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アクリーティブ株式会社

  • 金融・保険系
  • サービス系

東証一部上場の金融サービス会社。少数精鋭でワークライフバランスも抜群!

上場

企業について

アクリーティブ株式会社は、金融サービスと経理アウトソーシングサービスを手がける東証一部上場企業だ。創業は1999年。一部上場企業の中では新興と言っていいだろう。画期的なビジネスモデルで成長し、2004年12月に東証マザーズ上場後、わずか1年の2005年12月に東証一部上場への指定替えを果たした(当時の社名は株式会社フィデック)。

創業以来、売掛債権を資金化して、企業の機動的な経営を支える金融サービスを手がけ、現在は「売掛債権の早期買取サービス」と「経理支払い業務のアウトソーシング」を組み合わせたユニークなサービス、『FPS(フレックスペイメントサービス)』を主力サービスとしている。そのスキームを、大規模量販店とそこに品物を収めている沢山の納入事業者を例にとって説明しよう。

一般的な商慣習では、納入事業者が量販店に品物を収めたとき、量販店(=支払事業者)から納入事業者に代金が支払われるのは2~3カ月後。このタイムラグを埋め、すぐにお金がほしいという納入事業者のニーズに応えるのが、「売掛債権の早期買取サービス」だ。

支払事業者である量販店と納入事業者の間にアクリーティブが入り、アクリーティブが先に納入事業者に代金を払い、支払事業者は既定の支払いタイミングでアクリーティブに支払うという仕組みだ。アクリーティブは、納入事業者への支払い時に一定の手数料を差し引くことで収益を上げる。納入事業者にとっては、手数料分は減るもののすぐに現金化できるため、機動的な事業展開が可能となるメリットある仕組みだ。

他方、支払事業者にとっては、不都合はないがメリットもない。そこで支払事業者に対しては、伝票の起票など納入事業者との取引で発生する煩雑な経理処理のアウトソースサービスを提供する。この2つ(債券早期買取と経理アウトソーシング)をセットにする理由は、この仕組み(FPS)の提案先が支払事業者だからだ。支払事業者を押さえることで、膨大な数の納入事業者への営業の足がかりを一気に獲得できる。FPSは、大量の納入事業者1社1社に提案するサービスではなく、支払事業者と大量の納入事業者というネットワークに対して提案、導入を図る仕組みなのだ。

債券買取ビジネス自体は、特別に目新しいものではない。主に銀行が手がけているが、ただし銀行は大口顧客が中心だ。切実に早期の現金化を必要とする中小事業者向けのサービスは、実は抜け落ちている。かといって、中小事業者を1件1件開拓していたらとてもビジネスとして成り立たない。これらを埋める仕組みが、支払事業者を中心とするネットワークを丸ごと取り込むというFPSの画期的なスタイルなのだ。

独立系の会社としてスタートしたアクリーティブだが、2009年に、元々取引関係にあった株式会社ドン・キホーテ(現ドン・キホーテホールディングス)と資本・業務提携し、2011年には同社の連結子会社となる。その後、2017年1月にはドン・キホーテホールディングスとの協業関係と資本関係は保持したまま、友好的なTOBにより新たに芙蓉総合リース株式会社の傘下に入った。新たなパートナーを得て、次のビジネス展開が期待されるところだ。社名のアクリーティブ=Accretiveは、成長、増大を表す英単語。成長への願いを込めて命名した。その名の通り、アクリーティブは新たなフェーズへの扉を次々と開けていく会社だ。

FPSのほかにも、フレックスペイメント=必要なところに素早くお金を届ける新たなサービスを次々とスタートしている。売掛債権の早期買取を医療機関向けに展開しているのが『FPSメディカル』だ。医療機関も診療後、各種健康保険機関から診療報酬を受けるまでに長いタイムラグがある。アクリーティブが間に入って早期支払いを実現する。

