インターワイヤード株式会社

インターワイヤード株式会社は100年の歴史を持つ電線・ケーブルの製造・販売と、1995年に立ち上げたインターネットリサーチを発展させた企業内サーベイの2つの事業を展開しており、現在は電線事業部とマーケティングリサーチ事業部に分かれている。<br /><br />一見すると全く異なる事業の様に感じるが、同社の「情報・エネルギーを通わせて、豊かさと快適さをクリエイトする」という事業コンセプトを聞くと、<br />その関連性を理解できるだろう。<br /><br />社名の“インター”とは間に介在する、“ワイヤード”とはネットワーク化する、という意味。電線もインターネットも社会の神経、血管の役目をする最も重要な情報インフラであり、ソフト、ハードの両面で社会に貢献していきたいという強い想いが込められている。

1994年に日本で初めてインターネットの商用利用がはじめられた頃、代表取締役の斉藤氏は、いち早くインターネットの有益な情報を幅広く瞬時に得られるというメリットに着目し、ネットアンケートをはじめた。<br /><br />「私は元々マーケティングやソフトウェアの専門家では無かった事が幸いしました。専門家ではなかったからこそ、設立当初から市場調査やマーケティングの専門家とがっちり組むことができ、ノウハウを早い段階から蓄積する事ができました。」代表取締役の斉藤氏は言う。<br /><br />「ネットリサーチの利点は“早くて安い”ことだが、クライアント企業様が本質的に求めていることは“その結果をどう分析して、課題を解決するか”なんです。最近ではデータだけが欲しいというよりも、調査設計から分析、報告書を一貫して請け負って欲しいというニーズが増えています。ネットリサーチというサービスが世の中で知られていなかった頃から専門家とがっちり組んでやっていた当社にはそれが出来るのです。」<br /><br />さらに同社は70万人の良質なアンケートモニターを保有しており、他企業では出来ない様な大規模できめ細かい全国調査が可能なところもネットリサーチのパイオニアである同社ならではの強みである。

全国に70万人のアンケートモニターを保有する同社ならではのサービス、『ナチュラルDIMS』は非常にユニークなサービスである。通常、リサーチの料金体系は従量制になっており、アンケートの回収数が増えるほど金額が高くなってしまう。しかし、『ナチュラルDIMS』は回収数が増えても金額が上がらない定額制なので、他サービス比、圧倒的な低コストで1万人以上のアンケートデータを集める事ができる。<br /><br />通常、アンケート回収数を増やすとコストがかかるため、事前にターゲットをなるべく絞って調査をするものである。しかし企業側が顧客層をターゲティングしたつもりだったが、調査結果を見ると実際の顧客層とずれていたという事もある。これは、顧客ニーズやライフスタイルが多様化する今、企業の想定の範囲を超えた新しい顧客層が発生したり、そもそもの顧客ニーズ自体も変化し続ける為である。<br /><br />バイアスをかけずにフラットな状態で、調査を行うことによって、新たなターゲットやビジネスチャンスを発見することができる。これは同社が長年積み上げてきたナレッジの中から導き出した分析手法であり、商品開発や新規事業開発、マーケティング戦略の策定等、企業のあらゆる部分での課題解決に貢献しているのだ。