これまでのご来歴について教えてください。
私は学生時代、アメリカ・カリフォルニア州にある大学に留学しました。その後、日本で就職活動したのですが、英語を話せたことが幸いし、ご縁があって大阪にあるホテルのオープンニング・スタッフになりました。それから10年半、宿泊畑でキャリアを積み、最終的にはリザベーションマネージャーに就任しました。 その後、他のホテルに転職し、そこで初めてレベニューマネジメントに触れました。需要予測を出せるのが非常に面白いと感じましたね。そこから、レベニューマネジメントがキャリアの大きな柱となりました。 その後、ゴルフ場を運営する会社でレベニューマネジメントに携わったほか、三つのホテルの統括、カリフォルニアのリゾートホテルの副総支配人兼セールス・アンド・マーケティング等も務めました。それぞれのキャリアの中で、レベニューマネジメントのノウハウを蓄積し、2021年に当社に転職したという経緯です。
仕事の上で、大切にしていることは?
自分が、仕事を楽しむことです。自分が楽しくなければ、部下も楽しくありません。管理職とは、部下の職場環境を整えることが役割だと考えているので、このようにな仕事に対する向き合い方を重視しています。 具体的にどうしているのかというと、頼まれたことは全て受け入れるようにしています。できる、できないは、やってみないと分かりません。全てポジティブに考えて、取り組むこと。その結果、何らかの成果や反省が得られ、次に繋がります。そのようなチャレンジを楽しむようにしています。 職場環境の整備については、効率化を進め、現場の負担を軽減することにも注力しています。レベニューマネジメントに関しては、長年のノウハウを基に作成したオリジナルの分析ツールを導入。これによって、需要予測を容易に分析できるようになりました。ツールはオープンソースで作成しているので、現場で自由に改善してもらえたらと思っています。
プライベートで、打ち込んでいることは?
最近は家族が心配するので止めていますが、元々はバイクが趣味で、サーキットでレースにも出場していました。学生時代、有名ショップの常連となって、その所属チームとサーキットに行くことになり、どんどんのめり込んでいったのです。サーキットでは、後に有名になるレーサーとも一緒に走ったことがあります。かなり本気で取り組んでいたので、もしかしたらプロになる道もあったかもしれません。 勤務していたホテルの近くに大きな湖があって、夏場にその周りをバイクでツーリングを満喫することもできました。 もう一つは、スキーです。学生時代からのめりこんでいたのですが、北米のホテル勤務していた所がスキーリゾートだったんです。歩いて5分でゲレンデがあったので、冬にはシーズンパスを買って、毎日のように滑りまくり堪能しました。バイクにしても、スキーにしても好きになったのは、きっとスピード狂だからでしょうね。
社員にどのように成長してほしいですか?
自由な発想を持ってほしいというのがあります。業界のニーズが大きく変化している今、新たな視点からのアプローチは重要です。しかし、自由とルールを無視することは違います。社会人としての最低限のルールは守るべきだと考えます。 高校時代の恩師の教えですが、「自由は一番怖いもの」だと思います。私の母校の校訓は「自由と創造の学園」でした。それについて先生が説明したのは、「自由にどこに行ってもいいと言われても、一定の範囲から出ると崖から落ちてしまうことがある。自由とは、自分で範囲を創造(想像)しなければならない」というものでした。 社会に出てからも、まさにそのとおりだと実感することが多いです。特に日本はルールを大切にする文化があります。ルールとは、相手への配慮です。自由であるために、想像をしっかり働かせて、自律できる人へと成長してほしいと願っています。
最後に、応募者へのメッセージをお願いします。
私は幸運にも、日本でレベニューマネジメントが取り入れられるようになった最初期から取り組むことができました。それからキャリアを通じてノウハウを蓄積し、成果も収めてきました。この自分の経験を次世代に役立ててほしいという思いがあります。もし、レベニューマネジメントやホテルサービスについて、知見を得たい、視野を広げたいという人には、ぜひ力になりたいと考えています。 また、当社に転職したのは、世界に冠たるリゾートをつくるという夢に共感したからです。自分が熱意を持って取り組んできた業界で、これからの可能性が広がっていることに胸が踊り、手伝わせていただくことにしました。宮古島の『シギラセブンマイルズリゾート』は、まだまだ大きくなります。その魅力をいかに周知し、ニーズを創造するか、それは新しい仲間である皆さんに懸かっています。当社の頭脳の一部として、共にチャレンジしていきましょう!