株式会社FUTUREWOODS

ITで企業の営業やマーケティングをサポートする事業を展開し、急成長を続けている株式会社FUTUREWOODS。同社は2015年9月に設立された。

代表取締役の小浜勇人氏は1964年生まれ。大学卒業後に株式会社リクルートに入社。通信系の新規サービス事業の立ち上げに技術サイドから携わった後、ITシステム統括部門で様々なネット系サービスの立ち上げを推進。その後、ブライダル事業（ゼクシィ）や進学事業（受験サプリ）の事業責任者として企画・運営を手がけてきたキャリアの持ち主。設立の経緯について小浜氏は次のように語る。

「私はかねてから50歳までに起業したいと考えており、49歳の時にリクルートを退職しました。会社を起ち上げて何をしようかと考えた時、やはり今までの経験を活かせるものがいいと思い、これまで自分が経験してきた、情報システムと商品企画をかけ合わせた事業に取り組むことにしたのです。その中でも営業は面白そうだと思い、ITで営業の課題を解決する事業を始めました」。

現在同社は、新規見込み法人顧客獲得サービス「FutureSearch（フューチャーサーチ）事業」とデータ解析サービス「データサイエンス事業」の二つの事業を柱として展開している。

「もともと当社が基軸にしていたのはエンタープライズ向けのデータサイエンス事業です。営業・マーケティング領域で、お客様のデータを受託でお預かりして、そのデータからご要望に応じて予測モデルを作ったり、アルゴリズムを開発して画像解析や自然言語認識を行ったりしていました。このデータ解析サービスを、中小企業に対してパッケージで価格も抑えたカタチで提供できないかと考えて開発したのが『FutureSearch』です。2016年の終わり頃から開発を開始して2017年10月からサービスを開始しました」。（小浜氏）

『FutureSearch』は、新規見込み法人顧客を獲得するためのWebサービスだ。AIを駆使した「法人見込顧客サーチエンジン」と、企業に自動的にアプローチする「コンタクトエンジン」という二つの機能を搭載。キーワードと絞り込み条件を入力することで、アプローチしたい法人の業務内容・エリア・規模などの情報を集めた法人リストが作成でき、それら企業への問い合わせまでワンストップで行える。

「これまで累計約1000社のお客様にご利用いただきました。月額利用料金をいただくサブスクリプションサービスとしており、中小企業を中心に、広告、IT、コンサルティング、メディアなど、お客様の業種は様々です。コロナの影響でオンライン営業が注目されていることもあり、おかげさまで利用者は増加しています」。（小浜氏）

2015年の設立以来、毎年2倍以上のペースで売上高を拡大し、右肩上がりの成長を続けているFUTUREWOODS。現在は代表の小浜氏をはじめ、社員5名、アルバイト約5名、業務委託約7名、「FutureSearch」運用スタッフ約70名という体制で事業を推進している。

「FutureSearch」の開発は、入社4年目のWebエンジニア（29歳）が中心となり、協力会社も使いながら、フロントエンドの画面作成やバックエンドの課金・運用システム開発、データベース設計などを進めている。一方、データサイエンス事業は、受託プロジェクトの内容や規模に応じて、統計・解析を得意とする業務委託スタッフを中心とした体制を作って取り組むスタイル。

同社でエンジニアとして働く魅力は、会社の成長を支える自社Webサービスの開発にチャレンジできることだ。小浜氏は次のように語る。

「今、特に必要なのが『FutureSearch』の開発・運用を担当するエンジニアです。自社サービスなのでお客様からの『こんな機能を加えて欲しい』といった生の声を聞きながら、コストバランスも考えながら開発に携わることができます。また当社では社員一人ひとりに大きな裁量を与えていますから、自分でどんどん企画・提案しながらサービスを作り上げていく醍醐味があります」。

大手企業からの受託で進めている「データサイエンス事業」と、ストックビジネスである「FutureSearch事業」をバランス良く展開し、財務基盤も安定しているので、安心して開発に専念できるのも魅力の一つだ。

今後、エンジニアを増員して開発・運用体制を強化し、『FutureSearch』の機能やサービスの拡大を進めていきたい考え。そして、データサイエンス事業も引き続き推進し、ITによる営業・マーケティング支援の分野で確固たる地位の確立を目指す。

「『FutureSearch』をプラットフォームとして強化し、営業・マーケティングをサポートするWebサービスの領域ではナンバーワンになりたいですね。それに向けて、機能拡充と対象のサービス範囲の拡大に力を入れて取り組んでいきます。また、データサイエンス事業においては、今後もお客様のデータ解析をお手伝いしていきながら、新しいエンタープライズ向けサービスの開発へとつなげていきたいですね。例えばデータ解析や分析を推進する人材を育成するエデュケーション支援などを考えています」。（小浜氏）

FUTUREWOODSの本社オフィスは、東京都文京区のオフィスビル内にある。都営地下鉄「白山駅」から徒歩3分、東京メトロ南北線「本駒込駅」から徒歩5分と、複数駅から徒歩圏内で、通勤などにも便利なロケーション。社員3名の年齢は20代後半～30代前半で、若手が中心となって活躍している。企業カルチャーについて小浜氏は次のように語る。

「働き方や仕事の進め方は社員一人ひとりの自主性に任せていて、自由な雰囲気ですね。今はコロナの影響もあって、リモートワークをするか出社するかも、本人の意向に任せています。そしてまだ規模が小さいということもあり、言いたいことが言えて、手を挙げれば何でも挑戦できる環境です。新しいことにどんどんチャレンジする会社でありたいので、たとえ失敗したとしても私がとがめることはまずありません。しっかりと振り返り、次につなげればいいという考えです」。

社長と社員、社員同士がコミュニケーションを図る機会としては、全員が集まって仕事の進捗状況や今後の予定を報告し合うミーティングを週に1回行っている（リモートワーク中の社員はWeb会議システムで参加）。時間があれば、社長や社員が講師となって勉強会を行うこともある。

休日・休暇は完全週休2日制（土・日・祝）で年間休日は120日以上。残業はあっても1日1～2時間程度と少なめで、オンとオフのメリハリをつけて働くことができる環境だ。社会保険完備、退職金制度あり（勤続3年より適用）など、福利厚生も整備している。

そんな同社が求めるのは、自分で様々なことをどんどん調べながら仕事を進めていく探究心を備えた人材だ。

「当社の場合、言われたことだけを着実にやるタイプの人より、自分ならこうするといった感じで、自分でシナリオを作って仕事を進めていく方が向いていますね。私が出す指示も、例えば『お客さんからこういう声が上がってきているので、その要望に応える機能を考えて欲しい』というように、ディテールまで説明するわけではありません。そのため、自分で仮説を立てて検証し、要望を実現する機能を考えてシステムに落とし込んでいくことができる方に来ていただきたいですね」。（小浜氏）

今後、『FutureSearch』の機能を拡充し、営業・マーケティングをサポートするWebサービスの領域でナンバーワンを目指す同社。自らの手で世の中の仕組みを変えるサービスを生み出したい方、成長する会社と共に、自分もエンジニアとして成長したい方にはおすすめだ。