株式会社ぐるぐる

株式会社ぐるぐるは、福岡市にあるゲームソフトの企画・開発会社だ。創業は2009年。これまでに数々のタイトルを手がけてきた。
「弊社では様々な会社様と良きパートナーとしてフラットな関係で意見を交わしながらニーズに応えれるように開発を進めてきました」（取締役　山下氏）
今後は完全受託案件の比率を増やしたい考えで、そのためにも早急に組織、機能の拡充を図っていく。いずれは、自分たちのタイトルを出したいという展望も持つ。

直近では『月風魔伝』の新作、『GetsuFumaDen: Undying Moon』の開発元として知られている。『月風魔伝』は、1987年にファミリーコンピューター向けに発売されたタイトル。今回、KONAMIがこの世界観を引き継いだ新しいアクションゲームとして生まれ変わらせた。そのパートナーに選んだのがぐるぐるだ。
「KONAMI様から、『月風魔伝』の日本画テイストの独特な世界を現代の技術で、新しい表現として復活させたいというお話をいただき意気投合しました。
社内には『月風魔伝』が好きなスタッフがいたこともあり、素晴らしいご縁だと思い、ご一緒させていただくことになりました」（山下氏）

「これは、キャラクターデザインも含めて企画、デザイン、3Dまで全部を弊社開発した自慢のタイトルです。KONAMIさんとはパートナーとしてフラットな関係で意見を交わしながら、少数精鋭のチームでスピーディーに開発を進めていきました」（山下氏）。
少数精鋭のフットワークの軽いチームならではのスピードで反映し、よりよいゲームにする努力を惜しまなかった。
30年余りを経て蘇った『GetsuFumaDen: Undying Moon』は、オリジナルの世界観を引き継ぎ、進化させた美しいグラフィックを中心に、高い評価を得ている。
まだ早期アクセス開始した段階であり、今後、より魅力的な体験を提供できるように進化を続けていく。

このように、3Dグラフィックを中心に高い技術力と数々の開発実績を頼り、同社への相談や引き合いは絶えない状態だ。
同社のホームページには、企画開発に携わってきたタイトルがズラリ。
ぐるぐるの名を出せる案件だけでこれだけの数があり、これ以外に黒子として関わった案件も多数ある。

昨今の急速な事業の成長/拡大となっている背景から、今後更なる発展を展望すべく志を共にする仲間を求めています。
また、現在は完全受託のほか、3Dやプログラミングなど部分的に助けを求められる案件も多く、今後は完全受託案件の比率を増やしたい考えで、そのためにも早急に組織、機能の拡充を図っていく。
いずれは、自分たちのタイトルを出したいという展望も持つ。

ホームページの実績を見てわかるように、2009年の創業以来、ぐるぐるはコンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム含めて数々のタイトルに関わってきた。多くの実績があり、常に引き合いが絶えない理由の一つが、創業社長の有働賢二氏の存在だ。有働氏は、3Dゲームのエンジニアとして、コンシューマーゲームにおける3Dの黎明期から活躍してきた。
今なお多くの人に頼りにされているという。

ぐるぐるの前身は有働氏の個人会社だ。有働氏は凄腕エンジニアとして個人で数々のタイトルに携わった後、有限会社としてぐるぐるを設立。
その後、本格的な事業拡大を目指して2009年に株式会社化した。これが現在のぐるぐるだ。
エンジニアだけでなく、デザイナー/企画/ディレクターとゲーム開発のフルラインアップの機能をそろえた。
山下氏も株式会社化して間もないタイミングでぐるぐるに参画し、中心人物として事業拡大に貢献してきた。今では約60名の規模の会社になっている。

ぐるぐるという可愛らしく印象的な社名は、プレイヤーと開発者の想いが回りまわって、その相乗効果によって「感動」が生み出されることを願ってつけたもの。
ぐるぐるは創業以来、一貫して「コンテンツを通して人を楽しませ、感動を与えたい」という想いを持ってゲーム開発に臨んできた。

前身のぐるぐる時代も含めてコンシューマーゲームの開発経験が長く、その後、ソーシャルゲームにも進出した経緯から、今でも両領域に精通。
そのプラットフォームを問わない開発力の幅広さが、同社の大きな強みになっている。

また、黎明期から手がけてきた3Dグラフィックは、常に最先端を行くチャレンジングな表現を追求してきた。
少数精鋭の小さな会社ながら、『GetsuFumaDen: Undying Moon』でKONAMIから声がけがあったように、その力量は業界で一目置かれる存在だ。

請ける仕事について、クライアント各社の期待に応えることは当然ながら、ぐるぐるなりの軸もしっかり持っている。
「ゲーム開発は2年、3年とかかります。流行りものに安易に飛びつくのではなく、2年後、3年後に出してユーザーさんが喜んでくれるように、よりおもしろい提案ができたらと思っています」と山下氏。
未来につながるものを、パートナーとして対等な立場でつくることが信条だ。
ぐるぐるからも積極的にアイデアを出し、意見を戦わせながらよりよいものをつくりあげる。

「楽しさ」を追求するぐるぐる。働く人も楽しくないといい作品はできない。
リーダーシップ発揮して活躍したい人は、チームをまとめて開発を進める機会もあれば、逆に自分のスペシャリティを高め、黙々と頑張りたい人も活躍できる。
「やれる範囲は広く、チャンスはたくさんある会社だ」山下氏は、これから入る人もこの環境を存分に活かして、自分らしく活躍してほしいと願う。

「会社の姿勢として重要視しているのは、頭をかたくしないこと。ゲームはどんどん新しいことを取り入れないといけません。過去にとらわれず、未来に向かって一緒に考えていける人に来てほしいですね。『こうしたらいい』と、思うことはどんどん言ってほしいし、もちろんその全部を実現できるわけではありませんが、その言葉を糸口にどうすればできるかと考える。そうやって一緒に長くやっていきたいです」。山下氏から、これから仲間になる人へのメッセージだ。

せっかく入るなら長く一緒に頑張りたい。一緒に素晴らしいゲームをつくり、ぐるぐるを発展させたい。そのように会社のエンジンとなって活躍してくれる人を待っている。