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株式会社レイウッドシステムズ

  • IT/Web・通信・インターネット系

一人のERPコンサルが最上流から運用まで一貫して対応する"IT業界のコンシェルジュ"

企業について

グローバル企業に導入されているERPは、OracleとSAPが双璧を成している。レイウッドシステムズは、2006年の設立からOracleのERP製品の導入支援を手掛けているが、2019年からSAPのERP導入案件もスタート。「従業員数40名弱の規模で双方を手掛けているのは、国内では希少な存在」と代表取締役の鈴木淳彌氏は言う。

どちらのERPも、大企業向けの財務会計や人事管理、製造、購買、販売、CRM、BIといった機能を備える。しかし、両者にはそれぞれ特徴がある。

ドイツ発のSAPはシステムに沿ったフローに則って運用を行うことにより、クライアントは業務の最適化を図ることができる。一方でアメリカ発のOracleは、より自由度を持たせた作りで拡張性が高く、ユーザーのニーズによって柔軟に使い方をカスタマイズできるという特徴がある。近年、Oracle社はクラウド型の『Oracle ERP Cloud』 のサービスに注力している。

「当社としては当初、自由度の高さによりOracleを選択しました。15年以上手掛けてきましたが、お客様の選択の幅を広げるため2019年からSAPの導入案件への参画も開始しました。どの製品を選択するかはお客様の業務形態や状況やによりさまざまです。OracleだけでなくSAPの知見も蓄えることにより、お客様により適したご提案ができると考えています」(鈴木氏)

そしてもう一つ、レイウッドシステムズには大きな特長がある。一人のコンサルタントが、上流のコンサルティング、中流のシステム設計・カスタマイズ開発、下流の保守サービスまでを一貫して手掛けていることだ。日本においては、コンサルティング会社、SIer、保守ベンダーがそれぞれを手掛ける場合がほとんどで、ユーザーは3社に発注コントロールを行う必要がある。

「当社であれば、ワンストップでフルサービスをご提供可能です。その分、お客様の手間やコミュニケーションコストを削減するとともに、ERPの運用がより最適化しやすくなると言えます。ちなみに、当社の規模でこうしたサービスを提供していることも、稀有な存在であると自負しています。当社には20年以上に渡り「Oracle EBS」に関わっているベテランも多数在籍しています」(鈴木氏)

さらには、ERPのほかにRPAも手掛けている。当初はERP業務を省力化するツールとして取り扱い始めたものの、現在ではRPAを単独で納入するケースもある。ERPに加えてRPAという武器を持つことで、同社のソリューションベンダーとしての価値を高めている。

レイウッドシステムズは、「Oracle EBS」の設計・開発・導入などを手掛けていた鈴木氏が、現・取締役の仲間と2名で創業した(インタビュータブ参照)。その時の「木々(Wood)にとっての陽光(Ray)のように、お客様のビジネスにとって必要不可欠な存在となる」との思いを社名にする。

「お客様の予算を使い果たすことを当然視するプロジェクトが多いと感じていました。しかし、適材適所のアサインによってより効率的なプロジェクト進行は可能であり、予算を有効活用することもできるとの確信がありました。こうすることで、お客様にとっての“陽光”のような存在になろうと決めたのです」

その後、次の経営理念「3つのZen Spirits」を定めた。

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【善】自己よりも他者を思いやる行為、すなわち善の行為を心掛け、よりよい社会の実現に貢献します。
【禅】禅の精神によって集中力を研ぎ澄まし、いかなる状況においても最高のパフォーマンスを提供します。
【前】常に時代の一歩先を見据え、前向きな発想とチャレンジ精神を武器に、新しい挑戦を続けます。
====

「言葉に凝ったのは、得てして経営層が言っても浸透させることが難しい理念を、覚えやすく印象的なものにする狙いがあります」(鈴木氏)

そして、同社は『Technology×Concierge 技術力と人間力の融合した、IT業界のコンシェルジュ』というミッションステートメントを掲げている。

「お客様に密に接してのコンサルティングや保守サービスで価値を発揮するには、人間力が求められます。難易度が高い海外製のERPのシステム設計・カスタマイズ開発には、高度な技術力が求められます。一人のコンサルタントがこのどちらも兼ね備えることで、お客さまに寄り添い貢献できる存在を目指します」(鈴木氏)

同社では、“技術力と人間力の融合した、IT業界のコンシェルジュ”を育成することが、最重要の経営課題といえる。

技術面では、トレーニング専用の実機を用意し自由に試せる環境を設けている。これを利用し、代表の鈴木氏をはじめとするERPの熟練者によるレクチャーが受けられる。「常に技術を学べる環境がある」と鈴木氏。さらに、OracleやSAPが運営する研修を、会社が費用を負担し受講することが可能だ。売れ筋となることが明確な最新モジュールをマスターする研修が多く、先行投資的に参加する場合も多い。

そして、人間力。同社で求める人間力とは、向上心・論理的思考・コミュニケーション能力。その持ち主を採用し確保している。「私の最終面接は人間力しか見ない」と鈴木氏。それだけでなく、入社後は営業経験もある鈴木氏が講師となって、マナーなどの研修を行う。

「当社のブランド価値を高める振る舞いができるようになるまで繰り返します」(鈴木氏)

もちろん、日常の業務におけるマネジメントにおいても、クライアントに寄り添う際に求められるポジティブなマインドや、コンサルティングに必要な顧客理解や理論武装といった下準備を徹底している。

「ERPの導入による業務効率化は、人員削減のためと受け止めてエンドユーザからの反発を受けることもあります。だからこそ、目的を丁寧に説明し、会社と社員にとってメリットの大きいことであることを理解してもらう人間力やポジティブなマインドが求められるのです」

さらに、入社2年目、5年目、以降5年ごとに主体的に自らのキャリアデザインを見直す「セルフ・キャリアドック」を導入し、より充実した人生設計を支援している。

そんな同社が求める人材について、鈴木氏は次のように期待を寄せる。
「マインドのポジティブさや、コミュニケーション能力、特に論理的な志向ができるかを見ています。そうした資質が成長のベースになると考えているからです。自分には実力があるものの、現状では力が発揮できずチャンスがほしいと思っているような方には、存分にチャンスを提供できると思います。ぜひご応募ください!」

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インタビュー

株式会社レイウッドシステムズのインタビュー写真
代表取締役 鈴木淳彌氏

── ご略歴をお教えください。

営業の仕事に就いた後にIT業界に転じ、当時全盛期であったメインフレームの業務システム開発に携りました。「COBOLさえできれば食いっぱぐれない」とよく言われました。しかし、一通りマスターすると物足りなくなり、もっと高度なことをやりたいと思ったのです。そんな時に登場したのが「Oracle EBS」でした。

実際に触れるとそれまでの経験だけでは対応が難しく、マニュアル類は英語のものしかなくどうすればよいのかわからない状態。それでも食らいついていくうちに徐々に理解できるとともに、「こんなに深いことまで考えているのか!」とその奥深さに衝撃を受けたのです。E... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社レイウッドシステムズ

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

IT/Web・通信・インターネット系 > ITコンサルティング

資本金

10,000,000円

設立年月

2006年06月

代表者氏名

代表取締役社長 鈴木 淳彌

事業内容

業務システム(経理・購買・製造管理等)導入におけるコンサルティング・設計・開発

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

36人

本社住所

〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-22-13 PMO八丁堀7F

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