株式会社SNK

ゲームの開発部門は、職種別の組織構成ではなくプロジェクトごとに組織を構成するスタジオ制を採用。開発フロアは壁やパーテーションが一切なく、風通しの良い職場環境となっており、その中にプランナー・プログラマー・デザイナーなど同一タイトルに係わる社員が、職種の垣根を越えて席を並べている。そのため意思の疎通もスムーズで、スピーディーな開発を可能にしている。時には1週間でプレゼン用の試作ゲームを作ってしまうこともあるほどだ。原因の特定しにくいバグにはチェックを自動化させて未然に防いだり、緊密に情報共有しながら解決に当たり、チーム内で工夫しながら開発を行っている。

開発スタッフの多くは、SNKが抱える優良コンテンツのファンだった人が多い。世界中からさまざまな意見が寄せられるのも醍醐味の一つだ。同社の開発チームでは、プログラマーやデザイナーでもゲームに対して企画段階で意見を出すことができる。プランナーが出してくる大まかなイメージに対して、意見交換を行いながら詳細を詰めていく。それでも詰め切れない部分はクリエイターの裁量やセンスに任され、提案内容に一発OKが出ることも多い。それらは全てチームの程良い規模や、“以心伝心”を思わせるスムーズな意思疎通の下地があるからこそ。機器類の導入にも積極的なため、最新設備を使用して開発ができるのも嬉しい。

2016年8月には看板タイトルの一つであり、KOFシリーズ5年ぶりの新作となるPlayStation®4専用ソフト『THE KING OF FIGHTERS XIV』のリリースした。その後も、往年の人気コンテンツを最新のハード・プラットフォームへ精力的に移植している。2019年6月には同じく看板タイトルの一つであるサムライスピリッツのシリーズ最新作『SAMURAI SPIRITS』をリリース。現在はKOFシリーズの最新作『THE KING OF FIGHTERS XV』のリリースに向け鋭意開発中である。同社のマストコンテンツだけに、開発にかける並々ならぬ意欲がうかがえる。

コロナ過では迅速に在宅勤務を対応し柔軟な勤務形態を実現し、不安なく業務に取り組める環境を構築している。

社員数は286名（2023年8月1日現在）で、平均年齢は36歳、男女比は3～4：1程度で、業界内では女性比率が比較的高いのが特徴。新卒/中途とも採用に力を入れ、中でも中途採用者はゲーム業界出身が多い。また、その多くがSNKのゲームのファンという場合が多く、生え抜きの社員以上に熱い思いを抱く人が多いのが特徴だ。応募にあたり性別・学歴・資格などは不問で、KOFシリーズやMETAL SLUGシリーズなどにハマった経験を持つ人には面白い職場だ。

勤続年数や年齢などに縛られることなく意見が言いやすい社風のため、自分の思い描いたイメージをカタチにできる環境。既成概念にとらわれないことを大切にしていて、良いアイデアであれば新卒社員の意見であっても積極的に採用する。また、同社には“アシスタント”という概念は存在せず、新卒社員であっても一人のプロフェッショナルという自覚を持っているのも特徴だ。
2016年4月、コーポレートロゴ・コーポレートメッセージを前身のSNKのものに変更した。コーポレートロゴ「SNK」には、いま一度原点に立ち返りゲームを提供し続けるという強い意思が込められている。コーポレートメッセージ「The Future Is Now」には、世界中の人々に魅力溢れる新しいゲームを創造していくという意味を込めた。SNKファンには「SNK」ブランドの復活を、新しいファンには新生「SNK」の誕生を、強く印象付けるねらいだ。同社は「SNK」のロゴのもと、今後もSNKのコンテンツを中心としたゲーム事業を拡大していく方針だ。

毎年年末になると、社内で立食パーティー形式の納会が行われる。基本的に全員が参加し、一丸となって本気でゲームを作り出せる会社となることを再確認する場だ。面白いゲームをつくりたいという意欲や、全世界に通用するゲームを生み出したいという強い野心のある人にとっては、“新生”SNKは魅力的な環境と言えるだろう。