SWITCH株式会社

SWITCH株式会社は、飛躍への一歩を踏み出そうとしている。設立は2017年だが、これまでは「情報システム環境構築事業」「IT企画・サポートデスク」「エンジニアの福利厚生支援サービス『switch!!』」という三つの事業基盤を固めるために力を注いできた。

情報システム環境構築事業においては、企業の基幹システム構築からWeb系開発まで幅広い実績を持つ。特に、インフラ関連ではLinuxやWindows等、物理サーバの設計構築からAWSやAzure、ECLを中心としたクラウド系を得意とし、上流工程から運用保守、リプレースに至るまで対応している。

「お客様からも仕事を高く評価いただいており、リーダーとしてプロジェクトをマネジメントできる人材が加わるのであれば、SWITCHとしてチームを編成し、プロジェクト全体を任せたいと言ってくださるところもあります。運用保守にはリーダークラスの人材をアサインしているので、これからは構築フェーズを任せられる人材を強化し、構築から運用保守まで一貫して請け負える体制を整え、事業成長を加速させていきたいと考えています。」（代表取締役・山本佑樹氏）

じっくり時間をかけて事業基盤を固めてきたこともあり、取引先との信頼関係は強固なものになっている。そのため、人的リソースさえ充実できれば、プロジェクト数を増やしていける環境にあるという。また十数年にわたる営業経験を持つ山本氏のネットワークによって、さらなる取引先の拡大も可能だ。

もう一つの柱の事業であるIT企画・サポートデスク事業も新たな展開を見据え、顧客とのさらなる信頼関係強化に取り組んでいるところだ。この事業は、新入社員のアカウント作成やネットワーク・サーバ管理、PCキッティングといった社内のITサポートをアウトソースしたいという企業ニーズに応えることからスタートしている。そこから信頼を獲得し、最近は情報システム部が担う業務、例えば、社内の課題解決や改善に繋がる機器やツールの選定等のIT企画にまで業務領域が広がりつつあるという。

「お客様に当社業務の満足度調査を行っているのですが、全項目で満点を頂くプロジェクトも多く、大変高い評価をいただいています。それは全て、プロ意識の高い社員のおかげです。細かなところまで目を配り、お客様にとって何が必要かを考えながらするべきことを判断できる社員がいるからこそ、より高度な業務も任せていただけるようになっているのだと自負しています。今後は、情シス代替機能を強化すると共に、PMOサービスの提供にも注力していきます。」

SWITCH株式会社には、ユニークな事業がある。それが”エンジニアの福利厚生支援サービス『switch!!』”だ。これは、イケてるエンジニアへのスイッチをサポートするサービスである。

「当社が独自にアンケート調査を行ったところ、男性エンジニアの84%が結婚したい、彼女が欲しいと思っていることが分かりました。しかし、女性の意見を見てみると78%が日本の男性ビジネスマンはおしゃれではないと感じていたのです。そこで、福利厚生の一環として、女性が重視する“清潔感”や“フィット感”あるファッションを当社がプロデュースしよう、というのがサービスの内容です。」

山本氏の考えに賛同した企業複数社においてトライアルを進めていたが、コロナ禍の影響を受け在宅勤務が広く認められているIT業界での普及は困難になり、本格稼働はペンディング状態が続いている。しかし、山本氏は、このピンチをむしろチャンスと捉え、企画段階から再構築し自社アプリとしてより多くの人に"スイッチ"してもらえるようBtoC化も考えている。

「ファッションセンスに自信のない人でも、いくつかの質問に答えることで自身の骨格タイプやパーソナルカラーが分かったり、個々人のセンスに頼らずロジックに基づいたコーディネートをレコメンドする機能のあるアプリ開発も視野に入れています。」

山本氏に今後のビジネス展望を聞いてみた。『関わる人全ての人生において、より明るい未来へのスイッチとなる』というビジョンに合致するビジネスであれば、新規事業やプロダクト開発にも前向きに挑戦していきます。
しかし、いずれにしても人を増やしていかなければ、思い描く成長戦略を実現してくのは難しい。ここ1年で10名社員を増員しましたが、まだ足りていません。マネジメントやリーダーというポジションに対して意欲のある人、任された仕事を全うする責任感のある人、チームをまとめお客様との連携をスムーズに運べる折衝力のある人、好奇心を持って新たな知識や技術を吸収していける人に力を貸してほしい。そして、ここからグッとアクセルを踏み込むSWITCHを一緒に盛り立てていってほしいのです。」

山本氏は「小さい会社だからこそ、福利厚生の充実が大切だ」と語る。

その証として2021年3月には『Tokyo働き方改革宣言企業』に認定された。仕事と生活の調和の取れた働き方を実現するために、みなし残業を設けず、充実した休暇制度を取り入れるなど、社員のライフワークバランスを重視している。

また同年11月には『WOMAN's VALUE AWARD2021』という、女性の活躍を推進している企業に贈られる賞にて、300社ほどのエントリーがあった中、"優秀賞"を受賞した。IT業界は女性の割合が1～2割と言われる中、SWITCHの女性従業員は半数を占めている。結婚、家事、出産、育児とライフイベントの多い女性に寄り添ったキャリアプランを、今後ともサポートするつもりだ。

「リモートワークの導入はもちろんのこと、リフレッシュ休暇や記念日休暇といった制度もあります。残業代も見込み残業なしできちんと払っているほか、資格取得にかかるコストの負担や取得手当も支給。社員には自身の成長に意欲的であってほしいので、年間10万円まで社外研修費用の補助も行っています。」

社員を適正に評価するため、取引先の評価を人事評価に反映するようにしているとも。客先常駐の場合目が届きにくいため、努力しても目に見える成果がなければ人事評価に反映されにくいという現実がある。しかし、SWITCHの場合、お客様に記載いただく評価シートに加え、営業がヒアリングを行うことで、お客様先の評価や現場での仕事ぶりを確認。プロ意識高く仕事に取り組んでいる社員は給与にも賞与にも反映される仕組みにしている。このことを社員も実感しているからこそ、モチベーションが高まり、一層顧客目線で仕事をするようになるのだろう。

また、2021年11月に新しいグループウェアを導入して社員同士の意思疎通を取りやすくする等、社員間交流にも配慮。現在はコロナ禍もあり難しいが、以前は社員に山本氏も加わって一緒にテーブルゲームを楽しんだりもしていたそうだ。

「穏やかなメンバーが多く、社員同士の仲も良い方だと思います。ただ、同じタイプのメンバーだけではこれからアクセルを踏もうとした時、思い切りよく踏み切れない可能性もあります。そのため、リーダーシップを発揮して、周囲の仲間を巻き込みながら力強く前進していけるタイプの人も必要だと感じています。」

とはいえ、あまりにも強引過ぎては周りから浮いてしまい、力を発揮しきれない恐れも。そのあたりの「バランスを取りながら、社内を盛り立てていける人」を求めているそうだ。

「繰り返しになりますが、当社はここからアクセルを強く踏み込んで成長を加速させていきます。その加速をより力強いものにするための仲間を必要としているのです。だから、今いる環境に『このままでいいのか』と疑問を感じている人、『デカイ花火を打ち上げたい』とうずうずしている人は、是非一度話をしましょう。そして、ぽっかりと空いているマネジメント人材の穴を埋め、スキルも収入も手にして、自身も会社もSWITCHさせてください！」