株式会社AXSEED

株式会社AXSEED（アクシード）は、2004年の設立以来、MDM領域における自社開発サービスのライセンス販売をメインに展開しているTech企業。

MDM（モバイルデバイス管理）とは、スマートフォンやタブレット・PCなどのモバイルデバイスを管理するシステムのこと。多くの企業が、仕事で使うモバイルデバイスを社員に貸与している現代では欠かせないサービス。セキュリティ面だけでなく、貸し出しているモバイルデバイスを適切に管理する必要があり、その際に活用されるツールでもある。AXSEEDが提供する法人向けモバイル管理サービス「SPPM」も、そんなMDMサービスの一つだ。

「MDMサービスには、大きく2つの機能があります。一つはセキュリティ。もう一つはデバイス管理です。仕事で使うモバイルデバイスには、個人情報や企業の重要な情報が入っていることが多く、盗難・紛失した際に情報が外部に流出しないよう速やかに対処しなくてはなりません。当社のサービス『SPPM』を使えば、万が一、盗難・紛失があった時に『端末ロック』『データ消去』『端末初期化』を遠隔操作で実行でき、情報漏洩を防げます」

モバイルデバイスの盗難・紛失による情報漏洩のリスクヘッジに加え、貸与しているデバイスの管理も企業にとって重要な業務。AXSEEDの「SPPM」なら、パスワードの管理、アプリケーションの管理、デバイスの機能制限、一括配信・一括設定など、デバイス管理の便利な機能も備わっている。

「昔は自由にいろんな開発ができましたが、現在はAndroid、iOS、WindowsなどOSベンダーによってできることが決まっているため、機能面では各社横並びの状況です。プラスアルファで便利機能を付けたり、運用代行やキッティングのサポートなど付加価値を付けたりして差別化しています」

機能面で各社横並びの状態、これは翻せば、安定的な市場で各社がサービス向上にしのぎを削っているということだ。そのなかでも、AXSEEDの「SPPM」は、導入実績5800社を誇り、AndroidシェアNo.1。すでに市場で大きな存在感を示している。

MDM領域における自社開発サービスのライセンス販売事業で、AndroidシェアNo.1と大きな存在感を示している同社には、もう一つの顔がある。それは、受託開発事業。2017年にソフトバンクの資本参加を受け、100％子会社となった。それ以降、ソフトバンクのシステム子会社として、受託開発を請け負っている。

「ソフトバンクからの受託開発は、どんどん成長して今やMDM領域の自社サービスと肩を並べる売上規模になりました。ソフトバンクのサービス開発を、同社に近いポジションで手掛けています。受託開発の規模も大きくなっていることから、近年はエンジニア組織の強化にも取り組んでいます」

MDM事業とソフトバンクからの受託開発事業。すでに2つ事業の柱を持っているAXSEEDだが、新たなサービスに向けた事業展開として、2021年9月、コンシューマー向けのサービス「Mirrorme（ミラーミー）」をリリースした。

「Mirrormeは、AIを活用した肌診断のサービス。スマートフォンで写真を撮るだけで、AIによる本格的な肌診断が受けられます。15項目を分析し、ユーザーそれぞれに合ったお手入れをアドバイス。同年代の平均スコアと比較することもできます。Mirrormeは、女性社員のアイデアを事業化しました。今後も当社の技術力を駆使して、社員のアイデアをカタチにしていきたいと思っています」

AXSEEDは自由闊達な社風を持っており、社員のチャレンジを推奨している。近年は新卒社員をメインに採用を進めていたこともあり、今回の中途採用では、外の風を持ち込んでくれる人材を大いに歓迎するという。


「ソフトバンクの傘下となり、福利厚生は充実し、評価制度もソフトバンクを手本にブラッシュアップしました。グレードを設定しマトリックスを作成。キャリアパスを見える化しました。それぞれのグレードで要件があって、それをクリアすればグレードがアップ。もちろん収入もグレードに合わせて規定しています」

リモートワークとオフィスワークを組み合わせた、ハイブリッドでフレキシブルな働き方を実現したいと考えているAXSEED。ソフトバンク100％子会社の安定した環境の元で、しっかりとキャリアを充実させたい人材にとっては、最適な職場といえるかもしれない。