株式会社DGフィーリスト

代表の吉野が株式会社フィーリストを設立した切っ掛けとなったのは、かつて在籍していた会社で感じていた違和感でした。当時、東京に本社を構えていたSIerに入社し、単身、札幌拠点の立ち上げを担当しました。その際、エンジニアとしてさまざまなプロジェクトにも参加していた吉野。当時の会社は取引を行う約95％が同じクライアントという状況に疑問を持ちはじめます。年々会社とのギャップは大きくなっていきましたが、会社が吉野の意見に耳を傾ける事はなく、変化を求めず現状の利益を優先することに終始。

「今は主流の技術であっても、それが未来永劫続くという保証はありません」（吉野）。確かにAIやブロックチェーンなどは、ほんの数年前までは一部の領域での技術という捉え方だったことを考えると、変化に対応することはITの世界で生きていくうえでは重要なこと。しかし経営が現場を見ていないと、トレンドに対する予測は難しい。先を見通すことができなければ時代の変化に対応できず、新しいことに踏み出すこともほぼ不可能。それはある意味仕方のないことなのかもしれませんが、会社の将来を考えた際、時流に乗れない環境に大きな危機意識を持ち始めました。

そして2015年、吉野は時代の変化に負けず、あらゆる事象に対応できる組織を自らの手で立ち上げようと、札幌にて株式会社フィーリストを設立。地方拠点の強みを活かし、首都圏クライアントの開発案件を地方で請負うニアショア開発を始めたり、自社が主幹となり自社で要件定義、アーキテクチャの選定を行う環境を作るため、札幌地場の企業向けの受託開発を始めたりと、ここまでさまざまな領域へのチャレンジを行ってきました。当社は吉野が創業当時に抱いていた挑戦するマインドを継承し、今後も挑戦を続けていきたいと考えています。

当社は2024年7月1日、東証プライム上場企業（証券コード4819 ）株式会社デジタルガレージ（本社： 東京都渋谷区、代表取締役：林 郁）の子会社となり、デジタルガレージグループへとグループインしました。グループインに伴い社名を株式会社フィーリストから株式会社DGフィーリストへと変更しました。

デジタルガレージは、インターネットやコンビニでの決済プラットフォームを提供する決済事業と、ウェブ広告や総合プロモーションなどを提供する広告事業の2つを安定した収益基盤としながら事業拡大を続けてきた企業です。
近年では、この決済事業と広告事業で得られた収益を、投資・事業育成、新規事業開発・先端技術開発（R＆D）に再投資する独自のビジネスモデルを確立。インターネットの新たなビジネスとテクノロジーの創出につなげています。

当社は今後、デジタルガレージグループの決済事業、各種新規事業に関するシステム開発を支援していく会社となります。

フィーリストの社風で特徴的なのが、吉野含めマネジメント層とエンジニアとの距離が極めて近いことが挙げられます。これは年に1回行われる社員旅行などの社内イベント、そして有志によるサークルの積極的な活動が背景にあります。

サークル活動については会社も力を入れております。現在は「ランニング部」「ボードゲーム部」が特に精力的に活動中。10名前後の部員を抱えるところもあれば、部長一人でマイペースに活動するところもあり、それぞれが自由にやりたいことを楽しんでいます。このサークル活動は社内コミュニケーションの活性化に大きく影響を与えていて、比較的マイペースなタイプの多いエンジニアにおいて、お互いを知るキッカケになっています。

サークル活動以外にも、フィーリストは吉野をはじめ、オンラインゲームや飲み会などでのコミュニケーションが盛んです。オンラインゲームでは夜中に集まってはゲームの進行とは別に仕事での相談に応じたり、飲み会ではお酒の強い弱い関係なくメンバーが一様に集まることで本音ベースの会話をしたりと、普段の仕事では話せないことも話せるような雰囲気づくりを行っています。

「若い人たちと会話する時は、自分の若いときはどうだったかという話はしません。当時と今とでは時代が違いますし、働く人の価値観や興味も異なります。だからコミュニケーションにおいては、メンバーの視点に自分を合わせるように心がけています。そうしないと心開いてくれませんし、こちらの思いや考えも共有できませんから。私自身、社員と飲む時間が楽しいですし、それを察してか、メンバーからよく誘われるんですよ」（吉野）

これから先もこのIT業界で生き残っていくため、100名を超えたエンジニアと一緒に新しいことへチャレンジしていくフィーリスト。新しいエンジニアを仲間に迎え入れることで、その成長スピードを加速させていきます。