クリエイト・イマジネーション株式会社

システム開発会社として、横浜市中区に本社を構えるクリエイト・イマジネーション株式会社。もともと東証一部上場の開発会社でエンジニアとして研鑽を積んできた玉村社長が、エンジニアファーストとなる会社をつくりたいと2016年1月に設立されている。

『地元の大阪から横浜へ配属となった際、3年くらいで戻れるだろうと思っていました。ところが気がつけば三鷹市や小田原市、さらに本社勤務ですが海外事業の営業として上海への出張など、何十年もの間に多くの異動をしました。やりがいもあったのですが、私の要望が会社に通ることは少なかったですね』（玉村社長）

やりたいことを提案しても、なかなか思い通りにならない。そのジレンマが頂点に達したのが、海外事業での受託案件を会社が拒否したこと。海外における通信管理システムを請けようと提案したのに対し、会社はリスクが大きいと判断。今でも開発に携わりたいと語るほど魅力的だっただけに、この経験は同社の方向性に影響を与えるほどの出来事だったそうだ。
だからこそ、社員の「やりたい！」が実現できる環境を整えていきたい。
そんな環境を自らの手で作っていこうと、「社員ファースト」をコンセプトとした、クリエイト・イマジネーションを設立したのである。

クリエイト・イマジネーションは現在、SESにて開発プロジェクトに参加している。設立当初はパートナー企業様にご協力をいただきながらプロジェクトに参画をしていたが、2018年頃から自社社員の採用を開始。現在は少数精鋭体制のもと、クライアントとのパートナーシップを大切にしながら自分たちの理想を追求する働き方を実践している。

『私にとって社員は宝だと考えていますので、彼らが求めることはもちろん、少しでも違和感を感じるようになったら、すぐ私に相談するようにと言っています。クライアントあってのビジネスですが、かつての苦い経験を社員たちにさせたくないので私が直接交渉します』（玉村社長）

社員の中にはその人柄に魅力を感じ、入社した人もいる。実際にこれまで経験の浅いスキル要件のプロジェクトを志願し、その願いをかなえた社員も第一線で活躍中だ。少数精鋭の組織だからこそ自発的行動が求められるが、そのモチベーションが下がらないように会社がバックアップしてくれる。それが同社の魅力でもあるのだ。

玉村社長が同社を設立したもう一つの理由に、この会社で実現したい夢があるという。それは自社オリジナルでシステムを開発し、世の中に技術を還元していくこと。社員を募集する背景にも、同じ志をもった仲間とともに自分の夢だけでなく、社員が描く夢も、全てを実現させたい、という想いがあるという。

『詳細はお話しできませんが…近年のECでは新たなデバイスや技術により、洋服やメガネなどのバーチャル試着が可能になりました。しかし技術的にクリアできないことも多く、リアル店舗に行かなければ購入できない商品もあります。それをシステム上ですべて完結できれば、今までにない購買体験が実現できる。さらに日本国内だけではなく、海外にも広まれば、地域産業の活性化にもつながるはず。私はそんな世界を実現したいのです』（玉村社長）

玉村社長が語るこの挑戦は、かなりの想像力をもって描かれている。しかも現時点ではまだ、実現へのハードルもかなり高い。しかし、誰でもできることを無難に行うだけでは、時代に埋没してしまうかもしれない。「想像を創造する」という企業理念を掲げる会社だからこそ、夢の実現に向けた意欲は人一倍大きいのだ。

業界などに捉われることなく、幅広い開発領域に携わってきたクリエイト・イマジネーション。現在もメーカー系の業務システムから金融システムをはじめ、Web系フロントエンド言語であるHTML、JavaScriptなどやWeb系サーバーサイド言語であるJava、Python、PHP、Ruby、Cなどによる開発案件が増えている。
また、クラウドコンピューティングサービスであるAWS各種サービスに関する案件も増えている。

『経験が豊富で高いスキルをお持ちの方は、リーダー候補としてお迎えします。若手の教育を行いながらクライアントの信頼もいただくことで、当社の基盤づくりに力を発揮していただきたいと考えています。とはいえ、重視したいのは仕事への積極性です。新型コロナウィルスによる自粛期間では自宅待機となる社員もいましたが、在宅でもできる仕事があれば何でもいいのでやりたいと申し出てくれました。こうした姿勢を示した社員の想いに、私も全力で応えました』（玉村社長）

ちなみに玉村社長について話を聞くと、有言実行という声が聞こえてきた。自粛期間中に何か新しい趣味をはじめたいと取引先と話をしたところ、ウクレレを勧められたので楽器未経験ながら、3日後に購入して自主練習に取り掛かったという。些細なことかもしれないが、意を決したらすぐに行動するからこそ、社員も一緒に会社を盛り上げていこうとするのだろう。理想とする働き方とキャリアアップを実現するには、クリエイト･イマジネーションはまさにうってつけの会社だ。