株式会社ユーエスエス

株式会社ユーエスエスは、45年以上にわたって高品質なシステム開発を行ってきた企業であり、二つの特化した事業領域を持つ。一つは、小売・卸売業を中心にした販売管理システムのパッケージ導入やPOSレジアプリの導入を行う流通サービス向け事業。もう一つは、銀行・クレジットカード・証券をメインにした金融業向けシステム開発事業だ。
流通サービス事業では、直接契約の下で上流から下流までのトータルサービスを提供。スピード感を持ったシステム導入とユーザーの声を聞きながらの開発、運用を進める。
金融事業は社会インフラといえるシステムに関わるだけに、ミスのない確実な開発が必要となる。
それぞれの領域でさらなる拡大を目指すためには、体制強化が必須だ。同社はチームに加わる新たな仲間を求めている。

同社の設立は1975年。現在の会長が銀行向けに汎用機のシステム開発を手掛ける会社として創業した。
46年の間にシステムや技術は進化し、金融商品の多様化やグローバル化等、金融業界の変動は大きかった。その中にあって同社は、蓄積したノウハウを活用しながら技術力を高め、顧客のニーズに則した金融システム開発を提供し続けている。長年積み上げた信頼と実績は、他社が一朝一夕では持ちえない優位性だ。

もう一方の特化領域である小売・卸売業界向けの基幹システム開発では、要件定義・設計・テスト・運用保守まで一貫したサービス提供を行う。顧客の声を直接聞き、業務を深く理解した上で提供される同社のシステムは、高い満足度を得ている。直取引を継続する顧客が90%を占め、30年以上という長い取引企業も少なくない。
いずれも、「顧客の役に立ちたい」と実直に取り組むエンジニアがマッチする。

そして中～大規模小売業向けの受託システム開発で得た業界ノウハウを活用して、2010年前後から開始したのが自社サービスの開発だ。
iPad専用POSレジシステム『NEXPO（ネクスポ）』は同社のクラウドサービスの第一弾。月額費用の安さと機能性の高さから、10年以上にわたり主力サービスとして好評を博している。
同サービスをベースに、顧客情報のデータ化や本部との情報連携機能等のカスタマイズを施して、戦略ツールとしても活用できるのが『NEXPO SI（カスタマイズ版）』。長年小売業のシステム開発に携わり、現場でエンドユーザーとコミュニケーションを取ってきた同社だからこそできる提案とサービス提供である。
他にもメガネ店専用の販売管理システムや顧客管理システム等、ニッチな市場向けに複数のオリジナルサービスを提供している。
金融業・流通業向けに特化したシステム開発でノウハウと技術力を蓄積する一方、他社の目が届きづらい市場規模の小さい業界向けに最新テクノロジーやトレンドを反映した自社サービスを展開。堅固な経営基盤と、新たなチャレンジに挑む攻めの姿勢を併せ持つ企業だ。

代表取締役 與良剛氏は「『NEXPO』は、若手社員数名とアイデアを出し合いながら1から作り上げたサービスです」と自社サービス開発当時を振り返る。
金融業と流通事業の受託開発で成長してきた同社は、2010年頃クラウドサービスの領域に挑戦しようと模索していた。
部署の立ち上げから行い「何をどこに向けて作るか」と幾度も話し合う中、却下した構想は数知れないという。ディスカッションを重ね、導き出したのは「スタッフが直感的に操作できるライトな機材を使ったPOSレジ」だ。長年小売業の課題解決に携わってきた同社ならではの企画といえる。こうして、iPadを利用して在庫管理・顧客管理・売上管理ができる小売業に強いレジアプリ『NEXPO』を生み出した。
必要な機能がしっかりと搭載されていて操作しやすい上に、月額980円から利用できる『NEXPO』は「こんなレジを探していた」と喜ばれ、小売業で導入が進んだ。
同社は『NEXPO』の成功で「オンリーワンのものを作り、我々にしかできないことをやっていこう」との思いを強めていく。

