エデュケーショナル・デザイン株式会社

エデュケーショナル・デザイン株式会社は最新テクノロジーを活かしたデジタル教育を提供する会社だ。
小中高生向けプログラミング教室『デジタネ（DIGITANE）』は直営・ライセンス提携を含めた全国190の教室と、オンラインで展開する。子供達から人気が高いマインクラフトやRoblox等のゲームを活用したオリジナル教材で、楽しみながらプログラミングを学べる。
小中高校向けにIT&クリエイティブ授業を提供する『Tech Learner』事業では、各校のニーズや環境をヒアリングしてカスタマイズしたカリキュラムを提案。コンテンツの提供はもちろんのこと、講師の育成や学習内容の発表会開催に至るまで、トータルでのサポートが可能だ。
「ライフスタイルとしての学び」をミッションとし、事業展開を加速する同社は原動力となる新たな人材を募る。

創業者であり代表取締役を務める脇田真太郎氏は、大学卒業後に外資系の広告代理店でマーケティング戦略立案業務に従事していた。
元々起業意欲が高かった脇田氏は社会貢献性を最重要視して、起業分野を絞り込んでいく。教育は間違いなく社会貢献になる領域であり、法人を担当してきた中でIT人材の不足という課題感を身近に感じていたことからテーマを「教育×IT」と定める。
学びで得た知識と経験は決して失われることがない「目に見えない財産」であり、人生をより豊かで魅力的にするものだと脇田氏は考える。日常の中に溶け込む学びを提供することで、多くの人々がより豊かな人生を構築する支援をしたい。この思いが同社の根幹を成す。
「ライフスタイルとしての学び」をミッションに掲げる背景だ。

こうして、小学校でのプログラミング必須化決定以前の2014年に『D-SCHOOL』（※現在は「デジタネ」に名称変更）を開校した。
子供達が楽しく学べるようにエンターテインメント性を重視したプログラミングの教材開発に取り組み、2016年にはScratchベースの「マイクラッチ」を用いたカリキュラムを構築する。同コースの開設によって、生徒数は大幅に増加した。
その後もRobloxで3Dゲームを作る本格的な言語プログラミングコースの開設やオンラインでの講座、プログラミングコンテストの主催や行政と協業したイベントの開催等、様々な形で学習機会の提供に尽力する。
同社のサービスに触れるチャネルを増やして裾野を広げることで、学びを一般化していきたいと考えているのだ。

脇田氏は「当社の優位性の一つはハイクオリティーなコンテンツ。オリジナルコンテンツにおいてエンタメ性を重視している点は、間違いなく特徴として挙げられます」と自信を見せる。
2025年までの中期計画では強みのコンテンツを活用した『デジタネオンライン』と学校向けの『Tech Lerner』へ特に注力して売上拡大を図る。
『Tech Lerner』は、小中高校が行いたいプログラミング教育や探求授業をトータルで支援する事業だ。各校の教育方針やIT教育を進める上での課題をヒアリングして適したプランを提案する。
コンテンツ提供はもちろんのこと、講師の派遣や使用機器に関する相談、学生が主体的に学ぶための管理画面の設計、アフターフォローに至るまでのフルサポートが可能だ。学校と共にカリキュラムをつくり上げるスタイルが好評で、導入校は増加中である。
導入事例として海外の大学進学を視野に入れたクラスを設置する都内の高等学校や、多様性を大事にする通信制高校でのオンラインプログラミング授業の提供開始等、枚挙にいとまがない。

他にも、子供達が将来活躍するために必要な実践的な学びの支援を目的とした、KDDIによるオンライン教育サービスの実証実験へ参画。フィットネスクラブTIPNESSとの業務提携では、児童向けにスポーツとプログラミングを掛け合わせたコラボレーション企画を実施した。
前述の通り多角的にチャネルを増やし、学習の裾野を広げるための施策を次々と展開しているのだ。

同時にメタバースやWeb3.0を見据えた次世代コンテンツの制作準備も進める。
「時代に合わせたIT教育を商品化して、サービスとして提供していきたい。そのためメンバーは最新テクノロジーをキャッチアップして、常に新しいことに挑戦しています」（脇田氏）。
プログラミングスクールの運営企業と捉えられる向きもある同社だが、取り組むのはプログラミング教育だけに留まらない。
見据えるのは「人生を豊かにするためのライフスタイルとしての学び」の普及であり、デジタル社会を生き抜く素養を身に付けた人材の育成支援だ。

脇田氏は組織の強みを「各自の貢献性の高さ」だと話す。
「カスタマーサクセスが困った時は開発チームがサポートしたり、開発チームが煮詰まった時はカスタマーサクセスが吸い上げたユーザー視点の意見を伝えたりしながらアイディア出しの手助けをする。チームを超えた連携が自然と取れていて、結果としてサービスレベルの向上に繋がっています」
フラットなコミュニケーションが常で、発言を躊躇したり萎縮したりが一切ない。メンバーからの積極的な発信を歓迎していて、志願した新卒2年目の社員がイベントの統括を行ったこともある。手を挙げた者にどんどん任せ、成長機会を与えるカルチャーだ。

それだけに求めるのは、セルフマネジメントに長けた人物である。指示待ちではなく、自らの意志で動いて新しいものを積極的に生み出していこうという人材だ。
脇田氏は「若手のメンバーには状況判断ができるようになってほしい。そのために私が心掛けているのは、正解を教えるのではなく考える機会をつくること。個々人がなるべく早く自走できるような手助けを意識しています」と話す。
指示を必要とせず自身の判断で仕事を進められる優秀な人材は、働く場所や時間に縛られたくないはず。そう考える同社はコロナ禍以前から、フルリモート・フルフレックスの勤務スタイルを取り入れてきた。社員が会社に合わせるのではなく、会社が社員に合わせていこうという考え方だ。日常的にはリモートで業務進行を行っているが、会社としてリゾートワークにも取り組んでおり、昨年は熱海で実施した。
男性社員のパパ育児休暇取得は当たり前で、ミーティングの合間に保育園の送り迎えをしたり家事を行ったりすることも自然だ。
「思い描いているのは仕事と生活が切り離されているイメージのワークライフバランスというより、生活と仕事の融合です。会社に縛るのではなく、各自が時間を管理してストレスなく自然に過ごすことで、パフォーマンスが最大化すると考えています」（脇田氏）。
気分転換のためカフェで仕事を行うことを推奨する「カフェワーク手当」には、働き方に対する柔軟な考えが表れる。

他に脇田氏が大切にするのは「自然体」であることだ。
人によって態度を変えたり構えたりすることなく、自然体でフラットなコミュニケーションを取ることをモットーとする。
会社の将来像に対しても同じで、無理やり急成長を目指すとどこかで無理がきて自然体を貫くのは難しい。そのため、持続可能な成長を意識した資金調達と事業計画を立てていると話す。

脇田氏はGreenユーザーに向けて次のメッセージを寄せた。
「お金より学びが多い人生の方が絶対に豊かだと思っています。学びを提供する側になりたかったことが事業領域に教育を選んだ理由の一つです。学びを提供するためには自分達も常に学んでいかなければなりませんし、日常生活の中でいかに学ぶかが大事です。社員にとって当社が楽しく学べる場であり、成長の場になってほしい。『ライフスタイルとしての学び』というテーマに何か感じるところがあったならば、是非ご連絡ください」と呼び掛ける。
裁量を持った自由な働き方が叶う環境で、次世代の教育に携わりたい。そう願う人におすすめの企業だ。