株式会社AppBASE

ゲーム業界でキャリアを築くのに最適な会社がある。ゲーム業界に特化してエンジニアやクリエイターを現場に送り出している株式会社AppBASEだ。

エンジニアやクリエイターの中には、ゲーム業界に憧れを抱いて、好きを仕事にしたいと願っている人材も少なくない。しかし、その一方で、ゲームの世界はリリースしないと売れるか分からないリスクも大きい業界。そのため、長年にわたって業界特有の働き方が標準となっている。

「ゲームを好きな人達が、ゲーム作りに憧れて業界に入ってきますが、業界に特有の事情もあって、夢破れて業界を去っていく人材も少なくありません。AppBASEは、ゲーム作りを仕事にしたい人が、その夢を叶えられる会社を目指しています」（代表取締役・五十部泰樹氏）。

ゲーム業界でキャリアを築くには、いくつかの壁を乗り越える必要がある。まず、大手ゲーム会社の現場においそれと入れない。小さなゲーム会社に入社しても、大手ゲーム会社の現場にステップアップできる機会は少ない。AppBASEなら業務委託で様々な現場にエンジニア・クリエイターを送り出しているから、大手ゲーム会社の現場で働くチャンスがある。

「ゲーム業界に限らずSESで働くには会社選びが重要です。スキルアップができない会社に入ると、40代を迎えたらキャリア形成が難しくなり、エンジニア・クリエイターとしての消費期限が切れてしまいます。SESで色んな現場を経験しながらスキルを磨き、ステップアップするには、エンジニア・クリエイターが望む現場で働ける環境が大切です」（五十部氏）。

AppBASEなら大手ゲーム会社の現場で働くメンバーが多数在籍しており、現場を選ぶ際には会社がエンジニア・クリエイターの希望をヒアリングして、その願いを実現できる現場を探してアサインしてくれる。

「成長できるゲーム開発現場でスキルを磨いて、希望するゲーム会社に移籍してほしいと考えています。当社は引き抜きOKにしています。どんどん当社を卒業して大手ゲーム会社へステップアップ転職してほしいです。当社は小さな会社ですから、給料が上がりすぎると養えません、だから、遠慮なくステップアップ転職してほしいとメンバーには伝えています」（五十部氏）。

もう一つ、ゲーム業界でキャリアを築くのに大きな壁がある。スマホ向けゲームとコンシューマ向けゲームの違いだ。

「ゲームエンジニア、ゲームクリエイターの大半は、コンシューマ機、いわゆる家庭用ゲーム機のゲーム開発に携わりたい人です。それぞれ憧れのゲームがあって、いつかはその会社、そのタイトルの開発に参加したいと考えるものです。ただ、コンシューマ向けのゲーム開発は高いスキルを求められる上、コネクションがないと開発に参加することが難しいです。当社は、半数の現場がコンシューマゲーム開発。当社で経験を積めば、憧れのゲーム開発現場で働くことも夢ではありません」（五十部氏）。

AppBASEでは、エンジニア・クリエイターが希望通りのキャリアを築くことができる体制作りに加えて、エンジニア・クリエイターの待遇面での改善も会社のミッションにしている。

「ゲーム業界は、残業が多くて休日出勤は当たり前。それなのに給料が安いと言われています。しかし、AppBASEでは、エンジニア・クリエイターのスキルを高く評価してもらって高単価の仕事を受注し、会社の組織を小さくしてコストを抑えて、エンジニア・クリエイターに還元しています」（マネージャー・小出善春氏）。

約10名のエンジニア・クリエイターが所属しているAppBASE。経営陣もゲーム開発の現場で働く現役のエンジニア。バックオフィスと営業のメンバーが一人もおらず、経営陣が現場で働きながら、会社を経営している。

「バックオフィスと営業がいないから会社として儲けなくても、将来へ向けての蓄えさえできれば、後は全て社員に還元できます。もう少しメンバーが増えれば、バックオフィス業務専任のスタッフも必要になるかもしれませんが、可能な限り小さな組織で運営したいと思っています。エンジニア・クリエイターへの還元を優先したいです」（五十部氏）。

他社からの引き抜きOKとしているが、給料が高く自由に働ける社風もあって、これまでまだ誰も引き抜かれたことはない。

「ゲームはリリースしないと売れるか売れないか分からないから、ゲーム会社に所属すると、高いスキルを持っていても給料を抑えられがちです。SESでスキルを買ってもらえば、一般的なエンジニアと同じ単価で契約できます。ゲーム会社としては正社員で雇用すると開発したゲームが商業的に失敗してもその先も社員を養っていかなければならないですが、業務委託でエンジニアを集めれば、売れ行きが芳しくなければ、チームを解散すれば済みます」（小出氏）。

AppBASEが、エンジニア・クリエイターを大事にするのは、メンバーが過去にゲーム制作の現場で大変な思いをしたからだ。同じような思いを若い世代のエンジニア・クリエイターに味わってもらいたくないと考えている。

「当社はゲーム制作会社としてスタートしました。最初のタイトルのリリース時に残業、休日出勤が激しく、メンバーがみんな疲弊してしまいました。その時の経験を生かして、エンジニア・クリエイターがライフワークバランスを保てるゲーム会社にしようと決意。自分達が嫌だったことを取り払い、クリエイターがそれぞれのペースで働ける会社を目指して、再び立ち上がりました」（五十部氏）。

エンジニア・クリエイターにとって、ストレスフリーの会社を作りたいと、AppBASEは考えている。そのためには、ストレスになることは徹底的に排除する姿勢だ。

「自由を尊重した働き方の会社にしたいです。エンジニア・クリエイターに楽しくないことをやらしたくないです。現場が散らばっているから社員が一堂に集まる機会が少なく、それぞれの現場の情報交換と親交を兼ねて飲み会を開いているのですが、参加したくない時もあると思います。そんな時は遠慮せずに断ってほしい。だから、飲み会に参加しなかった人には3,000円を支給しています」（小出氏）。

大変な思いをしてリリースした最初のタイトルが商業的に成功せず、ゲーム業界に特化したSESを始めたAppBASEだが、いつかまた自社タイトルのゲームを開発したいと思っているようだ。

「エンジニア・クリエイターへの還元を第一に考えながらも、無理のない範囲で資金をプールして、また自社タイトルのゲーム開発にチャレンジしたいと考えています。そのためにはメンバーが20名は必要なので、もう少しだけ組織を大きくしようと思っています。当社で働くメンバーには、キャリアアップ転職しても、会社に残って一緒にゲーム開発にチャレンジしてもOKだと伝えています。商業的な成功を狙って制作したゲームで失敗したので、今度は自分達が作りたいゲームを作ります」（五十部氏）。

ゲーム業界でエンジニア・クリエイターを目指すには、スキルアップ、ステップアップできる会社、加えてエンジニア・クリエイターの仕事を正当に評価してしっかりと売り上げを社員に還元してくれる会社、そして無理な残業を強いることもなく自由にそれぞれのスタイルで働ける会社を選ぶことが大切。そんな会社があるとすれば、株式会社AppBASEは間違いなくそのうちの一社だ。