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ペットゴー株式会社

  • 商社(卸売)・流通・小売り系
  • IT/Web・通信・インターネット系

テクノロジーの力でペットライフをハッピーに!ペットデータを活用し「ペットのQOL向上」に取り組むペットテックベンチャー

上場
自社サービス製品あり
シェアトップクラス
残業少なめ

企業について

ペットが健康で長生きできるよう、「ペットの健康寿命最大化」をミッションに掲げるペットゴー株式会社。業界でも珍しい、ペットヘルスケア分野に特化したマルチコマースを展開する企業である。

代表の黒澤弘氏は、忠犬ハチ公の故郷で知られる秋田県大館市の出身。秋田犬が沢山いる地域で小さい頃から犬と暮らし、動物と触れ合ってきたという。総合商社、コンサルティング会社を経て、2004年にペットゴーを創業した。

「創業時に考えたのが、世の中を変える力のあるEコマースビジネスでした。Eコマースとペットを掛け合わせ、テクノロジーやデータを上手く活用することで、自分達が思い描くコンセプトを実現できるビジネスを作れると思いました」(代表取締役社長・黒澤弘氏)。

創業当時はペット用品全般を扱っていたが、「しっかりとした根拠のある商品、犬猫の健康のためになる商品を提供すべき」との想いからピボットし、ペットヘルスケア分野に特化した。

現在、同社が扱っている商品カテゴリーは三つ。栄養成分の量や比率などを調節することによって、特定の疾病等に対して使用されることを意図したペットフードである「食事療法食」、ノミ・マダニ駆除薬、目薬、皮膚薬、外耳炎薬、胃腸薬等の「動物用医薬品」、サプリメント(栄養補助食)、デンタルケアなどのケア用品、総合栄養食などの「その他ペットヘルスケア商品」だ。

「大手医薬品企業等が手掛ける商品を仕入れて販売する他に、D2Cブランド『VETSOne』も展開しています。顧客情報をもとに、ニーズに合った品質の高い商品をお手頃な価格で提供しています」(黒澤氏)。

販売チャネルとしては、マルチコマース戦略をとっている。自社オンラインサイト『ペットゴー』が「本店」で、ほぼ全ての大手オンラインモールに「支店」(楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、au PAYマーケット、Qoo10)を展開している。

加えて、インターネットだけでなく、大手ホームセンターやスーパーマーケット等にも幅広く販売チャネルを拡充している。

マルチコマース展開によるUUは2020年に170万人を突破。コロナ禍でペットを飼う人が増えている状況も後押しし、同社は右肩上がりの成長を続けている。

「現在はまだ『モノ』の提供だけですが、中長期的な戦略として『サービス』の提供も進めていきたい」(黒澤氏)。

コロナ禍の前から、ペット市場は拡大を続けており、競合も多いだろう。そんな中で同社が成長を続けられているのはなぜなのか。黒澤氏は次のように断言する。

「自分達でシステムを作れるからでしょう。これまでも大手を含めて沢山のプレイヤーがいましたが、ショッピングモール側にシステム面で依存し、「仕入れて売るだけ」のところは全て撤退を余儀なくされたり買収されてしまいました。その点、当社は社内にエンジニアがいて、物流も含めた全ての業務をデジタル化できる。それが当社が成長できた一番の要因だと思っています」

同社の強みは大きく二つある。一つが170万人もの顧客データによる、ものすごい量のペットデータを持っているため、それらを活用してマーケティングを行ったり、D2Cブランド商品の提供ができること。

「大手ペットショップであっても、レジに来たお客様が誰で、どんなペットを飼っているかを未だによく分かっていません。また、多くの動物病院では、受診したペットの飼い主がその子のために普段何を購入しているかまでは分かっていない。私達はそれを全て把握しています」(黒澤氏)。

もう一つの強みが、先述の通り「全ての業務をデジタル化できること」だ。といっても同社はまだ正社員40名にも満たない規模の組織で、そのうちエンジニアの人数も10名にも満たない。まさに少数精鋭だ。

