代表取締役　加藤 雄一 氏 飲食業界を経験。25歳で IT業界へ。1991年株式会社アスペア設立、代表取締役に就任。 エンジニアとして充実していたものの長時間労働により疲弊した経験から、ワークライフバランスという言葉がない時代から社員の健康や働き方の充実に取り組む。 業界全体がブラックだった時代に先駆けて、フレックスタイム制や誕生日休暇制度、有給休暇全消化推進などを実施。 オンもオフも充実を比喩したTVCMの「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」がモットー。

飲食業からIT業界への転職とか？

社会人として最初に飲食業を経験しました。 そのときは、将来レストランなど自分でも飲食店を経営したいなあと漠然とは思っていました。 もともと好奇心が強い方で、その頃から日本経済新聞などで「コンピュータ」に関する記事が多くなり、テクノロジーの出現と世の中の流れから「これからはコンピュータの時代だ！」と思うようになりました。 また、コンピュータに関する雑誌や専門書を読んだりしているうちに知識が広がり興味が深まっていきました。 大学は工学部機械工学科で数学や物理が好きだったのですが、コンピュータの黎明期で授業は選択科目だったので知識はほとんどありませんでした。 当時求人誌などを見ると、未経験での転職可能な年齢は25歳までで、私もぎりぎりの年齢でしたが、その時勤めていた会社に迷惑をかけないように時期を調整して、25歳9ヵ月で初めてのIT企業に転職しました。 順調にソフトウエアエンジニアとしてスキルアップしていたところ営業職に異動となりました。 その後ご縁ある方から声をかけていただき、優秀なエンジニアばかりのスタートアップベンチャーの営業職として２回目の転職をしました。

飲食業から学んだものは？

どんな仕事でもそうだと思うのですが、お客様が喜んでくださるというのが、とても励みになるということです。飲食業ですから常連のお客様とお話しすることがあります。ある時、姉妹店の席数150人規模のパブで手伝いをしていたのですが、そこにステージがあって、お客様からデュエットを頼まれましたが、レパートリーがあまりありませんでした。 私は歌が苦手なのです。でも、同じやるならお客様に喜んでもらいたいと思い、夜中に歌の練習を必死でやりました。今でもそのとき練習した演歌は得意です。そこでは楽しく会話をすること、きちんとした受け答えなど、お客様との対応を学んだような気がします。

人生のモットーは？

３つあります。 １つめは、「乗り越えられない試練は与えられない」です。 人は、仕事でもプライベートでも試練に突き当たることが何度もあるものです。 しかし試練はその人にとって乗り越えられるものだけを与えられると思っています。 ２つめは、「人の幸せが自分の幸せ」だと。人というのはお客様や社員、家族です。 自分の周りの人を幸せになることによって私が幸せを感じる、笑顔や喜びを見ることによって私の喜びになります。 ３つめは、「青春」です。 アメリカの実業家であり詩人のサミュエル・ウルマンの詩です。 青春とは16歳とか18歳など人生の特定の時期を指すのではなく、年齢に関係なく「心の様相」を指すのだということです。私も同じ考えです。 また、体は徐々に衰えていますが、好奇心は全く衰えていません！

社員にメッセージは？

社員には、自己実現をしてほしいです。 5年後でも10年後でも自身が理想とする将来像を設定し、遡って実行して行くことが大切です。 それを実現するためには3年後までに何をどうするのか、さらに1年後、そして今何をどんな方法で実行していくのかを自ら計画していただきたいです。 主役は社員であり、自ら考え能動的に行動していくのは社員自身ですが、 会社は社員の自己実現のための環境を提供し、組織としてサポートしていきます。

どんな人材を望んでいますか？

Webシステム開発の経験もさることながら、志向や行動特性を大切にしています。 ◆傾聴と丁寧な伝え方をする人。 　チームで仕事をすることが多いので、相手の視点に立って聴いたり相手に理解しやすく伝えたりします。 ◆自主的に考え行動する人。 　当社は自由度が高く制約が少ないので、能動的、自主的に考え行動します。 ◆仲間を尊重して協調する人。 　チームで仕事をすることが多いので、お互いに尊重しあい協調しあえることが必要になります。周りへの感謝や客観的に自省 ◆学習意欲をもち続ける人。 最新技術や開発環境をキャッチアップすることが常に求められるので、学習意欲が必要となります。 ◆達成意欲をもち続ける人。 ときには困難なことや難しい課題に直面することがありますが、サポートを受けながらでも乗り越えることで大きな達成感と充実感を得られます。 もちろんすべてを兼ね備えている必要はありません。 意識して行動することで行動が定着すると考えます。

オフの過ごし方は？

普段のオフは買い物や地元でお気に入りのレストランで食事したり小旅行・レジャーで過ごします。 晩ごはんを作る以外は掃除や洗濯など家事はほとんどやっています…笑 また、今の一番の趣味は、2022年から始めた楽器（サックス）です。 レッスンを受け、体に覚えさせるために自主練もしています…笑 エンタメ系では観劇（ミュージカル・歌舞伎）や音楽鑑賞（ジャズ・クラシック）などに出かけています。 心身のためにヨガも時々ですが2010年から続けています。 私の場合、オフは何もしないよりは何かをしている方が疲れやストレスが解消されるようです！ 以前はテニスやゴルフもやっていましたが、最近はちょっとメタボリックシンドロームを気にしていまして、近所を30分ほど走っています。それが講じて、来年の東京マラソンに兆戦してみようと思って、今からトレーニングを始めています。 こうやって、人に言うことで、「やるんだ」と自分に言い聞かせているのかもしれません。 新しいものにチャレンジするのも好きなので、ウィンドサーフィンやスノボもします。 料理もたまにします。キャベツの千切りなど得意です。サラダを盛りつけたり、飾ったりするのが好きです。もちろん洗い物もやります。たまにですけどね（笑）。