株式会社iCONNECT

株式会社iCONNECTは、大手企業の情報システム部門等においてIT関連・経理・総務といった社内業務の支援・代行を行う。それだけに留まらず、業務の可視化やIT運用改善コンサルティング、システム設計・構築・保守まで手掛けるのが特徴だ。「+α」の提案力で、顧客の業務効率改善と利益向上に貢献する。
また主力サービスに注力すると共に、2021年より新規事業としてMAツールの導入支援を開始。現状のサービスメニューはツール導入のみだが、マーケティングにまつわるコンサルティングから導入後の保守まで可能なトータルサポート体制の確立を目指す。
新たな成長局面を迎える同社は、会社と共に成長しようと望む意欲ある人材を求める。

代表取締役の齋藤陽介氏は中学生の頃からITエンジニアを志し、その後も迷うことなくその道を進んできた人物だ。中学生の頃は、1992年に発売されたOS搭載のPCを操作し、高校では商業高校に進みPC関連の授業に没頭した。ITエンジニア育成の専門学校を卒業した後は、受託開発会社に就職してプログラミング技術を磨く。その後フリーランスに転じて経験を積み、エンジニアとしての自信を深めていった。

10年以上様々なプロジェクトに関わる中で齋藤氏は、「ITに関して困っているエンドユーザーは多いと実感しました。ITの力を使って課題を解決したい、サポートしたいという思いを抱くように。起業という考えが湧き上がったちょうどその頃、長く一緒にやっていた顧客企業から会社組織として保守をやってもらえないかとオファーがあり、いいタイミングだと当社を立ち上げました」と会社設立のいきさつを話す。その顧客企業こそ、今も同社と深い結び付きが続く大手ゲーム会社だ。
情報システム部が管轄する100に及ぶシステムの保守を担当する他、同部門と総務部門の事務的業務の代行・支援もチームで行っていました。
顧客に寄り添い、「もっと良くする方法はないか」と何ができるかを常に考える同社は高い評価を得て、新たにEC事業部門のプロジェクトもスタートした。2015年の設立から10期にわたり経営基盤を固めてきた同社は、満を持して次なる拡大フェーズへと突入する。

齋藤氏に同社ならではの強みと今後の展望について話を聞いた。
「依頼をやり遂げるのは当然のこと。当社の社員は、常に何かプラスできないか、お客様の役に立てないかを考えて行動します。全員がお客様に寄り添う考え方を持っていることが当社の強みです」
例えば、現在の主力サービスである業務支援・代行サービス。一般的にはその名の通り、顧客企業の実業務を代行するものだ。しかし同社では、業務内容を可視化して業務報告書としてアウトプットするというオプションを用意している。その上で業務課題や問題点を分析した対策方針を検討し、対策方針を基に業務改善を計画・実施。業務の安定稼働に努めた上で、可視化・分析・改善を行うPDCAサイクルで顧客の業務効率化と利益向上に貢献する。
「今後は分析フェーズのITコンサルティングに力を入れていく計画です。改善フェーズにおいてはシステム開発を提案することもあり、その場合には導入支援や導入後の保守についても柔軟に対応します。実業務を行うスタッフと共に業務改善を進めるヒアリング担当者、システム開発・導入・保守担当者等がチームとして現場に入り、継続的にお客様の業務支援を行います」（齋藤氏）。
チームによる業務支体制を強化することで、現状の顧客以外への展開も目指す。

同時並行で体制強化を図っているのが、MAツールの導入支援サービスだ。
「業務代行事業を手掛ける中で、業務改善を求める声が多いと実感しました。またMAツールを改善策の一つとして導入しているものの、使いこなせていない実情も目の当たりにしました。この領域を支援できないものか？と考えたのが、新規事業立ち上げのきっかけです」と齋藤氏は話す。
現在は、要件に合わせて二つのMAツールから選定するスタイル。今後は対応ツールのラインナップを増やすと共に、マーケティングに関する戦略立案部分も担っていきたいという。
「マーケティングの知識やコンサルティングに長けた人材がいれば、ツール導入のみならずさらに踏み込んだ提案ができます。マーケター経験を持つ人は大いに活躍してもらえるでしょう。もし実務経験に自信がなかったとしても、新しい挑戦に抵抗を持たない意欲的な方ならば大歓迎です」と齋藤氏。
拡大フェーズを迎えた同社は「顧客に寄り添う」という観点で、対応領域を広げたいと考える。コンサルティングや開発、保守運用と様々なポジションで活躍の場が広がる。

齋藤氏は「当社で働く醍醐味は幅広い経験が積めること。開発をやりたい、コンサルティングをやりたいとピンポイントで志すより、様々な経験を積んで幅広い知識を身に付けていってもらいたいです。そうすることで、お客様へ積極的に提案できる人材になってほしいと思っています」と話す。
そのための学びには投資を惜しまない考えだ。実際に、クラウド型ビジネスアプリケーションへの関心が高い社員の要望を受けて製品を購入し、見識を深めている。
「社員からのこういうツールを使ってみたい、触ってみたいという要望に応えます。お客様に提案するためにはまずこちらで試すことが大事なので」と言う。
研修に関しても同様で、業務に必要なため簿記を学びたいと申し出た社員に対して会計スクールの受講費や書籍購入費用を負担して支援した。
失礼ながら会社規模に対して、教育支援が手厚い印象を受けた。そのことを率直に告げると「予算はかかりますが、個人の成長が会社の成長に繋がると考えているため必要な投資です」と迷いのない答えが返ってきた。
齋藤氏の考えが浸透しており、社員の学びへの意欲は高い。自発的なスキルトランスファーや勉強会も活発に開催されている。
指示を出すのではなく、社員には自分達で考えて動いてもらいたいというのが齋藤氏の望みだ。そのため、ルールで縛らず自由に動ける風土を心掛ける。提案に対して極力「No」を言わない姿勢もその表れなのだ。

働き方はリモートワークが主で、様々なオンラインツールを活用してコミュニケーションを図っている。ある社員によれば、オンラインだと意識せずまるで隣の席の人に話し掛けるような感覚で会話ができるという。誰もが気兼ねなく意見を言い合えるのは、心理的安全性が高い環境である証だ。
仕事上の相談ばかりでなく、趣味の話題等、気軽な雑談も交わされる。
齋藤氏の趣味はゲームで、RPGが特に好きだと話す。「スマホゲームが出たばかりの頃は、自作の攻略ツールや攻略サイトを作っていました。顧客が大手ゲーム会社だということもあってか、社内にゲーム好きは多いですね」と齋藤氏。その傍らで、「自分はゲームやらないですけど」と別の社員が声を上げる。笑い声が起こり、実に和やかだ。

「サイトの情報だけでは伝わりきらない情報もあると思います。応募ではなく、ひとまず話だけでも聞いてみたいということならば、説明の場を設けます。まずは気軽にコンタクトしてください」と齋藤氏は呼び掛ける。
拡大フェーズのコアメンバーとして、会社と自身の成長を目指したい。そんな意欲を持つ人物にお勧めする企業だ。