インバウンド消費の盛り上がりと共に注目を集めたのが、外貨決済・両替支援の『G Pay』。小売や飲食などの店舗で、訪日外国人が自国の通貨で支配できるシステムだ。店舗に専用のレジを設置し、通貨を受け取ると国や金額、真贋などを検知し、自動でレートを計算して日本円でお釣りを出す。店舗には、アクリーティブから日本円で支払いがなされる仕組みだ。既に、試験的にドン・キホーテ店舗で導入して好評を博した。訪日外国人の増加トレンドを背景に、大々的な普及を目指す。

そして、これから本格的な拡販フェーズに入るサービスとして注力しているのが、給与前払いクラウドシステム『SUGUIRU』だ。通常、アルバイトやパートは、勤務実績に応じた給与が翌月に支払われるため、就業開始から給与発生までの期間が長く、その間の生活が困窮することがある。この課題を解決するのが『SUGUIRU』で、雇用企業に代わってアクリーティブが給与の7割を前払いするという仕組みだ。小売業や飲食業などアルバイト採用に苦労している業界の各社にとっては、人材確保の上で他社との差別化につながるサービスになるだろう。

このほか、FPSサービスは既にタイでもスタートし、右肩上がりで伸びているところだ。今後も東南アジアを中心に、海外進出もますます加速させていく考えだ。

様々な形の金融サービスを構築し、日本から世界へと展開していくアクリーティブ。一部上場企業ながら、社員数は100人に満たない少数精鋭で、一人一人に仕事を任せる社風が特徴だ。

「私も、『仕事は全て任せます』と言われて入社して、本当にその通りでした。主体的に働きたい人には非常にマッチする会社だと思います」。こう話すのは採用を担当する小林 幹氏だ。

営業担当であれば、会社の経営の根幹に関わるお金周りのサービスだけに、提案の相手は常に社長や財務の責任者など経営のトップ層ばかり。それを任され、自分の裁量で進めていく。難しい反面、やりがいも充分だ。

働く環境も魅力的だ。少数精鋭でここまで成長してきた会社だけに、自分たちの手で会社を創るというマインドは特別に強い。社員一人ひとりが会社創りに参画する取り組みとして、同社では「TSUKURUプロジェクト」を実施。昨年から始めたもので、1年目の昨年は3つのプロジェクトが発足し、それぞれに成果を上げた。メンバーは若手を中心に、取りまとめ的に課長クラスも参加するという構成で、プロジェクトは、s職場環境創造の「場」をTSUKURUプロジェクト、コミュニケーション機会創出の「和」をTSUKURUプロジェクト、多様性・独創性創出の「色」をTSUKURUプロジェクトの3つ。「場」は、「森の家」をコンセプトに社員がくつろげる休憩室を創り、「和」は部署をシャッフルしたメンバーでのランチ会を開催し、「色」は服装を自由にするスマートカジュアルの制度などを創った。今年もまた、新たなプロジェクトが始まっている。自分から発信して実現することに喜びを感じる人なら、存分に楽しめる環境だろう。

社員主体の同社は、ワークライフバランスの良さも抜群だ。全部署の年間を通じた平均残業時間は、何と月15時間。残業が少ない環境だ。9時~18時の就業時間中に集中して仕事を終え、オンオフ楽しむことを良しとする。やりがいのある仕事と働きやすい環境が見事に両立している会社だ。

企業情報

会社名

アクリーティブ株式会社

業界

金融・保険系 > その他金融・保険系

サービス系 > その他サービス系

企業の特徴
上場
資本金

1,224百万円

売上(3年分)

2014329億3200万円

2015333億4500万円

2016342億7600万

設立年月

1999年05月

代表者氏名

代表取締役社長 菅原 猛

事業内容

■ファイナンスサービス
■経理事務アウトソーシングサービス

株式公開(証券取引所)

東証一部

主要取引先

ディスカウントストア、スーパー、百貨店、製造メーカー、通信販売会社等

従業員数

175人

平均年齢

34歳

本社住所

〒104-0033 東京都中央区新川1-28-44

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