1951年に設立された田中土建工業株式会社。<br />同社は、1943年に元内閣総理大臣の田中角栄氏によって創業されたという歴史を持つ。設立以来、関東地域を地盤に数多くの官庁・民間の建築工事の各分野に50年以上の実績を残し安定した成長を続けている。<br /><br />この安定した成長と財務体質を支えているのは、同社独自のビジネスモデルにある。それは、建設会社でありながら賃貸の不動産物件を多数自社にて所有している点だ。これにより、毎月定期的にマンション等の賃貸収入が確保でき、それが経営の基盤となって安定した収益構造を生み出しているのだ。<br /><br />「建設業は一度に扱う金額は億単位であり、額が非常に大きく、この事業だけ行っていると景気変動によるリスクが高いのです。不動産事業で安定した収益を確保し、建設業と不動産業を複合させるビジネスモデルが当社の安定した財務体質を保っているのです。」と羽賀氏。同社はこの不動産業に1960年代という早い段階より参入しており、現在自社不動産を約45箇所保有している。<br />他の建設会社にはあまりない収益構造が同社を支えている。