というブログをフイナム内で開設しており、代官山の情報や自身に関する情報を提供しているほど。

そんな同社が求める人材について、蔡氏はこう語る。「本人のスキルも大事ですが、自分のアイディアや仕事で人を喜ばせたい、何か面白いものを作り上げたいという気持ちが強い人と一緒に仕事がしたいですね」。ライノが作り上げてきた、「編集」「WEB」「ファッション」といった世界観を共有しながら、本気で仕事を楽しみたいという人材を引き続き募集中だ。