「最近、ペット業界でもDXが取り上げられますが、私達からしたら『何を今更』です。当社ではエンジニアが作ったシステムが全ての業務のベースにあり、そのシステムに基づいて皆が仕事をしている。そのため、エンジニアチームがどういうシステムを作るかで一人ひとりの業務が変わってくる。それくらい、当社ではエンジニアリングが肝。だからこそ、そこが当社でエンジニアとして働く一番の醍醐味になると思います。社内で最も重要なポジションであるが故に、活躍できる機会は多いのではないでしょうか」(黒澤氏)。

CTOの小出文彦氏も続ける。

「ペット業界はIT化が進んでいないのは間違いありません。だからこそチャレンジングでやりがいのある仕事ができる。そもそも、ワンちゃん一つとっても、大型犬と小型犬では全然違う商品が必要となるはずで、人間よりもバラエティーに富んでいる分、ITやデータといったものが刺さりやすい。それなのに、全てを『犬』と一括りにしてしまっています。そこをITの力で最適化する仕事は絶対に面白いんです」

ペットビジネスは子供向けビジネスに近いといわれるが、大きな違いがある。

「ペットについてのデータだけでなく、ペットオーナーさんの気持ちも大事なので、その両方をマーケティングしていかないといけません。また、子供は成長して話せるようになりますが、ペットはそうはいきません。だからこそデータが重要になります。そしてそれをビジネスにフル活用できるようになったのは、クラウドが出てきてから。そういう意味では時代が追い付いてきたといえますし、ビジネスがやりやすくなっています」

また、ビジネスだけでなく、ペットの命を大切にする世の中の実現を目指して、保護団体へのサポートや里親マッチングサイトとの連携も含め、ペットのQOL向上を目的とした活動も展開している。最近は、ペットショップで犬猫を買うのではなく、保護団体から犬猫を引き取る飼い主も増えており、そのような保護団体が継続的に活動できるような新サービスに関する構想も絶えない。まさにサービスの拡大・価値創出に貢献できるフェーズである。

このような先進的なビジネス展開等により、ペットヘルスケア業界にて自社のプレゼンスをますます強めており、会社の成長を牽引する新たなメンバーを絶賛募集中だ。

ペットゴーのカルチャーを形成しているのが、社内の至る所に掲示されている「10のコミットメント」だ。このコミットメントは、お客様だけでなく、同僚や、取引先を含めた全てのステークホルダーに対しての約束事。「基本的には、これをクリアした人だけが集まっている組織」と黒澤氏は話す。

<10のコミットメント>
01.誠実謙虚
02.熱意と努力
03.顧客第一
04.やり抜く力
05.当事者意識
06.大きな心
07.ゆるぎない忠誠心
08.成長に対する貪欲さ
09.問題解決への執着
10.報酬に対する責任

こうした強い「信念」ともいうべきものがあるからこそ、非常に安定感のある組織となっている。「なぜこんな人が」ということはあり得ないし、求められることをしっかりやって返す「仕事に対して真面目な人」が多いそうだ。

エンジニアとしては、Eコマースの経験があればシナジーもあり、ナレッジが効くであろう。もちろんペットを飼っていたり、動物が好きな人なら仕事を楽しめる。

「あとは、当社の事業はペットビジネスの中でもヘルスケア領域であり、あまりないジャンルです。故に新しいことに挑戦するのが好きな人だといいですね。それこそ、私がジョインした15年前はちょうどAmazonがリコメンデーションを始めた頃でしたが、当時から黒澤は人のパーソナライズのさらに先、『ペットをパーソナライズして一匹一匹のためのEコマースを作りたい』と構想していました。進みすぎじゃないかと驚いたんですが、そういう夢のある仕事ができるのはエンジニア冥利に尽きるというか、最高に楽しいですよね」(小出氏)。

加えて、社内にはエンジニア以外にも薬剤師や獣医師、公認会計士、フォークマン等あらゆる分野のプロフェッショナルがいる。そんな人達とコラボレーションしながらものづくりをするのは、間違いなく楽しい作業だろう。

「マルチコマース展開をしているので、大手プラットフォーマーとのやりとりも多く、彼らの技術アップデートにも対応していきます。当然、同時に僕らのシステムも進化させていくわけですから、『Amazonさんや楽天さんがこんなことをやってきたな』と俯瞰して見ながら、自社のシステムに落とし込んでオリジナルを作っていくのは、めちゃくちゃ面白いですよ。結果的に、イーコマースの最先端が身に付いちゃう環境です」(小出氏)。

