株式会社アード・ソシヨ

エンジニアとして20年もの経験がある当社の社長、安田氏。
そんな社長の元には、悩めるエンジニアがたくさん訪れて、気づいたら面接が「駆け込み寺」のようになっているんです。そのひとコマをご紹介…！

応募者「今の会社は残業が多くて、ワークライフバランスが全然とれないんです。」
社　長「残業が多いのはつらいね。私もエンジニア時代、残業が多くてエレベーターで寝ちゃうこともあったよ。ウチは残業が1日1時間くらいに収まるように体制を整えているから、安心してね。」

応募者「今の給与が月額〇〇円で、今度子供が生まれるんですがやっていけないと妻と悩んでいるんです。」
社　長「君のスキルからすると、その給与は低すぎるね・・・不安になるのももっともだね。ウチなら月額〇〇円は出せるよ。十分とは言えないけどこれなら子供も育てられるんじゃないかな？」

…といった風に面接では、不満でも何でも本音で伝えてください！「こんなこと聞いていいのかな？」なんて考える必要はありません。社長が解決策を一緒に考えていくので、気軽に相談してくださいね！とのこと。

その安田氏の「システム開発のあるべき姿」を求める姿勢は多くのメディアでも取り上げられてきた。
直近では、特筆すべきベンチャー企業に焦点をあてる「ベンチャー通信」や、20歳代の若者の悩みに応える「ニイゼロ★ウェビナー」など、安田氏の姿勢、考え方、方針が注目されている。
これらのメディアの記事や動画に興味がある方は、同社のホームページの外部リンクを参照して頂きたい。

「技術者の姿勢」が高く評価される同社。その背景について伺うと、安田氏本人の技術者としてのこだわり・信念が強く影響していることが分かった。

「元々、20年くらい技術者をやってからこの会社を立ち上げましたが、イチ技術者としてはダメなシステムができるのが嫌で、自分の作ったものが役に立たないことが絶対に許せないんです。どうせ作るならお客様に喜んでもらいたいですし、質の高いいいものを作りたい。『あんなものを作ったんだよ』と誇りたいじゃないですか。でも、現実を見たらこの業界は問題だらけ。それができない環境にどんどんなっていると思うんですよ」（安田氏）。

スケジュールに追われ、徹夜続きは当たり前、土日も出勤し、朦朧としながら何が何だか分からないまま作業し続ける。いくらやってもバグが出て、「自分は一体何をやっているんだろう」と悩む毎日。

「私もそれをずっと経験してきたので分かりますが、いいものを作りたいという思いと、業界の目指すものが違うところにいってしまっているように思えて仕方がないんです。それが嫌で。シンプルに『技術者なんだからいいものを作りたい。だったら作ろうぜ！』という思いから、アード・ソシヨを立ち上げたんです」（安田氏）。

システムは社会的に価値があるものなので、いいものを作れば社会的にも認められ、他社に対しても競争力を持てる。クライアントにとっても他社に打ち勝つための武器を作って提供しているからこそ、その武器がクライアントの事業で役に立てば当然評価されるし、沢山給与をもらうのが当たり前。「いいものを作ろう。いいものを作っているんだから幸せになろう。それが私の根本なんです」と安田氏。

「この業界で一番間違っていることは、とにかく早く作って、テストをいっぱいやってバグ取りをひたすらして、本番に乗せていくというやり方がまかり通っていることではないでしょうか。例えば、料理を作る時に同じことをするでしょうか？スピード重視でいい加減に作って、最後の味付けで何とかごまかすなんて、最低ですよね。一流の料理人は料理を構想するところから綿密だし、味付けは最後に少しだけ。システムも当然そうじゃないといけないと思うんです」

要件定義から基本設計といった構想を練る段階から丁寧に丁寧に手掛け、プログラミングも丁寧に進める。そのためには多少時間がかかっても仕方がない、というのが同社の考え方だ。でも、そうやってきちんと作ればバグは本当に少なくなるし、テスト工程に長い時間をかけなくても良くなる。

「そうすれば工数も読めますし、イレギュラーで工数が増えることもなくなりますから、スケジュールが立てやすくなり、定時で帰れますよね。『うちはこのやり方でいきますから』とお客様にもきちんと伝えて理解を得ているんです。それができなかったり、無理を強いられるようなことがあれば、喧嘩してでも引き揚げますから」（安田氏）。

クライアントからは「今までに使った協力会社の中で3本の指に入る」と高く評価されたこともあり、「お褒めの言葉はしょっちゅう頂くんです。これも社員の頑張りのおかげ。ありがたいですね」と安田氏。

「だからこそ、サブシステムでもいいので頭から尻尾まで全体をうちで受けるような案件をどんどん増やしていきたいんです。他社が手掛けたバグを押し付けられて技術者が疲弊するのではなく、全ての工程をアード・ソシヨのブランドで責任を持って完成させる環境を作りたいですね」

ただ、それを実現させるには、まだ人数も資金力も足りないのが現状だ。だからこそ、そこを目指して2030年には100人体制という目標を掲げている。

アードソシヨに入社するメリットについて、安田氏は「今困っていることが解決できる、将来の自分を作れる、お金の問題、この三つが挙げられる」と話す。

「うちはとことん相談に乗ります。例えば今の職場や現場で困っていること・苦しんでいることがあるなら、うちであれば解消できるよう相談に乗りますし、本来やるべき仕事に集中できる環境があります。将来については、キャリア相談にはもちろん乗りますが、SEから管理職を目指す王道だけでなく、技術一辺倒で行きたい人も、管理職になりたくない人も、自分の好きな道をずっと極められる環境があります。お金の話については、給与を上げる目安となる『給与テーブル』をきちんと作っており、全てが明確化されています」

査定については、自己査定をもとにしたリーダーとの擦り合わせによる評価方法で年に2回実施。管理職になれば給与が上がるというような単純なものではなく、進みたい方向に合わせて、色々な目標を立てて目指すことが可能だ。

研修も充実。安田氏自らが講師を務め、ウェブ系の仕事やJavaに触れたことがない人でも安心な研修を用意している。ちょうど色々な研修を充実させていこうと進めているところで、リーダー研修や、データベースのパフォーマンス研修等、ラインアップが揃ってきている。また、同社ならではというところで、要件定義から基本設計を学ぶ上流工程の仕事をするために必要な研修も、設計しているところだという。

「あとは、技術者のモチベーションを大事にするために、プロジェクトの配属は一方的には行いません。営業やマネージャーとしっかり話した上で決定し、配属後も細かくフォロー。場合によっては変更したり撤退もしています。個別面談やプロジェクト会議も細かく行いますし、SESでありがちな現場放置ではなく、常に本社のバックアップが受けられる状態を徹底しています」（安田氏）。

本社には、社員の声を形にした「コラボレーションスペース」を新たに設置。靴を脱いでくつろげたり、「人をダメにするクッション」を置いたり、ミーティングや動画鑑賞ができる巨大な電子ホワイトボードを設置したスペースで、社員に開放されている。「そこでミーティングを行う社員が増えており、人が集まる交流の場になっていますね。お酒を常備しているので、出前を取ったりしてくつろぐ社員も多いですよ」と安田氏は笑顔で話す。

「私自身もイベントが好きで、遊ぶ時はとことん遊ぶし、基本的に風通しが良く、社員同士仲がいい、そんな会社です。だから気軽に相談もできるし、コミュニケーションも活発です」

技術者としていいものを作り、幸せになる。その実現のためには何事にも徹底してこだわる、思いに溢れた会社だ。