代表取締役　牛田 吉樹氏

社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。

未経験で入社してからは、相当勉強してもらうことになると思います。その努力はしてほしいのですが、できるだけ効率的に学べるよう、私や周囲の先輩を上手く利用してほしいと思います。そして、早く一人前となり、お客様の顔を直接見ながら仕事をし、喜ばれるような結果を出してほしい。そうすれば、しっかり報酬も手にできると思います。そうなれば、仕事生活に充実感を味わえるようになるでしょう。パフォーマンスを上げられるのであれば、スタイルは自由です。自分のペースで取り組み、プライベートも充実させてほしいですね。 私も未経験で入社しましたが、熱意と向上心があれば経験がなくても全く問題ありません。恐れずに飛び込んでほしいと思います。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

子供が三人いて、一番下の6歳の子供と一緒に遊んだり、車が好きなのでドライブしたりもしていますが、時間があると技術書を読んだり、技術解説の動画を見たりしています。やっぱりこの仕事が好きなんですね。料理も好きで、家でよくパスタ等をつくっています。会社にキッチンがあるので、メンバーが増えれば会社でパスタパーティーでもやってみたいと思っているところです。

ご略歴をお教えください。

当社の前は、製造業の生産技術職としてラインオペレーションや品質管理業務を手掛けていました。製造実績や品質実績をシステムに入力しなければならなかったのですが、そのシステムが非常に使いづらいものだったのです。当時、システムに興味は全く持ち合わせていなかったのですが、もっと何とかならないものかと思っていました。 すると、ある日システムを担当していた上司が配置転換となり、一番若いという理由で私が後任に指名されたのです。分からないところからシステムの勉強を始め、自分が使いづらいと思っていた箇所の改善や、他部門からの要請に応えて改善を試みると、「だいぶ良くなったよ」と喜ばれたのです。これでシステムへの関心を深め、システムをつくる側に回ってみたいと思うようになりました。 自分が手掛けたシステム改善は経験したうちには入らないだろうと思っていたので、転職先として未経験者を採用するシステム開発会社を探してみましたが、2001年の当時どこにもありませんでした。そこで、最初に目にした当社に電話をし、応対に出た社長に自分の経歴を話してみたのです。すると面接をしてくれることになり、その結果その場で採用が決まりました。当社の顧客は製造業が多く、私はシステム開発未経験でもシステムのユーザー経験を評価してくれたのだと思います。そのとおり、私は製造業のお客様の業務内容が掴めたので、スムーズにコミュニケーションできました。技術を一から学びながら徐々に経験を積み、IBM iのプロフェッショナルになれたと思います。 そして、2021年4月、現役を退くことになった創業社長の後を継いで2代目の社長に就任しました。

「同じことばかりで新しいことがやりたくなった」「受託ではなく自社サービスがやりたくなった」と転職するエンジニアが多い中、20年強一貫して御社でIBM iのシステム開発業務に取り組み続けてきた理由をお教えください。

お客様から寄せられる信頼を裏切るようなことができなかったからです。自分が開発して納めたシステムをお客様がどのように長く使い続けてくれているか、すぐ近くで手に取るように分かります。 万一、そのシステムで障害が発生すれば、お客様の業務にどれほどの影響が出るかもよく分かりますし、それだけにトラブルが発生しないような開発に取り組んできました。お互い、一生懸命なのです。ビジネスである以上、そんなお客様が、仲間のようだとまでは言えませんが、それに近いものを感じます。また、信頼を寄せてもらえているからこそ、次、また次とリピートオーダーも出してもらえる。そんなお互いの重要性が響き合う関係性ができているので、そこから抜け出たいと思うようなことが一度もなかったというのが正直なところです。

牛田さんの仕事観をお聞かせください。

何事も楽しまなければ損、と思うタイプです。仕事は生活時間の中で最大を占めるものなので、仕事が楽しければ人生は充実すると思っています。自分にとって楽しい仕事とは、お客様に喜ばれ、頼られること。だから、そんなお客様と長くお付き合いさせてもらっているのだと思います。