株式会社イーゼ

まずはやりたいことを優先し、確実にやりたいことが実現できるよう会社とエンジニアが連携してスキルアップします。

イーゼの特徴としては会話をしながら個々のビジョンをしっかり聞き
その人の成長度合いや経験値によってやりたいことをすぐに実現したり、
一定のレベルになったタイミングで自分がやりたいことを実現してもらう姿勢です。

例えばSESでクライアント企業に常駐して業務を進めているエンジニア。
彼らのなかには、会社から仕事先を指示され、期間満了と共に次の仕事先を指示されて、またそこへ行って作業をする、といったサイクルで働いている人も少なくない。常駐先の決定や案件の選択に、自分の意思や希望がまったく反映されないケースもあるのでは？

しかし、「エンジニアファースト」を願う株式会社イーゼの代表取締役 石井氏は、IT業界に蔓延するそんな悪癖に屈することなく、自社のエンジニアに「何をしたいのか？」「どんなエンジニアになりたいのか？」といった主体性を求めている。

「エンジニアの主体性に重きを置かない会社で働くのは、エンジニアにとって悲劇です。社内力学で営業が強かったり、親会社の意向が最優先だったりと、トップダウンで指示が下りてくるだけで、エンジニアのキャリア形成は二の次。社員の将来設計に対して責任ある姿勢だといえません。そんな会社で働いていると『誰がやっても変わらない』という思いを抱き、ミスをしないことだけを考えて作業を続ける日々に陥りがち。そうするうちに、指示されていないことはやらない体質になり、エンジニアとして将来は開けません」（代表取締役・石井幸治氏）

エンジニアの主体性を重んじるからといって放置するわけではない。石井氏は常に自社のエンジニアのことを気にかけ、対話を欠かすことがない。イーゼでは、社員のキャリア形成に関し、エンジニアの意思や希望を尊重します。月に1回は上長者と話し合って、現状を伝え、今後の目標づくりやチャレンジすることを見出します。

「イーゼは、エンジニアがキャリアを練ることができる会社です。だから、エンジニアの考え、想い、判断を尊重し、社員に判断をゆだねることが多いです。どんなエンジニアになりたいのかを伝えてくれれば、それを実現するためのバックアップやアドバイスが可能です。希望に近い案件に携われるよう会社が考慮して動きます」（石井氏）

イーゼは、エンジニアの満足度に注力している会社。昇給ペースも他社に比べて早いという。会社の事業を回しているのは社員たち。彼らが満足しないと会社も立ち行かない。一蓮托生でやって行きたい。そんな思いが会社の原動力になっている。

「自社で働くエンジニアの将来を念頭に置かない会社はたくさんあります。そんなところで飼い殺されるぐらいなら、当社で一緒にキャリアを形成しましょう！イーゼは、会社の都合でエンジニアを動かしません！」（石井氏）

株式会社イーゼには、SESのほかにも事業の柱がある。自社で開発しているショッピングカート「comachi」だ。イーゼでは、自社で開発しているネットショップ用のWEBシステムをショッピングカートと呼んでいる。

「comachi」の特徴は、「使いやすい」「見やすい」「わかりやすい」を徹底的に追及している点にある。インターネットでショッピングするエンドユーザーに対する使いやすさだけでなく、ネットショップを運営するクライアントにとっての使いやすさにもこだわっている。都心の企業や店舗ではなく、地方の会社や店をユーザーターゲットにしているため、ITに不慣れな高い年齢層が使うことも想定しているからだ。

「見栄えのいいデザインを追及するのではなく、文字やボタン、アイコンを大きくするなど、ユーザーにとってわかりやすく扱いやすいシンプルなUIとなっています。他社のECサイトを利用している人からすれば、物足りなさを感じるかもしれませんが、使いやすさを最優先した結果です。もちろん、カスタム機能が充実していますから、カッコいいネットショップを安価で作ることも可能です」（石井氏）

