株式会社インスパイアリング

株式会社インスパイアリングは、（1）システム開発・運用、コンサルティング、（2）WEBデータベースの販売・設定・構築・運用サポート、（3）ウェブサイト制作、広告・SPツールデザイン制作をおこなっている企業だ。2007年1月の会社設立以来、中小零細企業の業務効率化を実現する管理システム構築を主軸に、事業を展開してきた。本社は神奈川県横浜市西区で、沖縄県宜野湾市に沖縄オフィスを置く。

社名のInspiringは、「元気づける、鼓舞する、感動させる」という意味。「IT技術と発想力で ヒトに感動を 会社に元気を」という経営理念を、ひと言で表現している社名だ。売上・人事・経費などの管理業務・宣伝活動に割く時間を少なくし、"本業に専念できる環境"を構築するため、IT技術とクリエイティブの双方を駆使し、企業や社会をInspiringしていく。

代表取締役を務める増田博道氏は、ユーザー系の大手SIerの出身。システムエンジニアとして、大企業向けの業務支援システムの構築や、データベースを主とする技術の研究、さらに、システム開発の品質、生産性、保守性を向上させる開発標準の作成に携わっていた。その後、IT業界とは異なる企業に転職し、ITの導入を通じた事業計画実現の支援にあたる。そこでは、業務効率化やミスの削減はもちろん、蓄積されたデータが企業の財務状況を明確にし、先々の経営リスク回避に役立つことを実感した。

この経験をもとに、増田氏は「システムエンジニアの理想論を、中小零細企業に適用することは間違いだ」と悟った。中小零細の現場では、運用計画なしにシステムを導入したり、一部の業務だけを効率化したりすることは、かえって何の意味もなさないのではないか？　幹の部分である業務管理だけでなく、プロモーション戦略や、事業を一段階押し上げるためのITツール導入など、知識と技術でトータルサポートする「真のパートナー」が必要なのではないか？　この問いは、現在でもインスパイアリングの永遠のテーマとなっている。

インスパイアリングの特長を3つにまとめるなら、
・最新のWEBアプリケーション、DBシステムに精通した「クラウドインテグレーター」
・WEB、グラフィック、映像などジャンルに捕らわれない「クリエイティブ集団」
・あらゆる業界の業務改善、ブランディングの豊富な経験豊富な「プロフェッショナル」
と表現できる。

「クラウドインテグレーター」としての強みは、現在提供されている多種多様なWEBサービス、アプリケーションを常に評価し、クライアントの要望にあわせて最適なクラウドサービスをチョイスし、提供できること。また、それらに対するアドオンの開発や、各クラウドサービス間とのデータ連携サービスなども手がけている。

インスパイアリングは早くからクラウド型のデータベースに注目し、クラウド型WEBデータベース「楽楽販売」（株式会社ラクス）の導入支援に力を入れてきた。「楽楽販売」を使った業務システムの設計・開発・運用保守サポートを手がけ、製造、販売、不動産、建設、IT、運送など幅広い導入実績を持つ。「楽楽販売」の特徴は、ノンプログラミング開発ツールのため通常のシステム開発と比べ、開発期間が短いこと。スクラッチ開発のように多額のコストや時間がかからずスマートに導入できることに加え、必要なことはあらかた満たしてくれる、豊富な機能を備えている。まさに、事業サイクルの早い中小零細のニーズにマッチしたツールだ。

インスパイアリングは、API連携プログラムやiOSアプリケーションなど、「楽楽販売」以外の開発にもあたっている。また、2016年に宣伝企画やデザインを担当するクリエイティブ部門として「ビジュアルコミュニケーション事業部」を設立し、企業のブランディングを重視したWEBサイト制作や、広告などのデザイン制作も展開している。目的は、クラウドサービスの利用により運用コストもマンパワーも圧縮できた状況で、そのリソースを企業にとって最も重要な「売上を上げる」という方に向けるためだ。

平均年齢は35.0歳。新しいことや楽しいことに目がない個性派のメンバーたちは、社内やパートナーを含め、各分野の第一線で活躍するプロフェッショナル揃いだ。組織は少数精鋭の方針で、急激な業務拡大には重きを置かない。基本的に案件は下請けではなく、直接取引により1つ1つ、ていねいな対応を通じて、クライアントと深い関係を築いていくスタイルだ。

社内は風通しがよく、“社員ファースト”が徹底されている。会社設立から10年以上にわたり増益増収を続ける中で、「楽しく仕事をする」をテーマに、社員自らが働きやすい制度を整えてきた。代表・増田氏自身が社員の声を第一にするからこそ、社員の声から誕生した制度も数多い。

特に「テレワーク」「フレックスタイム」が導入されたことで、更に働きやすい環境になっている。
出社するスタイルから、在宅勤務を基本とした働き方にシフトしたことで、これまで通勤に費やしていた時間を自由に使えるようになった。また、フレックスタイムにより、メリハリをつけて働ける環境で、仕事とプライベートの予定を自由に調整することができるようになった。従業員からも、2つの制度が導入されて良かったと評判が高い。

そのほか、定期面談、ストレスセルフチェック、独自の「意見投稿ツール」など、“安心して働ける環境”づくりにもこだわりを見せる。研修や勉強会など、「学びの機会」が多いのもインスパイアリングの特徴だ。「プレゼンスキル向上セミナー」「提案書の書き方講座」「クリエイティブ発想セミナー（予定）」など、スタッフの声から実現した勉強会が多数あるほか、時には社員が講師となって自主的に勉強会を開くことも。「自分の仕事がどこにつながるのか」「何のためにそれをおこなうのか」を、全員がしっかり把握している。

仕事では意味のないことは一切せず、ひたすら“創造”に専念できるインスパイアリング。これまでのキャリアの中で「自分の声を聞いてもらえなかった」という人や、「一緒に会社を創り上げていきたい」というに人にとって、理想的な環境ではないだろうか。