株式会社サポータス

株式会社サポータスは企業の課題をヒアリングし、課題解決のため『FileMaker』を中心にしたITソリューションを提供する企業だ。業種や企業規模を問わず、幅広い案件を手掛けてきた同社は、ヒアリングからコンサルテーション、開発、保守まで一連の工程で豊富な実績を持つ。

会社設立以来、順調な成長を続けてきた同社はさらなる事業拡大を目指す。コンサルティングや開発を担うエンジニアや、顧客との折衝を行うセールス等、新たな戦力を広く募る。

同社は、代表取締役社長である永江恭氏と、執行役員の永瀬正也氏、小笠原亨氏の3名が2010年12月に共同創業した企業だ。当初はオーストラリアの大学院でMBAを取得した永江氏を中心に、経営課題のソリューションを提案するコンサルティング業務を行っていた。

しかし、現場の業務整理や業務改善を行う中で、システム開発のニーズが高まっていく。顧客の要望に沿う形で、コンサルティング業務からシステム開発へ軸足を移していったのだ。中でもFileMakerに対して元々知見があったことと、画面や仕様をフレキシブルに変えていける柔軟性から積極的に取り入れていた。

同社のクライアントには、中小規模の事業者が多かったこともあり、導入費用が安価で仕様変更が容易、かつユーザー側の操作が簡単なFileMakerが適していたのだ。こうしてFileMakerを中心に据えて、得意領域のコンサルティングから開発、導入、保守までをワンストップで担う同社のスタイルを確立していった。認定デベロッパ資格保有者が国内で一番多く在籍しているのも同社だ。

また、顧客と直に取引があり現場を知ることから、ユーザーがシステムを使う上で本当に知りたいこと、知るべきことを把握。FileMaker認定資格保有者を講師にした、きめ細かいトレーニングも実施して好評を得ている。

2019年には、100名のオペレーター体制を持つコールセンターを設置。クラウド型のコールセンター/CTIシステム『BIZTEL』と連携することで、BPO領域までカバーするに至った。東京の拠点以外に、FileMakerの提供元である米クラリス社の最新技術をキャッチアップして研究するR&Dセンターを仙台に持つ。また、データエントリー業務強化を目的にしたオフショアのミャンマーセンター、日本の地方都市での支店開設や海外拠点開設にも積極的だ。

「当社の特徴として、柔軟性・スピード感・コミュニケーション力が挙げられます。組織や体制を硬直化させず、良いと思ったことはスピーディーに取り入れていく風土があります。そして、課題感を持ったお客様からの問い合わせが主流なので、課題を整理し、要件としてまとめる上流工程から入ります。そのため、丁寧なコミュニケーションを重視しています」（執行役員・永瀬正也氏）

業務の変化に強く、アジャイルな開発が可能なFileMakerの特性を活かしきる企業カルチャーだといえる。

同社の手掛けた事例は数多く、業種や規模は実に様々だ。通信事業者向けの基盤構築を行う建設会社では、工事の工程管理を作業員が表計算ソフトに入力する作業を行っていた。同社は業務内容をヒアリングし、FileMakerによるソリューションを提案して開発を行った。その結果、少人数での管理が可能になり、管理コストが減ったという。本件は業務内容の変化が大きいため、引き続き顧客企業に常駐してカスタマイズを継続中だ。

ある保険代理店では、テレアポから訪問までのリードタイムが長いという課題を持っていた。本件では、データ入力等のバックヤード部分でソリューションを提供し課題解決に繋げた。

このように同社がシステム開発を行った業種は、実に多彩だ。業種を特化していないゆえに、一から顧客の業界について調査して学ぶ意欲が必要になる。知的好奇心が刺激されて飽きることはないだろう。課題感を持った顧客からのWeb流入による問い合わせが主流なため、セールスは初回訪問から深い折衝が可能だ。

エンジニアも開発だけでなく、要求をまとめる上流工程から携われる。顧客と折衝を重ねて、共にシステムを作り上げていく同社のエンジニアは、ダイレクトに顧客の声が聞けるポジションだ。

永瀬氏は、「モノを売るわけではないので、経営や会計等、ビジネス知識があればあるほど良い提案ができます。職種を問わず、コンサル要素を含んだ幅広い知識が必要なのです。そこを目指したい人にとっては、この上なく面白い環境でしょう」と、同社の仕事のやりがいについて語った。

設立から10期目を迎える同社は、ほとんどが中途採用の社員だ。前職でFileMakerの開発職に従事していた者もいるが、未経験で入社した者も少なくない。コンサル要素やPM要素も必要な同社では、FileMakerの経験や知識以上にコミュニケーションスキルと学ぶ意欲が必要になる。

永瀬氏は、「FileMakerについて、座学ベースで基本知識のレクチャーを行った後、先輩の指導を受けながら実際に一つの業務システムを作ります。その後は、顧客対応のシミュレーションを行うという流れを3か月間かけて行います」と話す。顧客へのトレーニングメニューを持つ同社だけに、教育体制は万全だといえよう。

また、同社の特徴として子育て中の社員が多いことも挙げられる。在宅勤務が可能であったり、有給休暇の他に子育て特別休暇が付与されていたりと、子育てと仕事の両立支援に積極的だ。『ママ部』と称するワーキングマザーの社員達が発信するブログを見ても、活き活きと働く様子が伝わる。

コミュニケーションを重視する同社だけに、オンラインでもチャットツール等を駆使してこまめな情報共有を行っているという。
「始業時に、一日のスケジュールを報告して注意事項を伝えたり、終業時に問題点や進捗を報告したりと、こまめなやりとりを心掛けています。問いかけに対してのレスポンスの速さもそれぞれが気を付けていて、在宅勤務が多い体制でも問題はなく、とてもスムーズです」とは、長年在宅勤務をメインにしている子育て中の社員の言葉だ。子育て中の社員が満足する環境は、他の社員にとってもワークライフバランスが取りやすい職場だといえるだろう。

在宅勤務社員が多い同社だが、月曜日の朝にはできるだけ顔を合わせる。オフラインでのコミュニケーションも大事にしているのだ。

「当社は顧客との折衝が多いので、コミュニケーションスキルの向上には、とにかく積極的に取り組んでいます。今行っているのは、“読書感想会”で、好きな本を一冊選んで皆の前でプレゼンする会です。知識共有の場になりますし、発表者にとってはプレゼンの練習になる。なぜその本を選んだのかを説明することで、パーソナリティや考え方を知ってもらう場にもなっています」（永瀬氏）

同社が目指すのは、顧客の課題解決を行うプロフェッショナル集団。FileMakerを起点にしつつ、ヒアリングやコンサルティングスキル、プロジェクトマネジメント力等を幅広く身に着けられる環境だ。まずは気軽に問い合わせて、話を聞いてみてはどうだろうか。