株式会社ディンプス

株式会社ディンプス（旧 株式会社ソキアック）は、業務用および家庭用コンピュータービデオゲームソフトウェアの研究・開発を行っている会社だ。そのほか、マルチメディアコンテンツの研究・開発、コンピューターおよびその他関係機器による情報処理・提供サービスも手がけている。本社を大阪府豊中市に置くほか、東京にもオフィスを置いている。

会社設立は2000年3月で、名作「スパルタンX」や「STREET FIGHTER」シリーズを開発したゲームクリエイター、西山隆志氏が立ち上げ、現在も代表取締役社長を務めている。設立時から大手・一流ゲームメーカーの制作パートナーとして実績を重ね、株主には株式会社バンダイナムコエンターテインメント、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント、株式会社セガグループ、サミー株式会社などの有名企業が名を連ねる。売上高の推移は、44億3,200万円（2019年3月期）→ 56億9,900万円（2020年3月期）→ 64億7,700万円（2021年3月期）と堅調だ。

ディンプスの個性は、飽くなき開発技術の追求と、キャラクターへの強い愛情、そして、格好よく手触りのいいアクションゲームへのこだわりだ。今や関西のデベロッパーというだけでなく、全国レベルでも存在感のある実力派ゲーム制作会社として認められている。また、版権ものを多く扱い、パワフルで魅力的なキャラクターや世界観をゲームに変える力は、「ずば抜けている」と表現しても良いだろう。

ITの進化は、エンタテインメントの分野にも大きな変化をもたらしている。ビデオゲームそのものの描画品質の向上はもちろん、ワールドワイドにコミュニケーションできるオンライン要素や、新しい流通形態が次々と「当たり前」になっている。さらに、教育との融合や健康との結びつきなど、デジタルエンタテインメントは人間社会そのものに関わる「市民権」を得てきた。ディンプスには「世界を楽しませたい」という熱い思いを抱いたクリエイターが集結し、コンテンツの開発を通じて世界に喜びと感動を与え、潤いのある情報化社会の担い手になることを目指している。

設立から20年を超える歴史の中で、ミリオンヒットを数々とリリースしてきたディンプス。ユーザーは日本、北米、欧州など世界中に広がり、まさに「世界を相手に」ゲームを開発し続けている。

「ドラゴンボール レジェンズ」※株式会社バンダイナムコエンターテインメント様と共同開発（iOS/Android）、「ソードアート・オンライン フェイタル・バレット」（Nintendo Switch™、プレイステーション 4、Xbox One、STEAM（R））、「SOULCALIBUR VI」※バンダイナムコスタジオ様と協同開発（プレイステーション 4、Xbox One、STEAM（R））、「ドラゴンボール ゼノバース 2」（プレイステーション 4、Xbox One、Nintendo Switch）、「anywhereVR」（プレイステーション 4）、「ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッションX」、「僕のヒーローアカデミア バトル・フォー・オール」（ニンテンドー3DS）、「FREEDOM WARS フリーダムウォーズ」（プレイステーション Vita）などの実績がある。アーケードでは、「スーパードラゴンボールヒーローズ」「ブラッククローバー グリモワールバトル」、「データカードダス　マジンボーン」、「カードクリエイトバトル　ONE PIECE KINGS」などを手がけた。

ディンプスの魅力は、以下の3つに整理することができる。1つ目は高い技術力で、プレイステーション 2以降、現在のプレイステーション 4にいたるまで、一度も止まることなくハイエンドコンシューマータイトルを開発し続けてきた。その全世代においてミリオンヒットを記録してきたが、これは単なる数字上の成果ではなく、ゲームデザイナーのアイデアを実現する体制と技術力を常に保持し、向上させ続けてきたという証だといえるだろう。

2つ目の魅力は「開発者至上主義」で、PCやソフトウェア、ツール、携帯デバイスなど開発に必要なものには、投資を惜しまない風土がある。一方で、徹底したコスト管理と、安定かつ堅実な経営を両立させている。この恵まれた環境のもと、エンジニアやクリエイターはのびのびと業務に集中することができている。

魅力の3つ目は、フラットな職場環境だ。ディンプスの本社は大阪にあるが、社員は日本全国から集まっている。社内では上下や部門の区別なく、オープンかつフラットに意見が交わされている。これからは現在の高い評価をより高め、より広くに伝えることで、入社したいと思えるような会社づくりに取り組んでいく。

2021年5月時点の従業員数は294名で、平均年齢は39.4歳。平均勤続年数は10.0年で、男女比は3：1となっている。女性の割合は少なく見えるが、部署によっては女性の役職者が約23％の割合を占めるなど、性別を問わず活躍できる風土がある。産前産後休業・育児休暇は取得実績多数で、お子様が小さい間は時短勤務する社員も複数在籍している。

月平均の残業時間は15.8時間で、年平均有給休暇取得日数は12.7日（いずれも2020年度実績）。忙しい時期はもちろんあるが、その分、メリハリをつけて働いている。休みは完全週休2日制で、年間休日は125日あるのも大きい。有休取得奨励日を設けるなど、さらに休みが取りやすくなっている。

スキルアップの機会が多いのもディンプスの特徴で、OJTやランチミーティングでは、活発に情報交換が行われている。国内・海外のセミナー、カンファレンスなどへ参加する機会もあり、日本最大級のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC」をはじめ、世界各国のゲーム開発者が集う「GDC」、「E3」、「gamescom」などに人材を送り出している。

そのほかの教育制度としては、自己啓発補助制度がある。対象に認定されたものに対する費用の一部/全部を、会社が負担してくれる。福利厚生としては、関東ITソフトウェア健康保険組合の付加給付や提携保養施設などが利用できるほか、確定拠出年金制度（ディンプス版401k）、財形貯蓄制度、人間ドック受診制度、社員持株会制度（奨励金あり）、結婚や出産等の慶弔見舞金、介護休業制度、同好会支援制度、EAP（メンタル面からの従業員支援）制度、忘年会/新年会補助、宅配社食、人事考課とは別の、ユニークなインセンティブ制度であるディンプス奨励金などがある。主な社内行事としては、年に1回の社内イベント（納涼会など）や納会が行われ、ほぼ全員が参加している。また、ガンバ大阪のオフィシャルパートナー契約を締結していて、VIP-Roomご招待や観戦チケットが利用できる。

今回の採用では、ゲーム業界経験者や、それに準ずる経験を持つ人材を採用したい考え。求める人物像は、チームでの開発に魅力を感じる人、そして、ものづくりに対し情熱的な人だ。「大阪発・世界水準」のものづくりを通して人々を楽しませる醍醐味はもちろん、話題の大型タイトルに携わる機会も多く、大きなやりがいを感じることができるだろう。「妥協することなく良いものをつくりたい」と思う人にとって、徹底的にこだわりを通せる会社だ。