「Excelいじってる暇があったらソースコード書いた方が早いですよね。」
株式会社モノクレアは、大手コンサルティングファームやSIerと協業し、事業会社や官公庁のシステム開発における技術支援・技術コンサルティングを行っている。同社に対し近年特に引き合いが多いのはプロトタイピングである。プロトタイピングとは、最小限の機能を実装したアプリケーションを実際にエンドユーザーに試用させたり商用稼働させるなどし、そこからのフィードバックを反映させながらアプリケーションを継続的に拡張・改善する手法である。
プロトタイピングでは相応のスキルを持ったエンジニアのチームが必要となる。なぜ同社ではそれを事業として展開できているのか?同社によればその理由は大きく3つあるという。
◆人材への投資
同社には家賃の10万円を会社負担する制度がある。在宅勤務用のPC・デスク・チェアも会社負担である。昇給は年に2回あり、社員が希望する年収を上司・役員と直接交渉して決定する。中途採用であっても入社後数ヶ月は実践的な研修をフルリモートで行う。これら制度は全て、社員の経済的懸念を払拭し、自己研鑽に集中できる環境を整えるという会社の意思表示である。この会社の姿勢に応えるべく、エンジニアは現場で必要なスキルを身に付けていくのだ。
◆現場での実績
同社は創業初期からシステムのアーキテクチャ領域を中心に事業を展開してきた。プロジェクトの初期から参画し、アプリケーションアーキテクチャ・フレームワークの設計・開発・プロジェクトへの展開を行う。 プロジェクトの規模は100人を超える大規模なものも多く、業種も通信、金融、運輸、小売、および官公庁と多岐に渡る。このような実績に裏打ちされた同社の実力が、システム開発の重要な局面で必要とされているのだ。
◆知恵の具現化
同社は「SI-Toolkit」という開発支援ツールを開発、オープンソースとして公開している。SI-Toolkitは複数のツールからなり、ノンプログラミングでテストスクリプトが作成可能な自動テストツールや、ソースコードからシーケンス図・クラス図・CRUDを自動生成するツールなど、現場経験のエンジニアが膝を打つようなものばかりである。スピード感が求められる案件で同社が成果をあげる所以だ。