働く環境としては、「社員の要望」を大切にしているという。「基本的に社員からの希望があれば積極的に検討して、必要なものであれば取り入れていくスタンス。本もセミナーも与えられるものではなく、いくらでも要望してほしい」と黒澤氏。ちなみに、ペット手当(対象は、哺乳類と鳥類)はもちろん、子育て支援にも力を入れているとのことで「子ども手当」も整えている。

「今後については、『ペットのQOL向上』の実現に向けて、商品だけでなく色々なサービスも充実させていきたい。飼い主さんの気持ちに寄り添いながら、「こういうものもあったんだ!」と発見する場所としてペットゴーを育てていきたい。そして、そこを牽引していくのはやはりエンジニアだと思っています」(小出氏)。

「ペット業界でテクノロジーをベースに新しい価値を提供できている会社はほとんどありません。だから、デジタルの恩恵をEコマースくらいでしか受けられていないのが業界の現状。そういった意味で、ペット業界のDXを一緒にやっていきましょう!テクノロジーでできることはもっともっとあるはずなのに、僕らもまだEコマースしかできていない。お客様にもっと多くのベネフィットを提供できるようなビジネスをこれからも作っていきたいと思っています」(黒澤氏)。

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企業情報

会社名

ペットゴー株式会社

業界

商社(卸売)・流通・小売り系 > その他商社・流通・小売系

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

企業の特徴
上場、自社サービス製品あり、シェアトップクラス、残業少なめ
資本金

2憶7974万円

売上(3年分)

201938,003,087千円

202038,133,429千円

202139,457,747千円

設立年月

2004年11月

代表者氏名

代表取締役社長 黒澤 弘

事業内容

◆テクノロジーの力で、ペットライフをハッピーに
ペットゴーは、ペットヘルスケア×デジタル(Eコマース)を事業領域としたペットテックベンチャー。

「Happy Pet Life, Happy World~ペットライフを幸せに、世の中を幸せに」をスローガンに、ペットのQOL向上を経営理念とし、ペットの健康寿命を最大化していくことを使命としています。

当社の事業内容は、ペットヘルスケア事業。テクノロジーを駆使し、ペットヘルスケアに特化したマルチコマース、サブスクコマースを展開。膨大なペットデータを蓄積し、D2Cブランド製品の企画開発に活用しています。

【D2C展開について】
トータルペットヘルスケアブランド「VETSOne(ベッツワン)」を展開。大切な家族が毎日健康で快適な暮らしを送れることを願い、健康にあわせた食事から、医薬品、サプリメント、デンタルケアまで、幅広いラインナップで顧客ニーズにあった品質の高い商品をお手頃な価格で提供しています。

【販売チャネルについて】
ペットヘルスケア商品を利用する顧客基盤の拡大を目的に自社オンラインサイトに加え、他社オンラインモール等においてもペットヘルスケア商品を販売する「マルチコマース展開」を推進しています。

【ペットデータについて】
誰が何を飼育し、どういう悩みを抱えているかを把握できるペットデータを蓄積し、D2Cブランド商品の企画開発やマーケティング等に活用しています。

【ペットテックプラットフォームについて】
仕入れから販売、物流までの複雑且つ多岐に渡る業務の大半をクラウド上で実現する高機能なペットテックプラットフォームを自社で開発・運用しています。主な機能は以下となります。

・マルチコマース機能
複数のコマースに跨る各種データをリアルタイムで一元管理し、受注、発注、商品データの更新、販売価格の設定、在庫調整等を自動化しています

・プライベートDMP機能
ペットデータを含めマルチコマース機能で収集された複数のコマースに跨る各種データを一元管理し、マーケティングに活用しています

・クラウドWMS機能
リアルタイムでデータ連携を行い、複数拠点の入出荷データや在庫データをクラウド上で一元管理し、物流の業務効率化、最短翌日到着の発送スピード等を実現しています。

株式公開(証券取引所)

東証グロース

主要取引先

一般消費者

従業員数

54人

平均年齢

38歳

本社住所

〒164‒0012 東京都中野区本町1‒32‒2 ハーモニータワー12F

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