株式会社エクシオジャパン

保育園の運営や保育ICTシステムを手掛ける保育関連事業、飲食関連事業など幅広いビジネスを展開する株式会社エクシオジャパン。2011年設立の同社は、代表取締役である佐伯猛氏による「より顧客にマッチする保険商品を」という理念のもと、生命保険・損害保険の販売から事業を開始した歴史を持つ。この顧客ニーズを重視する事業コンセプトにより、同社のビジネスは後に婚活関連事業へと発展。その経緯について、同社の取締役である宮島秀樹氏に話を聞いた。

「保険商品をご提案する仕事の中で、お客さま同士を引き合わせる機会が数多くあった代表・佐伯が、そのニーズの高さを事業につなげる取り組みを始めたのがきっかけです。独身の方々を集めた交流会、現在でいうところの婚活パーティを企画するイベント事業を開始した後、結婚相談などの婚活関連事業を開始。そして、ご成婚されたお客さまのニーズに応える形で結婚式場のご案内を始め、そこから発展させた婚活事業を手掛けるようになったのです」。

その後も、ハワイ現地の飲食店との提携や、日本でのフランチャイズ展開を行う飲食関連事業に着手。幅広い領域でビジネス展開を開始した同社だが、近年拡大しているのが保育園の運営や保育士採用のサポートなどを行う保育関連事業だ。

「2022年11月現在、当社では自治体と連携した認可保育園の他、企業主導型保育園や、自社で運営する英語教育主体の保育園を合計で41園運営しております。ここ数年、年間で5～7園を新規でスタートさせている当社では、今後も保育関連事業を成長させるべく、少子化の中でも選ばれる保育園の運営に注力していきたいと思っています」。（宮島氏）

領域の幅広さに特徴がある同社の事業展開は、同時にそれぞれの領域の細かなニーズにも応えるサービスメニューを揃えていることも強みとなっている。そして、それぞれの領域において専門のポータルサイトを開設するなど、ユーザーが「関わる領域で必要とする情報とサービス」を提供しているのである。この取り組みに関し、システム開発やWebサービスの構築を担当する同社の制作部部長・鈴木啓介氏は次のように語る。

「お客さまが必要とするサービスを、直接ご提供するWebサイトやシステムを構築する仕事では、大きなやりがいを感じることができると思います。システム開発専門の企業ではありませんので、技術的な“華やかさ”のようなものを感じるシーンは少ないかもしれませんが、お客さまの満足をダイレクトに体感できるという魅力が、当社の業務にはあると思います」。

保育関連事業では、保育園ICT化業務支援管理システムの提供や人材獲得の支援を行っている。それぞれのシーンで必要となることをタイムリーにサービスとして提供する業務に携わることは、エンジニアとしての仕事の醍醐味を大きくしてくれることは間違いない。ビジネス面のフロント役として各事業を取り仕切る宮島氏も、同社でエンジニアとして活躍すること魅力について次のように語っている。

「当社が行うB to Cサービスの専門サイトで、PVはもちろん、コンバージョン数やそこから得られた売上額なども見ることができます。自分の仕事が生んだ成果を直接確認できることはもちろん、“こうすればもっとPVを上げられた”“コンバージョンを上げるためにこうしよう”といった課題発見と改善策をすぐに考えられることは、エンジニアにとって大きな刺激になると思います」。

現在は、制作部部長の鈴木氏を含め、エンジニア3人の体制で開発に取り組む同社。今後の人員増強によって、各事業領域の専属チームを体制として整備していく予定だという。チームメンバーとしてより深く事業に関わりながら、その領域のサイト制作・開発に関するスペシャリストを目指せる。そんな成長の道が用意されているのも、同社にエンジニアとして入社する際の大きなメリットとなるはずだ。

同社の保育関連事業では、認可保育園と自治体との連携強化を狙いとする業務システムの開発を行っている。そのシステムは運営保育園で活用されるだけではなく、機能を抽出したパッケージ化製品として、外部への販売も行われている。この製品化・外販というビジネスは、開発現場の責任者である鈴木氏からの提案でプロジェクト化し、事業にまで発展したということだ。

「この事例は、開発スタッフであっても幅広い視野を持ち、ビジネスパーソンとしての役割を担える当社の環境があったからこそ。それを実現した鈴木のもとで業務に携わることで、技術力を上げることはもちろん、ビジネスシーンで頼りにされる人間力を見て学ぶことができるはずです」。（宮島氏）

ポジションや役職、職種を問わず、提案を受け入れる風通しの良さは同社の社風となっている。そしてその受け入れからの取り組みがスピーディである点も特徴的で、「代表の佐伯に提案した営業施策などは、 “明日からやってみよう”となることも多いですね」と、宮島氏は語る。そして、この提案は部署間で行われることも多く、開発現場とビジネス現場との活発なコミュニケーションによって価値のあるサービスを発信するという姿勢も、同社の企業文化となっているという。

「必要なのは、意見を取り入れながら謙虚に仕事に取り組むことだと思います。何が求められているかを意識しながらさまざまなアイデアを取り入れ、システムの一部を開発するのではなく全体を構築する。お客さまに直接提供するものを創り出す当社の事業では、その考えが大切になると私は思っています」。（鈴木氏）

会社全体がチームとしてまとまり、スピード感も重視しながら集中して業務に取り組む。そんな環境だからこそ、オンとオフのメリハリが効いた働き方が可能になっているのも、同社の特徴だ。仕事をするときは無駄に時間をかけず徹底して取り組み、それ以外の時間はきっちりと休む。その意識があるからこそ、残業時間はゼロに近く、自分の時間を大切にする社員たちの有給休暇消化率も高い水準になっているという。その環境に魅力を感じる転職者に対するメッセージとして、最後に宮島氏が言葉を送ってくれた。

「当社の環境であれば、技術者としての仕事の面白味を感じられることはもちろん、提案が売上に直接つながる喜びを感じることもできるはずです。幅広い領域で新しい事業にチャレンジしながら、ビジネスパーソンとしての力を身に付けることが可能な当社で成長すれば、将来のキャリアに大きな可能性が生まれるはずです」。