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インタビュー画像国見英嗣/代表取締役CEO 有限責任監査法人トーマツ、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社にて監査、M&Aなどを幅広く経験。その後、株式会社ナレッジラボを創業し、代表取締役CEOに就任。

ナレッジラボで開発/展開をしている「Manageboard」はどんなシステムなのでしょうか?

Manageboardは多くの企業がエクセルで実施している「予算や業績管理を、SaaSとして提供できるサービス」です。 これまでエクセルを使った手作業の予算管理や業績管理は会計知識と実務経験のある専門家が膨大な時間をかける必要がありましたが、Manageboardを使っていただくことで過去の実績から将来の計画までをシームレスに分析することができます。 計画策定だけでなく計画のアップデートや予測、シミュレーションなどあらゆる計画・予測作業を効率化しながら経営データの精度を高めていくことが可能な仕組みです。

では、Manageboardを開発しようと思った背景を教えてください!

当社はSaaS開発から始まった会社ではなく、【中小企業の事業再生から始まった会社】でした。 私自身、公認会計士としてのキャリアを歩んでおり、前職でM&Aや事業再生などを経験した後に「自分が多くのクライアントから学ばせていただいた経営管理のノウハウをもっと世の中の役に立てたい」という思いからナレッジラボを創業しました。 ナレッジラボで行っていた事業再生はまさに倒産しそうになっている企業の経営者と一緒になって窮地に至った原因を把握し、その原因を治癒するための施策を考え、再生計画にまとめて行きながら、作った計画を予算管理して実行に導いていくものでした。 この事業再生は私にとってとても大きな意味をもつ仕事でした。 様々な課題を抱える企業経営者と一緒に課題を探し、将来像を描いていくのはとてもやりがいがありました。 当社がご縁をいただいた企業様は200社を超えていましたが、当社がご支援をさせていただくことでそのほとんどの会社の業績が回復し、中には劇的に改善する会社もありました。 当社のご支援はマーケティング・営業の支援でもなく、生産工程の支援でもありません。 公認会計士である私にできることは「管理会計」を使って経営の可視化を実現することでした。 管理会計とは予算管理や業績管理という経営を数字で可視化しながら経営戦略の実行を支援する会計領域なのですが、この「管理会計」が事業再生にどハマりしたのです。 管理会計を導入した再生企業がどんどん良くなっていったのです。 私は事業再生のご支援をする中で管理会計で多くの会社を救うことができるということを確信しました。 ただ、管理会計である予算管理や業績管理には【大きな難点】がありました。 それが「エクセルでの管理会計」でした。 多くの企業の予算・業績管理はエクセルで実施されていますが、このエクセル作業が本当に大変で【ミスも多く専門知識も必要】であるため、多くの会社でこの作業に疲弊しています。 当社でもエクセルで事業計画を策定したり、予算管理や業績管理を行っていましたが、本当に大変でした。 この大変さをなんとか解決したい。そう強く思うようになりました。 そのように考えてから2年くらいかけて研究を進めました。 その結果、一見複雑で無秩序に見えるエクセルシートも一定の法則に従って作り込んでいくことでどのような業種・業態であっても同じようなエクセルシートを作れるということがわかりました。 当時、世の中にはクラウド会計などのSaaSが出てきていた頃で私自身SaaSにとても関心がありましたので、これはもしかすると予算・業績管理もSaaS化できるのではないか?と思い立ち、 そこから1年くらいかけて【私と現開発責任者の古田の二人で作り上げた】のが今のManageboardの原型となるプロトタイプでした。 プロトタイプができたことで開発を加速させ、2人目、3人目のエンジニアにジョインしてもらいながらついに2018年にManageboardをリリースすることができました。

Manageboardにはどのような特徴がありますか?

1. 会計データ中心のロジック Manageboardはというあらゆるビジネス活動の最小単位を表現する「仕訳」を大量に扱い、様々な角度で分析し、経営を表現することができるこれまでにないプロダクトになっています。 この大量の仕訳データを取り扱うエンジンのおかげでこれまでは高度な会計知識がないと実現が難しかった計画PL、計画BS、計画CFの連動も自動化できたり、様々な多軸分析が可能となっています。 2. 会計システムとの連携 Manageboardはクラウド会計とAPI連携によって会計データの取り込みを自動化できます。会計データには仕訳や勘定科目、補助科目、部門など数多くのデータがあり、連携に手間がかかるのですが、Manageboardであればクラウド会計との連携が自動化できることでこれらの手間をショートカットすることができます。 3.柔軟なレポーティング Manageboardにはカスタムレポートというレポートを自由にカスタマイズできる機能があります。 このカスタムレポートを使えば、経営における様々な局面で必要になるレポートをManageboard内の様々な経営データベース(会計データ、非財務データ)から分析に必要な情報を抽出・加工してみやすいレポートに仕上げることができます。

ナレッジラボの今後の展望を教えてください!

Manageboardで提供できる価値を磨き、体験をさらに高めていくことで、成長企業様の経営管理におけるスタンダードにして行きたいと考えています。 経営管理はまだまだアナログな世界であり、【これから大きなDXの波がくる領域】となっています。 その大きなマーケットに対してナレッジラボとして様々なプロダクトを開発・提供することで、成長企業様にこれまでできなかったような経営管理の体験を届けて行きたいです。 ナレッジラボは【他社にない強み】として「プロダクト開発だけでなく、コンサルティングを掛け合わせることで提供できる横断的な顧客支援力」があります。 プロダクト開発×コンサルティングによって成長企業様の経営管理のスタンダードを作ることが当社が目指す世界観になります。 このような経営のDXに共感していただける方とぜひ一緒に働きたいと思っています!

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