株式会社リアルメイド

「世界の商品を現地プライスのまま日本に提供できるプラットフォーム」を目指し、海外のサプリメントや食品・化粧品等のクロスボーダービジネスを展開している株式会社リアルメイド。大手オンラインモールの店舗で海外の高品質なサプリメントや健康食品、雑貨、コスメ等を販売し、急速に売上を拡大しているグローバルベンチャーだ。会社設立までの経緯について、執行取締役 川口留美加氏は次のように語る。

「当社の代表は1986年にアメリカのビバリーヒルズでナチュラルフーズ専門店をオープンしました。このショップは品質の高いサプリメントを揃えていると口コミで評判となり、ハリウッドセレブも来店する人気店となったのです。その後、1990年頃から他社に先駆けて、日本でアメリカのサプリメント販売をスタートしました。そして楽天市場での店舗開設に伴って、ロサンゼルスに本社を置くプレミアムフーズ社の窓口業務を担う会社として2005年に設立したのが当社です。今は日本のお客様からのオーダーに対して、アメリカの物流拠点から直接商品をお届けする事業を手掛けています。」

現在同社は、楽天市場、Yahoo! ショッピング、Amazon.co.jp等のオンラインモールで12店舗を運営している。

■Natural Harmony
2000年に開設。アメリカの有名ブランド商品を中心に、サプリメントや自然食品、ボディケア用品、美容用品等5,000点以上を販売。＜店舗＞楽天市場、Yahoo! ショッピング、Amazon.co.jp

■SPEED BODY
2002年に開設。毎日の健康とフィットネスの向上に焦点を当て、アメリカのサプリメントをはじめとする商品を販売。＜店舗＞本店（自社サイト）、楽天市場、Yahoo! ショッピング、Amazon.co.jp、au PAY マーケット

■PROTEIN USA
アメリカの高品質なプロテインを中心に、ボディメイクのためのサプリメントや栄養食品等を販売。＜店舗＞楽天市場、Yahoo! ショッピング

■California Life
自然食品、日用品、人気ブランドを中心に、カリフォルニア州ロサンゼルスの生活を楽しめる商品を販売。＜店舗＞楽天市場

■Women's Fitness
女性向けフィットネス用品専門サイト。アメリカのフィットネス用品をはじめ、サプリメント、ボディケア用品、美容用品等を販売。＜店舗＞Yahoo! ショッピング

いずれの店舗も売上は好調で、大手オンラインモールのビューティ・ヘルスケア部門やスポーツ部門での売上シェアはトップクラス。年商も年々上昇を続けており、現在は50億円に達している。

現在、リアルメイドは約20名体制。「制作部門」「システム部門」「仕入れ部門」「販売促進部門」「受注・カスタマー部門」の5つの部門で、各メンバーが業務に取り組んでいる。

同社の魅力は、社員一人ひとりが主体となって仕事ができて、様々な業務を経験しながらスキルアップできることだ。

「当社は少数精鋭体制です。そして社員一人ひとりが大きな裁量を持って、会社により利益を出すためには何をすればいいかを自分で考えて、意見を出し合いながら仕事を進めています。そのため、考えたことをどんどん口に出して実行していきたい方にはぴったりです。また、大手では決められた役割しかできませんが、当社では意欲次第で様々な経験を積んで速いスピードでスキルアップできます。実際、販売促進部門のマネージングを行いながら人事も担当している社員、システムエンジニアとして活躍しながら法務の業務も行っている社員、販売マネージャーを務めているがWebデザインもできる社員等、全員がマルチプレーヤーとして活躍しています。自分の3年後、5年後を考えて、様々な引き出しを持ちたい方には非常に良い環境です。ただし教えてもらうのを待っているのではなく、自ら時間を作って学ぶ姿勢は必要です」（川口氏）。

海外とやり取りする機会も多いので、英語力を磨きたい方、英語力を活かして活躍したい方にも魅力的だ。そんな同社が求める人材について、川口氏は次のように語る。

「当社では、日々その時最善だと思うやり方で仕事に取り組んでいます。そのため、昨日の戦い方と今日の戦い方が変わるのは当たり前ということを受け入れられる方がマッチします。そして、どんどん意見を出す方に来ていただきたいですね。大げさな提案をする必要はありません。何か違う気がする、くらいでいいのです。例えば、ある社員はよりサイトの認知度をアップする方法についてディスカッションしていた時に『SEO対策をやった方がいいと思いますが、今はやれる人がいなくて……』という意見を出しました。それを受けて、私達はアウトソーシングでSEOを行うことにしたのです。変化を柔軟に受け入れて、積極的に発言する人が活躍できる会社です。」

現在、リアルメイドでは20代～30代前半の若手社員が中心となって活躍している。平均年齢は約27歳。オフィスは北海道札幌市のオフィスビル内にある。JR『札幌駅』から徒歩約5分と、通勤等にも便利なロケーション。同社の企業カルチャーについて川口氏は次のように語る。

「フラットで20代の若手社員も社長や役員と普通に話すことができます。社員同士は仲がいいですね。みんなが一つの部屋で働いているので、例えば競合会社がこんな戦略を打ち出したので、こんな対抗策を打ち出したいといったことがあれば、振り返って関連するメンバーに話し掛けて、ミーティングが始まる感じです。そんな風に、社員同士が顔と顔を付き合わせ、日々コミュニケーションしながら仕事を進めているので、これからもリモートワークを取り入れる考えはありません。」

オンとオフのメリハリを付けて働ける環境を整えているのも同社の特徴の一つ。完全週休2日制（土・日、祝日休み）で、年間休日は131日。残業は月20時間以下と少なめで、有給休暇の取得も推奨しており、プライベートも大切にしながら仕事に取り組むことができる。

「就業時間は9時から18時までと決まっていますが、好きな時間に昼休みを取って、好きな時間に帰ることができます。例えば前日やや遅くまで仕事をしたから、翌日は早めに帰るといったことも可能です。また、年に1回は有給休暇5日と前後の土日を組み合わせて9日間の長期休暇取得を推奨しています。取得する時期は1年のうちいつでも良く、メンバー同士で調整しながら長期休暇を取ってリフレッシュしています」（川口氏）。

今後のビジョンとしては、Webデザイナー・コーダー、EC店舗運営担当者、デジタルマーケティング担当者等、各部門の体制を強化し、取り扱う商品の種類と数をさらに増やしていきたい考えだ。

「社会にとってより必要なものを提供できるように、商材をさらに充実させていきたいですね。特に医療に関する商品を増やしていきたいと考えています。また、お客様がより安心して購入していただけるように、商品の製造方法等、さらに詳しい情報発信をしていきます。そのためにも当社のようなベンチャーで思い切りトライしたい方に是非来ていただきたいと考えています。そして、何でもいいので、私達をびっくりさせてくれるような提案や発言をしてほしいですね。異業種からのチャレンジも歓迎します。異業種だったからこそできる提案もあるはずです。どんどんアイデアを出しながら、当社の未来を一緒につくり上げていく方をお待ちしています」（川口氏）。