続いて『NEXPO』の基本機能に加えて、顧客の要望する機能をヒアリングして盛り込む『NEXPO SI（カスタマイズ版）』をリリース。
さらに、小売業向け分析システム『分析eye』、顧客管理特化型iPad POSレジ『アスのレジ』、メガネ店専門のiPad POSレジ『メガネのレジ』と、立て続けに自社開発のクラウドサービスをリリースしていく。
ニッチな領域で徹底したエンドユーザー志向を貫く開発は同社ならでは。他社と比較されないポジションを築いた。

與良氏は「こうしたチャレンジが可能だったのは、安定した金融事業があるからこそ。当社にとって祖業といえる領域で、こちらも大きな役割を持つ大事な事業です」と話す。
金融事業では、銀行はメガバンクを中心とした情報系・勘定系・市場系・グローバルシステムにおけるシステム構築、保守運用メンテナンスを実施。またクレジットカードシステムにおける設計・開発や大手証券会社のシステム開発、ネット専業証券会社創成期からの幅広いビジネス支援等、実績を挙げるには枚挙にいとまがない。
スピード感が必要とされる流通サービス事業と比較して、金融業ではじっくりと腰を据えた確実な開発が求められる。
「大規模な案件では、SIerをはじめ他社の人員と関わりながら開発を進めます。バグのない設計・開発のためには、多くの人々とスムーズなコミュニケーションを取ることが必要。その点当社のエンジニアは金融業務の知識に精通している上に、コミュニケーション能力に長けていると名指しでお褒めの言葉をいただくことが多いです」と與良氏は話す。自社のエンジニアへ寄せる自信と信頼が見える。

社員のタイプについて尋ねると、「真面目でコツコツ型。トラブルが生じても諦めず、絶対に逃げないでやり切る。皆がそんな覚悟を持って業務に取り組んでいます」との答えが返ってきた。
エンドユーザーに近いため、自分達がやらねば誰がやるのだという意識を持っている。
與良氏は、「当社の費用は決して安くありません。しかし高いと思わせない価値を提供している自負があります。今後も顧客、ひいては社会から必要とされる永続企業を目指します。日本一のものを作り、競争のない市場で展開して利益を出していけば充分可能だと考えています」と力強く展望を語った。

困っている人を放っておけない面倒見の良さは、顧客はもちろんのこと社内の人間にも発揮される。
中途入社の社員は「他社だと何か聞きたい時に忙しそうだから後にしようとか空気を読むことがあると思うのですが、当社には全くありません。分からないことがあればすぐに聞ける雰囲気で、実際誰でも即座に対応してくれます。困っている人を助けようという精神が根付いていますね」と話す。
代表をはじめとした役員との垣根も低く、構えずに何でも相談できるという。
代表の執務室はあるものの、そこから出て同じフロアにデスクを構えていることからも距離の近さがうかがえる。
社員による「委員会活動」が活発なのも同社らしい。社内改革、衛生、親睦等を目的にした活動を行い、主体的により良い職場環境をつくろうという取り組みだ。業務上では関わりがなくとも、委員会を通じて交流や情報交換を行う社員は少なくない。

働き方の面では、特定の条件を満たした正社員はリモートワークが可能。出社時のフランクな雰囲気そのままに、チャットやメールでもコミュニケーションが活発に取られている。
「一人暮らしの若手社員だと、一日中誰とも喋らないという状況も起こります。そのため、ランダムにチームを組み1回につき30分ほど仕事以外のフリートークを行う時間を業務時間内に設けました」という。社員のケアに細やかに配慮する様子が伝わる。

最後に與良氏からGreenユーザーへのメッセージを紹介しよう。
「言われたことをそのままやるのではなく、自分で何かを変えたいという人、事業をやりたいという人、組織って何だろうと興味を持っている人に是非来てもらいたいです。一緒にチャレンジしたいと感じた方は是非話を聞きにきてください」
独自の事業展開で他社と比較されないオンリーワンの存在感を放つユーエスエス。埋もれないキャリアを得たいエンジニアにお勧めの企業だ。