株式会社ヒューマンウェイブ

株式会社ヒューマンウェイブは、1997年の創業以来、確かな技術力を持ったエンジニアを顧客の元へ送ることで堅調な経営を続けてきた企業だ。機械設計や電気・電子産業、生産技術等広い分野で核となる半導体事業を主軸に、人材派遣・人材紹介事業、ファシリティ事業、メディカル事業と広く展開している。中でも、システム・ソフトウェア開発事業は今後注力していく領域。AIやIoTといった新たな技術が進化している現状を踏まえて、システムの企画開発事業を活性していく。

創業者は、元々日鉄住金系列の企業で総務部長を務めていた人物。しかし、阪神大震災による景況悪化により、リストラを進めていかなければならないという苦渋の選択を余儀なくされた。その時、自らも退職の道を選び仲間と共に始めたのが同社だ。このような会社設立の背景が、「社員を大切にする」という経営理念の基になっているのだ。当時からニーズの高かった半導体事業を手始めに、その後事業領域を拡大していった。顧客へ「信頼される人材」による「信頼される仕事」を提供することで、社会貢献をしていくという確固とした理念で、20期に渡り着実に売上を伸ばしてきた。2004年には、ソフトウェア・システム開発事業を開始。重工業や鉄鋼業が盛んで、大手企業の工場も多くある九州を発祥の地として、拠点を増やしていった。

現在、制御系・組込系のシステム開発を中心に、業務系・WEB系のシステム開発からネットワーク管理まで幅広く手がけています。システム部の事業を全般的にマネジメントする、システム開発部 部長 小峰敏文氏は、将来的な計画を次のように語った。
「現在弊社のシステム開発事業の主流は車載組込のハードに近い部分ですが、今後その分野にもオープン系のエンジニアの技術力が必ず必要になってきます。私たちは、来たるAI・ビッグデータ時代を見据えて、体制強化をはかっています」。（小峰氏）

安定した顧客基盤を持つ同社だが、守りに入ることなく攻めの姿勢を忘れない。

本章では、株式会社ヒューマンウェイブの強みや特徴を詳しくみていこう。同社は創業時より半導体メーカーや鉄鋼メーカーとの繋がりが深く、現在も非常に近い位置で取引しているのが特徴だ。上層部と直接やりとりする付き合いが長く続いているという。また、半導体事業という主軸を持ちつつ、時代の流れやニーズを敏感に掴み迅速に事業展開していける組織力も強みでもある。事実、同社は5つの分野で事業展開を行っている。東京と大阪に本社を持ち、全国の主要都市に9支店、設計・開発センターを5ヶ所も構える。日本全国を地理的にカバーした同社のネットワークは、顧客のニーズを素早くキャッチし、効果的な営業活動を可能にしています。

システム・ソフトウェア開発事業の事例を紹介しよう。組込開発では、小規模から大規模まで様々なプロジェクトを担う。Android製品のアプリケーション開発やドライバ開発、ポーティング等、幅広いソリューションを提供する。制御システム開発では、電力系、鉄道管理、放送関連、ダム関連、防災無線など、実に幅広い分野のシステム運用環境を実現してきた。
その他にも、業務ソフトウェア開発、半導体システムの開発・運用・保守、グラフィック関連、WEBシステム開発、HP制作と携わる業務は多種多様だ。
「金融以外はなんでもやりますし、できます」。（小峰氏）

同社では、業界を限定しない幅広い分野での業務を経験できる選択肢の多さも魅力だ。顧客からの信頼が厚い同社では、案件の引き合いが切れることがない。その為、年間50名のペースで技術者を増やしていっている。しかし、離職率は1桁台。退職者が少ないことが、同社での働きやすさとやりがいを証明している。
「先に述べましたが、AI、IoT時代の到来に備えて、対応していける技術者を積極的に雇用していきます。現在は、少数で常駐している客先での業務もチーム制に移行させたいと考えています」。（小峰氏）

このような背景があり、経験とスキルがあるエンジニアならば、チームを導くリーダーとして活躍していける。リーダーシップを発揮したい者、チーム作りをしたい者に最適な環境だ。

受託開発を主要事業とし客先への常駐社員が多い場合、自社への帰属意識が薄れる問題が起こり得る。そこを率直に尋ねると、社員のケアに深く関わる東京支店 佐藤 佑樹氏は次のように答えた。
「本社スタッフが気を配り、社員が不安や不満を溜め込まないよう工夫をしています。例えば、週報を通して業務や職場環境を常に把握するよう務めたり、実際に現場を周り面談の機会を多く持ったりと、目配り・気配りを心がけています」。（佐藤氏）

営業との距離が近く、現場からは意見を言いやすいという声が上がっている。社員同士の呼び名では肩書をつけず、代表取締役に対しても下の名前で「淳介さん」と呼ぶというから驚きだ。フランクな社風が伺える。本社側が積極的に明るく風通しの良い雰囲気を作り、それを現場にフィードバックするという良い循環になっているのだ。懇親会の開催やプロジェクトリーダー会議、提案会議等、社員が集う場も多く用意している。
「弊社で仕事をするメリットのひとつは、本人の方向性による多彩なキャリアプランニングが可能なこと。多くの業界に広い事業で携わっているので、新しい技術に触れる機会が多く持てます。スキルアップしていける環境ですね。逆にひとつの場所で、じっくりと腰を据えて取り組んでいくことも可能。クライアントとの関係が深いので、本社側が様々な要求や調整を行えます」。（佐藤氏）

スキルアップの手段として資格試験の費用負担や、充実した研修制度もある。希望があれば、3ヶ月～半年間をかけて、じっくりと技術研修を施してもらえるシステム開発部での社内講習があるのだ。その際の社宅は、会社側で準備するというから手厚い。
「東京でのシステム・ソフトウェア開発事業はスタートしたばかりです。これから参画してもらう人材には、大きな市場の中でビジネスのコアとなり、リーダー候補としての活躍を期待しています！」。（小峰氏）

安定した経営基盤の上で、チームをリードしていきたいエンジニアにチャンスが広がる。