株式会社ビオシス

株式会社ビオシス（Biosys Inc.）は、ITサービス事業と環境計測ソリューション事業を展開している会社だ。本社を東京・上目黒に置くほか、西日本支社（広島市）、東日本支社（千葉市）、神田オフィス（東京・神田須田町）を設置している。東京の拠点では大手上場企業のAWS等のIaaS基盤やオンプレミス仮想基盤の運用、拠点ITインフラ運用、アプリケーション開発など、幅広いITサービスを提供。広島の拠点では、主に官公庁、地方自治体向けの環境計測事業をおこなっている。

【事業内容】
■ITサービス事業
・ITインフラソリューションサービス
　　・IaaS基盤運用（AWS等）
　　・オンプレミス仮想基盤運用（VMWare）
　　・ITインフラ環境運用支援（社内/拠点NW）
　　・基幹システム運用
・Webアプリケーション開発

■環境計測ソリューション事業
・国土交通省および公共団体向け環境計測（河川、海洋ほか）設備の製造、販売、設置、保守
・土木計測機器の販売、設置、保守
・土木・理化学試験機器の販売、設置、保守

ITサービス部門では、大手製薬グループをはじめ、物流業、印刷業など、さまざまな業種業界の顧客に向けたサービスを提供。多様な実績と高い信頼性を備えた技術には定評がある。環境計測部門では、主に国土交通省が実施する水文計測において自社製品の納入実績を持ち、近年では国土交通省革新的河川技術プロジェクト等、官公庁主催のプロジェクトへの参加も手掛ける。直近3年の売上高の推移を見ると、3億5637万円（2016年度）、3億7673万円（2017年度）、4億1393万円（2018年）と堅調に推移している。

【ＩＴサービス事業での顧客導入事例】
▼インフラサービス
・製薬業…「全国4カ所1000台規模サーバ基盤」セットアップ、運用保守、監視
・製薬業…「1万人規模の人事システム基盤」構築、システム保守、運用保守、監視
▼アプリケーション開発
・物流業…出荷管理（年間8万件）、在庫管理、外部システム連携（EDI）
・製薬業…社会保険届管理（1万人以上）、SAP連携、外部システム連携（EDI/EAI）
▼運用・保守サービス
・製薬業…全国4箇所1000台規模サーバ環境の運用・保守（ITO）
・製薬業…10000人規模人事システムの運用・保守（ITO）

【環境計測事業での顧客導入事例】
・水文計測…国土交通省を中心とした「全国500カ所以上の水位計測システム（水晶式水位計、樋門内外水計等）」納品、保守管理
・水質計測…国土交通省を中心とした「全国20カ所程度の水質計測システム（自動昇降式水質計測システム等）」納品、保守管理
・防災…国土交通省及び地方自治体向け防災システム「全国350箇所以上の危機管理型水位計」納品
・研究開発…東北大学及び仙台高等専門学校と「IoTを活用した防災システム」について共同研究を開始

ビオシスでは、上流工程から開発、運用保守まで、スキルや適正に応じた業務に従事することができる。100％自社内開発のため、気心の知れた仲間とともに、スキルアップしながら長く活躍できる環境だ。

事業ごとの売上比は、ITサービス事業が6割、環境計測ソリューション事業が4割。営業面ではアライアンス営業を推進し、さまざまなパートナー企業のスキルを束ね、顧客ごとにカスタマイズしたソリューションを提供している。顧客窓口を一本化しているため、要望や要求へはスピーディに対応可能。大手サービスベンダーにはない、高いコストパフォーマンスがビオシスの持ち味だ。

ITサービス事業では、企業の情報システムの設計・構築、運用、保守までワンストップサービスを展開。ITデリバリとしてIT基盤構築（機器実装・ソフト導入）、アプリケーション設計開発、運用設計/IT-BCP設計（手順書・マニュアル作成）、監視運用やインシデント管理、定型運用などのほか、サービス窓口、定期報告、さらに、IT-BCP演習支援（計画策定・実施・報告）など幅広いITサービスを提供する。

環境計測ソリューション事業では、国土交通省中国地方整備局を主な取引先とし、河川向け水質観測装置、水位観測装置、流向・流速計や、樋門・水門向け監視装置（水位計）の取り扱いをおこなう。また、ダム向け水質観測装置、気象観測装置、水位観測装置、地震観測装置などの製造・販売・設置・保守点検も提供する。さらに、民間企業や国土交通省、大学などに向け、レーダー探査装置、地盤沈下計、万能試験機、各種自動測定装置などの、販売、設置、メンテナンスを提供する。

今後の展開予定としては、IT基幹システムなど「裏側の仕組みづくり」を通じて社会に貢献する。同時に、一般向け環境系システムの開発など、エンジニアがやりがいをより感じられる業務展開を進める。また、内閣府が提唱する未来社会コンセプト「Society 5.0」の実現に向けた取り組みとして、アカデミアとの連携によるIoT連携型防災システムの開発や、ソフト/ハード両面からの“減災”に向けた研究開発をおこなう。さらに、ASEAN各国に向け、地域完結型ITインフラ事業の拠点開設を目指す。

2019年6月時点の従業員の平均年齢は39.4歳で、男69.7％、女30.3％の男女比。女性の管理職も活躍している。新卒・中途の割合は、中途採用が100％を占める。少数精鋭の組織で密接にコミュニケーションを交わしながら、問題点や困ったことを即時に共有。分析から対応、解決まで、スピーディーかつスムーズに対応している。

主な福利厚生は、各種社会保険完備はもちろん、通勤手当支給（月3万円まで）、定期健康診断、インフルエンザ予防接種補助金など。社内には、冷蔵庫、電子レンジ、ポット、コーヒーメーカーが完備されている。社内サークル活動も盛んにおこなわれ、社員総会やバーベキュー大会など、社内行事や懇親行事も定期的に開催される。年2回程度、費用面から親睦会を補助する制度もある。

ビオシスでは、メンバー同士の仲の良さが仕事のチームワークに繋がっており、風通しの良い雰囲気が感じられる。
上司と部下の垣根を超えた積極的なコミュニケーションが行われているため、上司へも発言がしやすく、時にはプライベートな相談をすることも。
業務面では個人の裁量が大きく、前例がない仕事にもチャレンジできる風土だ。社員と社長のデスクは隣同士のため、社長との距離の近さも魅力の一つだ。

今回の対応では学歴は問わず、顧客との折衝経験や、IT業界での経験を求めている。マネジメントの経験があれば歓迎されるだろう。求める人物像は、主体的に物事に取り組み、前例のない新たな価値の実現に向けて挑戦できる人、新しいことにチャレンジしたい人、チームで成果をあげるための行動ができる人、コミュニケーション能力があり、組織の中心として長期的に活躍したい人、などだ。

ビオシスは、「“革新的価値創出”を持って事業の基と成す」を理念に掲げ、IT技術を駆使し、豊かな社会づくりにかかわり続ける会社を目指している。会社の規模こそ小さいが、小さい会社ならではの勢いがあり、大きなやりがいを感じながら働ける職場だと太鼓判を押せる会社だ。また、すべてが受託案件のため、自社チームの一員として、またはリーダーとして、継続的・安定的に技術に取り組める環境がある。