株式会社コスモネット

株式会社コスモネットは、情報通信サービスを提供する会社だ。同社の事業は、個人向けのICTサービスプロバイダー事業と法人向けの情報通信システム事業および企業向けソリューション事業に分けられる。

ICTサービスプロバイダー事業は、SoftBankやdocomo、auといった大手キャリアの携帯電話販売を手がけるキャリアショップ運営で国内に476店舗（北海道・東北圏52店舗、関東・甲信越圏164店舗、中部・東海圏36店舗、近畿・北陸圏133店舗、中国・四国圏52店舗、九州・沖縄圏39店舗。2016年３月現在）を有している。情報通信システム事業は、社内ネットワーク構築やLAN工事のほか光ファイバーやIP電話の導入サポートが主な事業内容だ。企業向けソリューション事業では、離れた場所をインターネットやモバイルでモニタリングできる映像配信ネットワークコミュニケーションの構築などを手がけている。営業拠点は北海道から九州まで全13拠点あり、売上高は約800億円（2016年３月期グループ計）。

ショップ運営のなかで一際異彩を放つのが「C smart」。「C smart」は、iPhoneやiPad、Mac、AppleWatchなどすべてのApple製品およびアクセサリの販売とApple製品をより使いやすくするためのレッスンサービスの提供に特化した専門店。ららぽーと横浜への出店を皮切りに８店舗展開している（2016年10月６日現在）。その外観は、まるでApple Storeと見間違うほど。Apple製品を扱うためには、ショップ店員の製品に対する深い理解が求められるだけでなく、ブランドイメージ向上に資する接客も必要だ。同社は、Apple Japan社と直接取引を行っている数少ない企業。なぜ直接取引を行うことができたのか？市場開拓営業グループを統括する三上 量氏は、その背景についてこう語る。
「質の高い接客が評価された結果です。社員は、毎年行われるキャリアショップコンテストにおいて受賞者を継続的に輩出するなど接客力に定評があります。当社では、教育専門の本部を立ち上げ、接客に注力してきました。こうした努力がApple Japan社に認められました」（三上氏）

Apple Japan社と直接取引をする関係になると、Apple Japan社からApple製品について特別なトレーニングを受けることができる。これにより、Apple製品に特別な知見を有するスタッフが生まれ、それが他社との差別化につながっている。

「Apple製品は、使いやすく安全性も高い。Apple製品を使いこなせると、あれもできるこれもできると新たな発見があり、生活が豊かになるんですね。iPhoneには、VoiceOverという機能があります。VoiceOverとは、ジェスチャーで操作する画面読み上げ機能のことで、点字をシステム全体でサポートしているため、目の不自由な人でも無理なく検索やメールを使いこなすことができます」（三上氏）

実際、Apple社は「障害をテクノロジーで乗り越える」と宣言しており、誰もが使えるバリアフリーな製品を次々と開発、販売している。
「お客様の喜びにつながるApple製品を販売できることが誇り」と三上氏が語るのも頷ける。しかし、多くのユーザーはApple製品の魅力を感じつつも十分に使いこなせていないのが現状。そんなお客様の課題解決に応えるのが「C smart」だ。

「C smart」で提供しているレッスンサービスは、ビギナー向けからプロフェッショナル向けまで多彩。Apple製品を知り尽くしたスタッフがiPhoneの使用方法はもちろんiPadの活用法やMacの基本操作などをレッスンしている。また、「C smartプレミアムサポート」も「C smart」が支持される理由のひとつ。月額会費を支払うプレミアムサポート会員になると、レッスンサービスやワークショップを無料で受講できるほか、アクセサリを割引価格で購入することもできる。今後、Apple製品の魅力をさらに広く伝えるため、「C smart」の店舗数を増やしていく方針だ。

店舗数の拡大とともに、強力に推進していくのがEコマース。これまで、店舗販売を手がけてきた同社だが、Apple製品をインターネットで購入できるようWebサイトを構築していく。なぜ、このタイミングでEコマースに取り組むのか？
「Apple製品を買いたくても近くに店舗がないというお客様も非常に多くいらっしゃいます。今後、当社では『C smart』の店舗数は増やしていくものの、お客様にサービスを提供できない空白地帯は必ずできてしまう。そういった地域にお住いのお客様にもApple製品を届けたいという強い思いを持っています。加えて、来店いただいたものの購入は迷われているお客様に、帰宅後にもじっくりと商品購入を検討いただければと考えています」（三上氏）

三上氏が統括する市場開拓営業グループに新設されるEコマース事業部。今回、「C smart」と連携したEコマース事業の立ち上げに伴い責任者を募集することとなった。Webサイトのコンセプト作りから、商品企画、プロモーション、管理運営まで幅広い業務に携わることができる。どのような人材を求めているのか？
「Eコマースの実務経験者であることはもちろん、マネジメントに携わっていただくので、チームリーダーなどを経験したことがある人ならフィットしやすいはず。それに、横の連携を取って仕事をする機会が多いため、チームプレーもしっかりとできる人を求めています。また、何事にも素直に向き合える心を持っていることも大切です」（三上氏）

端的に言えば、同社の指針「自発的に行動しよう」「頭脳から知恵を生み出そう」「礼節を重んじ素直な心になろう」を理解したうえで行動できる人を求めているわけだ。現在「C smart」１店舗あたりの月間来店客数は平均２万人。毎月約16万人もの人が「C smart」を訪れており、店舗とEコマースの両輪でApple製品の魅力をさらに伝えていく方針だ。また、全国に店舗網を持つキャリアショップの存在も見逃せない。

「キャリアショップのスタッフに、Webサイトへ誘導してもらうよう施策を展開します。集客の動線はあるので、プラットフォームをどのように形作っていくか一緒に考えてもらいたいと思っています」（三上氏）

Webサイトではどのようなサービスを提供する予定か？
「Apple製品の販売だけでなく、プレミアムサポート会員向けにApple製品の最新機能や使い方を動画配信することも考えています。正直に言うと、どのようなサービスを提供できるか社内でも企画を練っているところです。入社される方には、企画出しも手伝ってほしい」（三上氏）

毎年新卒社員が約200名入社し、財務基盤も強固。自社の健康保険組合を有し、住宅手当や地域手当など各種手当も支給、充実した福利厚生を社員に提供している。安定して働ける環境のなか、ネットとリアルの双方向性を図るEコマース事業の立ち上げに参画したい人はぜひ同社を訪問してほしい。