株式会社ビジネスエージェント

株式会社ビジネスエージェントは、WEB/AI事業や、サービスづくりのためのコンサルテーションを行っている会社だ。SNSサービス、ポイントサービス、求人サービス、ラーニングメディアサービス等、これまで数多くのWEBやアプリサービスづくりのコンサルティングを手掛けてきた。設立は2006年7月で、東京・築地に本社、大阪市西区西本町に大阪クリエイティブセンターを置く。

サービスの特長は、「自然に流入が増える」サイトづくりだ。担当したサイトのほとんどが年率130%以上の成長を示し、顕著な例では広告なしで、5年間で4倍以上にアクセス数が増加した例もある。

ビジネスエージェントは広告を否定するわけではないが、主眼に置くのはターゲットに対して商品・サービスの魅力がいかに「自然に伝わっていくか」。そのため、SEOだけでなく直接流入や関連サイト間での流入導線をいかに設計すべきか含めて提案することが、ごく自然な流れになっている。

取引先は、大手上場企業やその関連企業が多い。近年は医薬・医療サービス企業との取り組みが増えてきている。重点クライントに定期的にデータを提供しながらリードを獲得する営業スタイルで、少人数でもインサイドセールスから高い受注率を達成。売上高は7年連続で右肩上がりに伸びており、2020年度はコロナ禍でやや数字は落ちたものの、2021年度は過去最高の売上高を見込んでいる。

代表取締役を務める倉澤重憲氏は、大学を卒業後、大手コンサルタント会社に入社。入社3年で営業拠点のトップに上り詰め、入社5年で退職し、マーケティングリサーチの会社に転職。ネット創生期のSNS事業の立ち上げに従事した後、営業全体の責任者として数多くの大手企業との新しい取り組みにチャレンジしてきた。

守秘義務もあり取引企業や内容には深く触れられないが、誰もが名を知っている上場企業、優良企業と共に多数のプロジェクトを手掛けてきたビジネスエージェント。豊富な経験・知見は、メンバーの成長にも役立てられている。

ビジネスエージェントでは、単に制作やプログラム開発を受託するのではなく、事業サービスづくりのコンサルティング、SEO診断等の独特の技術を基に、クライントのパートナーとしてWEBサービスづくりを行っている。また、受託開発による共通の要望から生まれたSaaSの開発・提供もスタートし、この分野をさらに発展させる人材を求めている。

SEO診断&コンサルテーションでは、クローラー技術に端を発したSEO診断を中心に、改善ポイントとその実現レベルを可視化し、改善提案を行う。WEB制作&システム開発では、SEO技術を中心に「自然に流入が増えていく」UI/UX設計に磨きをかけていく。

業界内での認知度やブランド形成といった点では、ビジネスエージェントはまだ発展途上の段階にある。しかし事業面、人材面、技術面には大きな強みがある。

事業面では業界平均の営業利益率が2%程度といわれる中、2021年度は一部上場企業の水準を上回る営業利益率を達成。人材面では大手広告代理店や大手流通企業の経営企画出身者を含めて、真の意味でのマーケティング実務に携わってきた社員が全体の半数を占める。

技術面では検索エンジンの開発技術に関わってきた知見から、SEO対策はもちろんAIに関しても一定のノウハウを確立。アクセス分析や独自のプログラム開発には、マーケティング実務ノウハウや、SEOやAIの技術的な知見が活かされている。

ビジネスエージェントは2022年に16期目を迎え、事業拡大と共に、企業として新しいフェーズに向かっている。2020年度には明確にユニコーン企業を目指さない、ゼブラ企業を経営の根幹に据えることを決めた。事業推進と上場・資本獲得の色合いが強いユニコーン企業を目指す会社運営では、じっくり人材を育てながら長期的な視点での事業運営が難しいと判断したからだ。

事業成長への道筋は、クライアントの業界再編（主にヘルスケア業界）と、技術ニーズの流れに合わせたカタチで進めていく。具体的には、これらの動向を受託開発のあり方や補完サービス、新規サービスへ反映していく。

2022年1月時点の従業員数は15名で、平均年齢は41.2歳。男女比は男性53.3%、女性46.7%で、新卒・中途の割合は新卒1名、中途14名。離職率は極めて低く、ここ5年を平均すると年1名以下だ。

組織体制は三つのビジネスユニットと二つのユニット（営業と経営支援）で、組織階層は大まかにスタッフ、リーダー、マネジメントエグゼクティブの3階層となっている。ただし実際の業務はほぼプロジェクトベースで行っているため、階層を意識することは少ない。

2021年度の平均残業時間は月間20時間程度だった。月により変動するが、これは上場企業とほぼ同程度だ。時間生産性に厳しい基準を持っており、ムダな時間は極力つくらないし、そもそも“つくれない”。

ビジネスエージェントは、従業員に合わせて勤務体系を柔軟に変えてきた。例えば家庭の事情で週2回、14時からしか働けないという人が出たら、コアタイムを設定して14時から働けるようにした。組織を個人に合わせる発想で運営してきたため、コロナ禍における全社のテレワークも違和感なく進められた。

フレックス制度とテレワークを併用し、オフィスへの出勤は平均して月に1.5回程度。テレワーク環境の整備に対する補助も行っている（例：自宅と会社のPC2台体制、通信機器やテレワーク備品類の支給等）。

今回の採用では、WEBサイトや自社システム開発の実務経験を持つ、即戦力のサーバサイドエンジニアを想定している。求める人物像は、開発の中心となって自分自身の力を試してみたい意欲があり、かつ、新しい取り組みや成長に意欲的な人材だ。

プロジェクトでは設計段階から携わることも多い。そのため自分のアイデアや意見が採用される機会も多く、設計図通りにつくるだけの仕事にはない達成感を感じることができるだろう。「つくって終わり」ではなく、エンジニアサイドから顧客に継続的に提案していけるのも魅力だ。また、結果を出した人には評価がすぐに反映されるため、能力のある人には見合った成果を得ることができる。