株式会社イーダブリュエムファクトリー

株式会社イーダブリュエムファクトリー（EWM Factory, Ltd.）は、佐賀県佐賀市に本社を置くIT企業だ。本社と福島県南会津町、グループ会社である株式会社イーダブリュエムジャパン（東京都）の3拠点が一体となり、“ONE EWM”としてプロジェクトを進めている。

代表取締役を務める友納健一郎氏はコンピューター関連会社の出身で、故郷でもある佐賀でエンジニアを育て、地域を盛り上げていきたいという想いから、2006年8月にイーダブリュエムファクトリーを設立した。

イーダブリュエムファクトリーの主力事業は、Webインテグレーション事業だ。東京都や中央省庁、大手上場企業のニアショア開発によるWebサイトの要件定義・設計、サイト構築、さらに、顧客に合わせた運用体制や役割、サポート体制を含めた運用設計を並行して担い、リニューアル後のサイト運用をスムーズにするための様々なサービスを提供している。

また、古民家再生事業や高齢化が進んでいる農業といった社会の課題を、自社で保有する技術を駆使して解決するため、2015年にソーシャルデザイン事業部を立ち上げた。

EWMグループは、「技術とアイデアと真心で笑顔あふれる未来を創造します」というミッションを掲げている。

友納氏がコンピューター関連会社でエンジニアをしていた頃、1998年に開催された長野オリンピックの公式Webサイトを立ち上げ、プロジェクトリーダーを務めた。

Webの技術が出てきたばかりの時代、一人でスタートしたプロジェクトではあったが、最終的に日米合わせて50名以上のプロジェクトチームとなり、大成功を収めることができた。

「これからインターネットの普及が進み、Webの技術は大きく進化、発展する。この新しい技術を使って、オリンピックの感動を世界中の人に届けたい」その想いが人々を巻き込み、長野オリンピックおよび公式サイトはギネスブックレコードに認定された。この時の成功体験と想いが起業の原点となり、現在のEWMグループの企業理念にも反映されている。

イーダブリュエムファクトリーでは、首都圏の案件を中心としたニアショア開発、受託開発を行っている。イーダブリュエムジャパンと共同で企画やプロジェクト管理を行い、サイト構築、システム開発、サーバー運用、サイト運用等を手掛ける。

設立当初は3名だった従業員も、今では60名以上が在籍。「肩書等を設けないフラットさ」が特徴の組織だ。全員が自律し、管理されなくても成果を出せる。そんな“自由な風土”がイーダブリュエムファクトリーの持ち味だ。

代表の友納氏は語る。「当社は自由なだけに、手を抜こうと思えば簡単にできます。しかし、自分自身はもちろん、他のメンバーにも関心を持ち、良い緊張感を持って刺激し合い、切瑳琢磨し合って全体のパフォーマンスを上げていくことが重要だと考えています」

「プロジェクト等へのアサインがない時は、自分でやるべき仕事をつくり、定義することが求められます。そのためメンバーは、自分は何をやりたいか、何ができるか、何をやる必要があるか、どうやってチームに貢献するかを、常日頃から考えてほしいですね」

「上からの指示を待って動けばいいわけではありません。フラットな組織の中で全体視点を持ち、自身がどう動くべきか、今何をすれば全体の最適化に繋がるかを考え、自ら行動できること。ビジネスマンとしても人間としても成長していく、そんなチームが目標です」

「ITの進化により、あらゆるものが劇的なスピードで進んでいます。各個人がクリエイティビティを発揮し、意欲的かつ能動的に働ける組織でなければ、企業は成長できません。私達は提供できる技術をさらに磨き、還元できるような組織であり続けます」

「これは言い換えれば、未来を明るくすることに技術を使い、それを推進するチームです。マーケティング、PR、売上アップ、変革に繋がる“攻めのIT”ですね。Webを中心としたIT関連サービスで、ステークホルダーをワクワクさせたいと思います」

今まさに拡大期にあるイーダブリュエムファクトリーでは、エンジニアをはじめとする経験者を募集している。特に組織づくりに力を入れ、事業を横断したエンジニア組織の構築等、組織全体を通して技術力のさらなる向上を目指す。

新卒・中途を問わず未経験でエンジニア職に就くメンバーも多く、新卒入社して10年近く在籍しているメンバーもいるが、その一方で、会社全体の成長スピードを加速させるためには、若いメンバーを率いてくれる経験者の存在を非常に重要視している。

充実の福利厚生も魅力だ。一部を紹介すると、本人や家族の誕生日・記念日等に取得できる「ライフイベント休暇」、入社時に2日付与され、引っ越しや手続き等に気兼ねなく利用できる「ウェルカム休暇」、子供の行事や介護等に使える特別休暇「ライフサポートPLUS」、置き菓子サービスの利用、懇親会費補助、結婚祝い金、といった制度がある。

イーダブリュエムファクトリーが特に大切にしている価値観が四つある。一つ目は「現状維持は衰退」で、常に自分自身をアップデートし、絶えず進化していく。二つ目は「人類は進化している」。アイディアを沢山出し合い、一人ひとりの考えを大事にしながら、どんどん挑戦する。三つ目は「多様性を重んじ、それぞれの個性を尊重する」。メンバー各自の良いところ、得意なところを最大限に活かし、お互いに助け合う。最後の四つ目は、「チャレンジするフィールドであること」。失敗を恐れず、自由な発想で常に挑戦できる場であり続ける。

イーダブリュエムファクトリーには、「個」を活かし、チームや組織と共に、自身がさらに成長できる環境がある。ビジョンへの共感はもちろん、組織や事業のあり方に強く共鳴できる人材を求めている。

会社としてもまだまだ発展途上にあり、“伸びしろ”は大きい。プロダクト開発だけでなくエンジニアの組織づくりにも興味がある方にとっては、こんなにワクワクできる組織はないだろう。