ネットショップの運営をしたいがPCの操作に自信がない人のために、「comachi」は2つの特徴を備えている。一つ目の特徴は「一発開店」。ネットショップを開店するまでに必要な入力項目を最低限に抑えてあるため、誰でも簡単に3・4ステップでネットショップをスピーディーにオープンできる。

そして、もう一つ「番頭管理・権限管理」。店舗管理画面を使って店の管理に関わる人を「comachi」では「番頭さん」と位置付け、番頭管理で番頭さんを一覧管理できる。さらに「番頭」ごとに使用できるメニューの制限を設定でき、番頭さんの権限も用途に合わせてアレンジできる。

「ネットショップを開店したものの、更新が滞って商品が売り切れたままになっているようなネットショップは少なくありません。実店舗の営業が忙しいあまりネットショップの運営がおざなりになると、せっかくついた顧客が逃げてしまいます。繁忙期だけでも番頭さん機能を使って運営代行を頼むなどすれば、ネットショップを無理なく続けられます。他社のショッピングカートサービスでは、ここまで考えていません」（石井氏）

石井氏がイーゼを設立したのは、使いやすいショッピングカートを開発したかったから。そもそも、エンジニアになったきっかけも、小売業で働いていたときに「お客様がもっと自由に買い物できるようなシステムを作りたい」という思いだったという。「comachi」には石井氏が抱いているもう一つの熱い思いがこもっているのだ。

自社サービスの開発とSESの事業が相乗効果を上げ、いいサイクルを作り上げているのが、イーゼの最大の強み。本来は自社サービスに注力したいところなのだろうが、「comachi」はまだスタート地点に立ったばかり。イーゼの現在の収益の柱はSESだ。

「当社の案件は、上流工程での仕事がメインです。上流工程にキャリアップしたいが自信がない人でも、当社でならcomachiの開発を通して上流工程での仕事の進め方が学べます。comachiの開発には、ドキュメントを排してスピーディーに開発を進めるアジャイル開発の手法を取り入れているため、レベルの高いエンジニア同士でコミュニケーションを取りながら作業を進める仕事が学べます」（石井氏）

「comachi」の開発は、メンバーが新しいことを試す場でもある。自分で勉強するだけでは身に付きにくい技術も実際の開発のなかでなら効率的に学べる。しかも、れっきとした仕事である以上、経歴になるしスキルの証明にもなる。もちろん、その経験はSESでの案件でも生かせ、評価にもつながる。

「自社でサービスを作っているおかげで、新しい技術を積極的に取り入れられます。さらにいえば、comachiの開発でメンバーは達成感を味わえますし、連帯感も生まれます。SESで客先に常駐して作業をしているだけでは、どこに帰属しているのかわからなくなり、目標を見失ってしまいます。comachiは、自慢のサービスであると同時に、キャリア形成のためのツールでもあるんです！」（石井氏）

IT業界には、まだまだ案件はたくさんある。その気になれば、仕事はいくらでも取れるはず。しかし、受注側で事前に仕事の内容を把握して作業がどんな状態になるか予測せずに、金額だけで仕事を請け負うと、現場で火を噴きかねない。苦労するのは、いつも現場で一生懸命に働くエンジニアなのだ。そんなIT業界の状況を肌で感じてきた石井社長。自分の会社では絶対に金額だけで仕事を請けないと心に誓っているのだという。

「自分が現場でシステム開発をしていたころは、会社から『とにかくやれ！』といわれ、疑問に思いながらも粛々と終電まで働いていました。そのころから、『自分ならこんな案件を取らない！』と心に誓っていました。適度に働いてくれ！というのが当社の基本スタンス。一緒に最適なエンジニアライフを作り上げましょう！」（石井氏）

このままでは自分のエンジニア人生は先細っていくと感じている人は、一度イーゼの門を叩いてほしい。相談がてら面接に訪れれば、悩んでいることに対する解決策や、新しい目標が見つかるかもしれない。